TEDで上達!英語学習の「リスニングでおすすめの10動画」

英語学習にTEDを取り入れたいけど、どう使えば効果的なのか知りたいとお悩みの方も多いのではないでしょうか。TEDは、字幕や音声を活かせばリスニングだけでなくスピーキング力も向上できる質の高い英語学習ツールです。

TEDで動画を選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえてみましょう。

◆TEDで英語学習する際に押さえる3つのポイント

  • 話すスピードが適切で聴き取りやすい
  • 日常でも使える自然な英語表現が多い
  • 内容が面白く、繰り返し見ても飽きない

本記事では、オンラインビジネス英会話のビズメイツで英語教材プログラムを開発しているカナダ生まれの日系二世のHika Itoが、英語の学習にぴったりの10の動画を紹介するとともに、第二言語習得法(SLA)の観点から、TEDを使った英語学習方法を解説します。

Contents

TEDで英語のリスニングの勉強にもなる動画10選

英語学習にTED Talksを活用したいけど、どれを選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。TEDには数千本もの動画があり、スピーカーによって話すスピードや英語の難易度が大きく異なります。早口すぎたり、強いアクセントがあったりすると、学習効果が下がってしまいます。

この記事では、英語学習者がリスニング練習に使いやすい動画を厳選して10本紹介します。

◆TEDでおすすめの10動画

それでは一つずつ紹介します。

動画① The Power of Vulnerability / Brené Brown(脆弱性の力)

難易度★★☆☆☆(初中級) 時間:約20分
アクセント:アメリカ英語(テキサス)

学習ポイント:ストーリーテリングの構成が非常に明快。自分の体験を英語で話す練習をしたい人に特におすすめです。

人間のつながりや「弱さを見せること」をテーマにした、TEDの歴史でも最も視聴されているスピーチの一つです。Brené Brownはリサーチャーでありながら、まるで友人と話しているような自然な話し方をするのが特徴。ゆっくりとした語り口で感情表現が豊かなため、「感情や体験を英語で表現する語彙」を学ぶのに最適です。

動画② How Great Leaders Inspire Action / Simon Sinek(優れたリーダーはどうやって行動を促すか)

難易度★★☆☆☆(初中級) 時間:約18分
アクセント:アメリカ英語(イギリス生まれだが訛りはほぼなし)

学習ポイント:同じ表現の言い換えや繰り返しが多く、シャドーイングの練習に最適です。

「なぜ(Why)から始めよ」という「ゴールデンサークル」理論を説明したスピーチ。ビジネス英語を学びたい方に特に人気があります。Simon Sinekは繰り返しを多用しながらゆっくり話すスタイルで、同じフレーズが何度も出てくるため初心者でも追いやすいのが魅力。”People don’t buy what you do, they buy why you do it.” のような覚えやすいフレーズが多数登場します。

動画③ Your Body Language May Shape Who You Are / Amy Cuddy(ボディランゲージが自分自身を形作る)

難易度★★☆☆☆(初中級) 時間:約21分
アクセント:アメリカ英語

学習ポイント:「fake it till you make it(できるふりをしていればいつか本当にできる)」など、実際の会話でも使えるフレーズが豊富です。

「パワーポーズ」で有名な社会心理学者Amy Cuddyのスピーチ。ボディランゲージと自信の関係について、実験データと自身の体験談を交えながら話します。発音が明瞭で、科学的な話題ながら専門用語が少なく、日常的な言葉で説明されています。ビジュアル(実演やスライド)が多いので、音声だけでわからない部分も映像で補完できます。

動画④ Do Schools Kill Creativity? / Sir Ken Robinson(学校は創造性を殺しているか?)

難易度★★★☆☆(中級) 時間:約20分
アクセント:イギリス英語(聴き取りやすい標準的なもの)

学習ポイント:ジョークの間(ポーズ)の取り方、ユーモアの英語表現が学べます。話し方のテンポがプレゼンの手本にもなります。

TEDで最も視聴された動画の一つ。教育と創造性をユーモアを交えながら語るスピーチで、笑いを取りながら深いメッセージを伝えるスタイルが特徴です。イギリス英語ですが、非常に明瞭に話すため聴き取りやすく、イギリス英語に触れる入門としても最適。ユーモアのある英語表現を学びたい方にもおすすめです。

動画⑤ The Happy Secret to Better Work / Shawn Achor(より良い仕事のための幸せの秘訣)

難易度★★☆☆☆(初中級) 時間:約12分
アクセント:アメリカ英語

学習ポイント:短くて繰り返し練習しやすい。まずはシャドーイングをやってみたい人の最初の一本としても最適です。

ポジティブ心理学の研究者Shawn Achorによる、幸福と生産性の関係についてのスピーチ。わずか12分とコンパクトで、テンポよく進むため集中力が続きます。日常的な語彙が中心で、難しい専門用語はほとんど出てきません。明るく聴きやすい声質で、英語学習者から「聴いていて気持ちいい」と評判のスピーカーです。

動画⑥ The Art of Reading Minds / Oz Pearlman(読心術の技)

難易度★★☆☆☆(初中級) 時間:約14分
アクセント:アメリカ英語

学習ポイント:ステージパフォーマーらしい明瞭な発音と間の取り方が学べます。楽しみながら聴けるので、英語学習のモチベーション維持にも最適です。

2025年のTED人気ランキングで上位に入ったスピーチ。世界的なメンタリストであるOz Pearlmanが、実際に観客の「心を読む」実演を見せながら進めるエンタメ系のトークです。短い文とテンポの良い言い回しが随所に登場し、リズムが取りやすく聴き取りやすく、観客とのやり取りが多く、実際の会話に近い自然な英語が多数登場します。

動画⑦ Inside the Mind of a Master Procrastinator / Tim Urban(先延ばし魔の頭の中)

難易度★★★☆☆(中級) 時間:約14分
アクセント:アメリカ英語

学習ポイント:インフォーマルな口語英語やスラング的表現が自然な文脈で登場。リアルな会話英語を学ぶのに役立ちます。

「先延ばし癖」をテーマにしたユーモア溢れるスピーチ。イラストをふんだんに使いながら話すため、聴き取れなくても映像で内容が補完できます。カジュアルな話し言葉が多く、フォーマルな英語だけでなく「実際にネイティブが使う口語表現」を学びたい人におすすめ。笑いが多く、飽きずに最後まで見られます。

動画⑧ How to Speak So That People Want to Listen / Julian Treasure(人に聴いてもらえる話し方)

難易度★★☆☆☆(初中級) 時間:約10分
アクセント:イギリス英語(標準的で聴き取りやすい)

学習ポイント:「HAIL(Honesty, Authenticity, Integrity, Love)」など、音読・暗唱の練習にちょうど良いフレーズが豊富です。

「話し方」そのものをテーマにしたスピーチ。音響コンサルタントのJulian Treasureが、声の使い方・話し方のテクニックを実演交えながら説明します。スピーチ自体がお手本のように整っており、発音・間・イントネーションが非常に明瞭。英語のプレゼンや発音を改善したい人に特に有益なコンテンツです。

動画⑨ Grit: The Power of Passion and Perseverance / Angela Duckworth(グリット:情熱と忍耐の力)

難易度★★☆☆☆(初中級) 時間:約6分
アクセント:アメリカ英語

学習ポイント:短いのでまず字幕なしで挑戦し、何度か繰り返すことで確実にリスニング力が伸びます。

「グリット(やり抜く力)」という概念を紹介したスピーチ。わずか6分と非常に短く、英語学習の第一歩として取り組みやすい動画です。心理学者らしい落ち着いた話し方で、ペースが安定しており聴き取りやすい。「成功に必要なのは才能ではなく、継続する力だ」というメッセージは、英語学習を続ける自分自身にも重なる部分があり、モチベーション維持にも一役買ってくれます。

動画⑩ How AI Will Answer Questions We Haven’t Thought to Ask / Aravind Srinivas(AIはまだ誰も問いかけていない問いに答える)

難易度★★★☆☆(中級) 時間:約12分
アクセント:インド英語

学習ポイント:「ネイティブではない英語」を聴く練習として意図的に取り組むとGOOD。英語字幕と組み合わせるとより効果的です。

Perplexity AIのCEOによる、AI検索の未来についてのスピーチ。2025年の人気ランキング入りした注目作で、AIや検索の最前線に関心がある方には特に面白い内容です。インド英語のアクセントがあるため、最初はやや聴き取りにくく感じるかもしれませんが、非ネイティブ英語への耳慣らしという意味で学習価値が高い一本です。グローバルビジネスの場ではノン・ネイティブスピーカーの英語を聞く機会も多く、多様なアクセントに慣れておくことは実践的なスキルにつながります。

TEDでの英語学習の5つのステップ

TEDを使った英語勉強法の5つのステップは以下の通りです。

  • ステップ① 日本語字幕でまずは楽しむ
  • ステップ② 英語字幕で視聴する
  • ステップ③ 字幕を見ながら発音する
  • ステップ④ 字幕無しで音声に合わせて発音する(シャドーイング)
  • ステップ⑤ 覚えるくらい何度も視聴、発音する

順番に見ていきましょう。

ステップ① 日本語字幕でまずは楽しむ

まずは日本語字幕をつけて視聴しましょう。日本語で内容を理解してから学習に入ることで、効率よく英語力を向上させることができます。

動画の内容が頭に入っていれば、英語字幕や英語音声で視聴した際に難しい単語や専門用語が出てきても挫折しにくくなります。というのも、単語の意味を文脈から予測しやすくなりますし、内容が分からず嫌になる可能性も自然と低くなるからです。

また、興味のある内容かどうかをサクッと確認できるのも大きなメリットです。日本語で見ても面白いと感じられない動画は、英語で視聴しても途中で挫折する原因になりかねません。まずは「楽しめる動画かどうか」を日本語でチェックしてみてください。

ステップ② 英語字幕で視聴する

日本語字幕で内容を理解したら、次は英語字幕に切り替えて視聴しましょう。英語字幕を使うことで、これまで聴き取れなかった音声を文字で確認することができます。

ただし、字幕に頼りすぎるのは禁物です。字幕なしでも聴き取れる箇所は、できる限り音声だけで理解するよう意識してみましょう。また、分からない単語や文法が出てきても、一つひとつ立ち止まって調べる必要はありません。大意が掴めればOKと割り切って、テンポよく聞き流していくことが大切です。

ステップ③ 字幕を見ながら発音する

字幕でフレーズを確認できたら、今度は字幕を見ながら実際に発音してみましょう。英語の音声を体に染み込ませるためには、自ら声に出すことが非常に重要です。

コツは、字幕を見ながらスピーカーの発音をできるだけ忠実に真似することです。ただし、字幕を目で追いながら発音すると、英単語を一つひとつ区切って読んでしまいがちになります。そのため、リエゾン(音のつながり)やリダクション(音の省略)といった英語特有の発音ルールを意識しながら、なめらかに発音するよう心がけましょう。

ステップ④ 字幕無しで音声に合わせて発音する(シャドーイング

シャドーイングとは、音声の数秒後から影のように遅れて発音していく学習法です。字幕に頼らず英語を耳で聴き取っていくためリスニング力が鍛えられるほか、音声を忠実に真似ることで正しい発音も自然と身についていきます。

これは第二言語習得(SLA)研究者のSchmidt(1990)※が提唱した「気づき仮説(Noticing Hypothesis)」によって裏付けられています。Schmidtは、学習者が音やリズムなどの言語的特徴に意識的に気づくことが、習得の第一歩だと主張しています。シャドーイングはまさに音声に集中して「気づく」行為そのものであり、発音やイントネーションの習得に直結する学習法といえます。

出典:Schmidt, R. (1990). The role of consciousness in second language learning. Applied Linguistics, 11(2), 129–158.

負荷の高い学習法ではありますが、そのぶん得られる効果も大きいので、ぜひ積極的に挑戦してみてください。もしなかなか英文についていけないと感じる場合は、再生スピードを落としたり、一文ずつ聞いては止めて発音する「リピート練習」で少しずつ英文に慣れていくのも良い方法です。

ステップ⑤ 覚えるくらい何度も視聴、発音する

効果をさらに高めたいなら、1つの動画を暗記してしまうくらい徹底的に使い込むことをおすすめします。何度も視聴し、発音練習を繰り返すことでリスニング力とスピーキング力が着実に伸びていくからです。

これは第二言語習得(SLA)研究の観点からも理にかなっています。言語習得論の第一人者であるKrashen(1985)※は「インプット仮説」の中で、学習者が理解できるレベルの言語に繰り返し触れることが、自然な言語習得の核心だと述べています。1つの素材を徹底的に使い込むことは、まさにこの理論を実践する学習法といえます。

※Krashen, S. D. (1985). The Input Hypothesis: Issues and Implications. Longman.

その点、TEDは1本あたり15分程度とほどよい長さなので、忙しい社会人でも反復学習に取り組みやすいのが大きな魅力です。海外ドラマや洋画の場合、1本視聴するだけで45分から数時間かかってしまうため、同じ作品を繰り返し見て発音練習するのはなかなか現実的ではありません。TEDのコンパクトな動画は、繰り返し学習との相性が抜群の素材といえるでしょう。

第二言語習得法(SLA)から考える「TEDの動画の選び方」

本日紹介した以外の動画も、積極的に探してみましょう。第二言語習得法(SLA)からの観点だと、以下の2つのポイントを押さえると、効率的に英語学習を行うことができます。

ポイント① 興味があるテーマを探す

学習に使う動画は、自分の興味のあるテーマを選ぶことで楽しく続けることができます。TEDにはさまざまな分野のプレゼンテーションが揃っているので、きっとあなたの興味に合うものが見つかるはずです。

これはKrashen(1982)が提唱した「情意フィルター仮説(Affective Filter Hypothesis)」※によって説明できます。Krashenは、学習者の不安が低く、興味や動機が高い状態のときに言語習得が最も促進されると主張しています。興味のないテーマを義務感で視聴するより、好きなジャンルを楽しみながら見ることのほうが、脳への定着率が自然と高まるのです。

※出典:Krashen, S. D. (1982). Principles and Practice in Second Language Acquisition. Pergamon Press.

特におすすめなのは、同じジャンルの動画をまとめて視聴することです。たとえば政治に興味があるなら、政治に関する動画を中心に見ていくと良いでしょう。同じジャンルを繰り返し見ていると、「この単語は前にも出てきた」「この話は以前のスピーカーが言っていたことと似ている」といった気づきが増え、ボキャブラリーを効率よく増やしながら知見も深めることができます。

まずは興味のあるジャンルに絞って、気軽に動画をチェックするところから始めてみましょう。

ポイント② 自分の英語力に適した動画を見つける

TEDで話される英語にはレベルの幅があります。中学レベルの単語をゆっくりと話すスピーチから、専門用語が多くテンポの速いスピーチまで、内容は実にさまざまです。特に初心者の場合、自分のレベルに合わない動画を選んでしまうと内容が理解できず、挫折の原因になりかねないので注意が必要です。

これはKrashen(1982)の「インプット仮説(Input Hypothesis)」※で説明できます。Krashenは、学習者の現在のレベル(i)より少しだけ難しい素材(i+1)に触れることが、最も効率よく言語習得を促すと述べています。簡単すぎても難しすぎても習得は進まず、「少し背伸びすれば理解できる」レベルの素材を選ぶことが重要なのです。

※出典:Krashen, S. D. (1982). Principles and Practice in Second Language Acquisition. Pergamon Press.

動画を選ぶ際のポイントは、長さ・話すスピード・語彙レベルの3点です。短いものであれば3〜5分程度の動画もあるので、まずはそこから探してみるのが良いでしょう。また、再生速度の調整機能を活用すれば、速すぎてついていけないと感じる場合でも自分のペースで学習を進めることができます。無理なく続けられる環境を整えることが、上達への近道です。

TEDで学んだ英語を「ビズメイツ」でアウトプットの練習をする

TEDは、ある程度の語彙力や文法力を持つ方がさらに英語力を伸ばすのに適した教材です。そのため、まったくの英語初心者が独学で使いこなすのはなかなか難しいのが現実です。

また、TEDでインプットした単語や表現も、アウトプットの機会がなければせっかく覚えても少しずつ忘れてしまいます。そもそも日常的に英語を使う環境がないと、いくらインプットを重ねても、いざという時に口から英語が出てこないものです。そこで、英語環境を作り、話すことへの抵抗をなくすためにも、オンライン英会話の活用をおすすめします。

オンライン英会話のビズメイツでは、初心者向けに英会話の基本フレーズを学べるプログラムを用意しており、会話の中で実際に使えるようになるまでを丁寧にサポートします。社会人でも1から無理なく英語を学べる環境が整っているので、ぜひアウトプットの場として活用してみてください。

継続しやすいように、早朝5時から深夜1時までレッスンを提供しております。

>>オンラインビジネス英会話の「ビズメイツ」 の無料体験レッスンはこちらから

まとめTEDならではの英語勉強法で楽しく学習しよう

TEDは、著名人やさまざまなジャンルの専門家による英語プレゼンテーションを視聴できるコンテンツです。日本語字幕と英語字幕をうまく活用することでリスニング・スピーキング力を効果的に鍛えられるほか、世界各国のスピーカーが登場するため、多様なアクセントや表現に自然と触れられるのも大きな魅力です。

ただし、TEDで得た知識を「知っている英語」から「使える英語」に昇華させるには、実際にアウトプットする機会が欠かせません。インプットとアウトプットをバランスよく組み合わせることで、英語力はより確かなものになっていきます。

そのアウトプットの場として、ぜひビズメイツのオンライン英会話をご活用ください。ビズメイツはビジネスシーンに特化した英会話スクールで、初心者から上級者まで自分のレベルに合ったレッスンを受けることができます。

TEDで学んだ表現をすぐに実践できる環境が整っているので、インプットとアウトプットのサイクルを効率よく回すことができます。まずは無料体験レッスンから、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。下記URLよりお申込みができます。

>>オンラインビジネス英会話の「ビズメイツ」 の無料体験レッスンはこちらから

  • 英語学習法

Share

オススメの英語学習法の記事

Bizmates