海外赴任前に行うべき語学研修とは?必要性、学習内容、成果を出すポイントを解説

海外赴任が決まると、現地オフィスとの調整や居住地の手配など、準備しなければならないことが多いですよね。

忘れてはならないのが、海外赴任前の社員の語学研修です。現地での業務をスムーズに遂行するためには、最低限の英語力を身につけておく必要があります。

今回は、海外赴任前の語学研修について解説します。

  • 海外赴任前の語学研修が必要な理由
  • 成果を上げるポイント
  • 海外赴任前の語学研修にありがちな誤解

海外赴任前に語学研修が必要な理由

海外赴任前に語学研修が必要な理由は、海外勤務での成果の根幹を支えるのが「事業に関する専門知識やノウハウ」と「語学力」だからです。

厚生労働省のアンケートによると、海外赴任で必要だと考えているスキルが、経営層と社員とで異なっていることがわかります。

海外勤務経験者のうち、海外赴任先で円滑に業務を進めるために英語力が必要だと考えている人の割合は、半数以上の56.6%にものぼりました。

一方で、経営層が求めているスキルとして一番多いのが「会社経営に関するノウハウ・知識・経験」で、71.2%でした。

参考:日本の「雇用をつくる」人材の確保・育成手法の開発に向けての調査・研究事業報告書

しかし、双方に共通していたのは「専門的知識」と「語学力」が海外赴任に必要と考えていた点です。

海外赴任で職務を遂行し成果を上げるためには、語学研修で英語を学習する。そして自身のポジションに応じて、経営などの専門的知識を学ぶ必要があるとわかります。

語学研修なしで海外赴任する際に起きる3つの問題

語学研修なしで海外赴任をした場合、どのような問題が起きるでしょうか。考えられる問題を3つ解説します。

  • 現地での業務をスムーズに遂行できない
  • 異文化適応に時間がかかる
  • 日常生活に支障が出る

現地での業務をスムーズに遂行できない

1つ目の問題は、「現地での業務をスムーズに遂行できない」という点です。英語がわからないと、現地での業務の遂行に集中できなくなります。

海外赴任先では、以下の業務を英語で執り行うことがあります。

  • 社内ミーティング
  • 現地チームへの指示出し
  • 現地の取引先との商談、交渉

英語がわからないと会議についていけなかったり、自分の意見を発言しにくくなったりするため、現地での業務についていけなくなる可能性があります。

また、現地チームへの指示出しや報告・相談にも英語が必要です。

英語での意思疎通ができなければ、業務がスムーズに進められなかったり、認識の齟齬によって重大なミスを起こしてしまうかもしれません。

十分な英語力が備わっていれば、現地の取引先との商談や交渉といった、重要な事項を決定する場面でもスキルや能力を発揮できます。

異文化適応に時間がかかる

海外では、商習慣や生活様式が日本とまったく異なる場合があります。事前に語学研修を受けていれば、日本と文化が異なっていたとしても、異文化に素早く適応できますよ。

ビズメイツでは、世界で活躍するために必要な要素として、以下の5つを定義しています。

  1. LANGUAGE − ベースとなる英語力
  2. COMMUNICATION − 効果的なコミュニケーション力
  3. LEADERSHIP − 周囲を巻き込むリーダーシップ
  4. DIVERSITY − 異なる文化や価値観を受け入れるマインド
  5. PERSONALITY − 相手と信頼関係を築くための人間性

上記5つのうち、異文化に適応するためには「4.DIVERSITY − 異なる文化や価値観を受け入れるマインド」、「5.PERSONALITY − 相手と信頼関係を築くための人間性」がとくに重要です。

参考ページ:ビズメイツ|OUR MISSION

日常生活に支障が出る

3つ目の問題は「日常生活に支障が出る」という点です。

英語が必要になるのは、オフィスの中だけではありません。日々の買い物や食事、トラブル対応にも英語力が必要です。

現地で英語が使えないと日常生活に支障が出てしまい、ストレスが溜まったり思わぬ事故やトラブルに遭ったりするというリスクも考えられます。現地での社員の生活を守るためにも、英語力は必要不可欠です。

海外赴任前の語学研修を成功させる3つのポイント

海外赴任前にせっかく語学研修を行っても、成果が出なければムダになってしまいます。

この章では、海外赴任前の語学研修を成功させる3つのポイントを解説します。

  • ポイント1:目的を明確にする
  • ポイント2:余裕のある研修スケジュールを組む
  • ポイント3:学習を継続させる

ポイント1:目的を明確にする

語学研修を成功させるポイント1つ目は「目的を明確にすること」です。

現地でどのような職務に就くかによって、必要な英語が異なります。たとえばエンジニアとして現地に赴くのに、営業にまつわる英語ばかりを学んでも意味がありません。

海外赴任する社員が主にどのような場面で英語を使うのかを洗い出し、そこで滞りなく英語が使えるよう特化した研修プログラムを組む必要があります。

ポイント2:余裕のある研修スケジュールを組む

2つ目は「余裕のある研修スケジュールを組む」です。

渡航直前に研修を行うと、単なる詰め込みになってしまい、英語力が伸びない恐れがあります。

語学力は一朝一夕で培われるものではありません。余裕を持って研修スケジュールを組むことをオススメします。

ポイント3:学習を継続させる

ポイント3つ目は「学習を継続させる」ことです。

英語力を伸ばすには、継続的な学習が欠かせません。他の業務に追われたりして、レッスンを受けられなかったり、学習時間が取れなかったりすると英語力はなかなか伸びないでしょう。

研修時間を確保できるように、業務量を調整するのがオススメです。

この際、対面授業だとスケジュールの調整がつかないこともあります。オンライン研修なら効率よく受講でき、学習を継続しやすいのでオススメです。

関連記事:オンライン型英語研修での継続は難しい?社員が継続するためのコツやオンライン型のメリットとは

海外赴任前の語学研修でありがちな4つの誤解

この章では、海外赴任前の語学研修にまつわる4つの誤解を解説します。

  • 誤解1:まずは日常会話の学習をする
  • 誤解2:ネイティブの発音を身につける
  • 誤解3:英語を話せる社員には語学研修は必要ない
  • 誤解4:通訳をつければいい

誤解1:まずは日常会話の学習をする

日本でよくある誤解は、「ビジネス英語は難しいので、日常会話の英語を先に学習する」というものです。

実際は、ビジネス英語より日常会話の英語の方が学習範囲が増えます。ユニークな言い回しやスラングを使う場面が多かったり、仕事とは関係ない教養が必要となったりすることがあるからです。

それに比べてビジネス英語は使用するシーンが限られていたり、ある程度フレーズの型が決まっていたりするので、必要な知識から効率よく学ぶことができます。

日本語で考えてみても、日常でよく使う言葉とビジネスでよく使う言葉は異なりますよね?

ビジネス英会話と日常英会話は共通の部分もありますが、実は別物

また、ビジネスでは簡潔で誰にでも分かりやすいことが重要なので、簡単な単語や文法でも十分通用します。

Bizmates では、初心者の方から学んでいただけるプランもご用意していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

誤解2:ネイティブの発音を身につける

よくある誤解2つ目は、「ネイティブの発音を身につけるために、ネイティブ講師から学ぶべきだ」ということです。

たしかに、英語圏出身の人が多い環境であれば、ネイティブの発音を身につけるのがよいでしょう。ですがビジネスの場においては、きれいに発音するよりも伝えることの方が重要です。

実は、ビジネスシーンで英語を第二言語として使用している人の割合は約8割。そのため、ノンネイティブと会話する機会も多いと考えられます。

その場合はノンネイティブの講師から英語を学ぶ方が適していることも。

また、ノンネイティブの講師は、自身も英語を勉強してきた経験があります。

英語学習者の気持ちや、どこでつまづいているのかを理解し、適切なサポートをしてくれるという点がメリットです。

誤解3:英語を話せる社員には語学研修は必要ない

3つ目の誤解は「英語を話せる社員には語学研修は必要ない」ということです。

英語が話せるからといって、コミュニケーション能力が高いとは限りません。

語学研修には、英語力だけでなく、「グローバルマインドの醸成」や「リーダーシップ」「現地の文化への柔軟な対応力」といった力も必要です。。単に英語力を身につけるだけでなく、現地で通用する人材となるための総合力を上げられるような語学研修が欠かせません。

誤解4:通訳をつければいい

誤解4つ目は「通訳をつければいい」ということです。

社員の英語力がなくても、通訳をつければ問題ないと考えがちです。ですが、通訳が会社独自の業務について必ずしも詳しいとは限りません。現地で業務をスムーズに遂行するには、業務の知識やノウハウを持った社員自身の英語力を高めておく必要があります。

また、外注費がかかるのでコストが高くなってしまうというデメリットもあります。通訳の費用は目的によっても異なりますが、1日3万〜5万円程度が相場です。商談や交渉といった重要な場面であれば、半日で5万円〜、1日で10万円程度が相場になります。

業務だけでなく現地での生活でも英語力が必要となるので、赴任前の語学研修で社員の英語力を高めておくことをオススメします。

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企業内での英語研修については、以下の記事でも解説しております。

関連記事:【一元管理OK】失敗しない企業向け英語研修 | 1100社以上が利用する秘密を公開

まとめ

まとめ

現地での業務や生活のために、英語力は欠かせません。会議や商談、プレゼンなどの重要な場面で問題なくコミュニケーションが取れるよう、海外赴任前の語学研修を取り入れることをオススメします。

また、海外赴任の業務で成果を上げるためには、コミュニケーション能力やリーダーシップが欠かせません。ビジネス特化の語学研修でビジネス英語力を身につけるとともに、海外で通用する人材となるためのヒューマンスキルを身につける必要があります。

ビズメイツの法人向けサービスでは、ビジネス経験のあるトレーナーからオンラインで英語を学べます。海外赴任選抜者向けの、オリジナルの英語研修も可能なので、興味のある方はぜひお問合せください。

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