英語学習法
2026.06.25
シャドーイングの効果と「初めてのやり方を6つのステップ」で解説
シャドーイングとは、流れている英語音声のすぐ後を追いかけるように復唱する学習方法です。
音声を聞き終わってから繰り返すのではなく、再生中の音声にリアルタイムでついていくのが特徴で、「聞く(インプット)」と「話す(アウトプット)」を同時に行えるため、効率よくトレーニングできます。初心者向けの具体的なやり方は以下のとおりです。
◆初心者向けのシャドーイングの6つのやり方(ステップ)
ステップ① まずは音声だけを聴く
ステップ② 英文を確認しながらリスニング
ステップ③ 一文ずつ区切ってリピート
ステップ④ 音声を聴きながら一緒に読む
ステップ⑤ 文章を見ながら少し遅れて読む
ステップ⑥ 何も見ないで音声に少し遅れて発声する
シャドーイングは、聞いてすぐに発音するという性質上、正しいアクセントやリズムが身につきやすく、英語の聞き方・話し方のコツが自然と習得できます。そのため、リスニングとスピーキングの両方を鍛えたい方にとって、シャドーイングは非常に効果的な方法といえるのです。
ただし、シャドーイングはあくまで「聞いて真似する」インプット中心の練習です。スピーキング力を本当に伸ばすには、オンライン英会話などで自分の言葉で考えを伝える「アウトプットの機会」が別途必要になります。
本記事では、オンラインビジネス英会話のビズメイツで英語教材プログラムを開発しているカナダ生まれの日系二世のHika Itoが、初心者にも適した書籍やアプリを使ったシャドーイングの手順と、継続しやすい方法を解説します。リスニングやスピーキング力向上を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

Contents
初心者におすすめなシャドーイングの6つのやり方(ステップ)
シャドーイング初心者に効果的な学習方法は以下の通りです。
- ステップ① まずは音声だけを聴く
- ステップ② 英文を確認しながらリスニング
- ステップ③ 一文ずつ区切ってリピート
- ステップ④ 音声を聴きながら一緒に読む
- ステップ⑤ 文章を見ながら少し遅れて読む
- ステップ⑥ 何も見ないで音声に少し遅れて発声する
正しい訓練を重ねれば確実に力が付きます。
順番に見ていきましょう。
ステップ①まずは音声だけを聴く
シャドーイングの1番大切なポイントは、最初に音声を集中して聴くことです。
自己流の発音やイントネーションで音読を繰り返すのは、シャドーイングではないので注意してください。
ステップ② 英文を確認しながらリスニング
次に、スクリプトを見ながらリスニングしましょう。
ここでのポイントは、先ほどのリスニングで聞き取れなかったところを中心に見ることです。
スクリプトを見てわかった部分はリエゾンの知識不足、スクリプトを見ても理解できない場合は、語彙力や文法の知識不足です。
自分の弱点を見つけ出すのに効果的といえます。
ステップ③ 一文ずつ区切ってリピート
スクリプトを見ながら一文流しては音源を止め、リピートしていきましょう。
この時のポイントは、英文全体を完璧に理解するように意味を理解しながら行うことです。
最終的なシャドーイングは、英文を完璧に理解したうえで行わないと発音矯正だけにとどまってしまいます。
英文を理解したうえで行うことで、単語や文法を英語のまま理解する英語脳も作れますから、ここは力を入れてほしいところです。
ステップ④ 音声を聴きながら一緒に読む
次に音声を聞きながら音読していきます。
スクリプトを目で追いながら、音源に合わせて声を出していきましょう。
意味に意識を向けながら、慣れてきたら発音にも注意していくといいでしょう。
うまくできない場合は、口パクでもOKです。
音源を聞いて音を確認したあと、今度は聞きながら音読しましょう。
ステップ⑤ 文章を見ながら少し遅れて読む
次に、スクリプトを見ながら音源に少し遅れて音読します。
英語を話すことよりも英語を聞くことに集中します。
なかなかうまくいかない場合は、音声スピードを少し緩めて挑戦してみてください。
ステップ⑥ 何も見ないで音声に少し遅れて発声する
最後に、スクリプトは見ずに音源だけを頼りに発声していきます。
音源に数秒遅れて、かぶせるように発音していきます。
できない場合は、テキストを見てのシャドーイングに戻ったり、スピードを落とすなどして自分のレベルに合わせましょう。
シャドーイングの3つの効果
シャドーイングの効果は以下の通りです。
- 効果① リスニング力がアップする
- 効果② スピーキングの練習にもなる
- 効果③ 語彙力・英文法理解につながる
順番に見ていきましょう。
効果① リスニング力がアップする
シャドーイングはリスニング力向上に効果があります。流れてくる音を忠実に再現することで、リエゾン(音の連結などの英語特有の音声変化)やイントネーションが理解できるようになり、英文にも慣れるからです。
第二言語習得の研究者であるKrashen※は、学習者が音声を正確に知覚できるようになるほど、インプットの理解度が高まると述べています。
※引用 Krashen, S. D.(1982). Principles and Practice in Second Language Acquisition. Pergamon Press.
つまり、シャドーイングによって英語特有の音に耳を慣らすことは、リスニング力の土台を築くうえで非常に有効です。自分が発音できる音は聞き取れるので、練習を重ねるごとに徐々にリスニング力もアップしていきます。
効果② スピーキングの練習にもなる
シャドーイングは、音源に少し遅れて発音していくため、スピーキングの練習にもなります。実際に自分で発音してみることで、発音やイントネーションが身に付くからです。DeKeyser※のスキル習得理論によれば、知識は繰り返しの練習を通じてはじめて「使えるスキル」へと変換されます。
※引用 DeKeyser, R.(2007). Practice in a Second Language. Cambridge University Press.
つまり、シャドーイングで発音を反復することは、スピーキングの自動化、すなわちスムーズに英語を口から出せる状態への近道といえます。英語独特の音の出し方や舌・喉の使い方を試行錯誤する中で、発音もよくなっていくでしょう。
効果③ 語彙力・文法力が鍛えられる
単語やフレーズを実際に発音することで、記憶に定着しやすくなります。
また、自分が理解できる英文とできない英文を明確に分けられ、英文法を理解するきっかけになることも。
さらに、英文を丸暗記してしまえば、感覚的に文法を理解できるメリットもあります。
シャドーイングで語彙や表現をインプットしたら、積極的にアウトプットすることでより英語力が高まります。
アウトプットと組み合わせることでシャドーイングの効果は倍増する
シャドーイングはスピーキングの練習として効果的ですが、実践で使うことでより定着させることができます。シャドーイングの利点は、単語の習得・文章の型の記憶・正しい発音の習得を同時に行えるところです。
たとえば「I gave her a pen」という文章をシャドーイングして型を覚えれば、「a pen」の部分をさまざまな単語に置き換えるだけで、「give / gave」を使った表現を幅広くマスターできます。ただし、せっかく練習した文章も使わなければどんどん忘れてしまうため、シャドーイングで練習したフレーズは声に出して復習することも忘れないようにしましょう。
シャドーイングに自信がついてきたら、オンライン英会話にも同時にチャレンジしてみましょう。シャドーイングは文章の型の習得や発音の模倣を通じてスピーキング力の向上に貢献しますが、最も重要なのは、身につけた表現を実際の会話の中で使ってみることです。
いくら文章の型を覚えても、その1文だけでは会話は成り立ちません。また、一度覚えても使わなければまた忘れてしまいます。実際の会話で何度も繰り返し使うことで、はじめてその表現を本当の意味でマスターできるようになるのです。
ビジネス英語を勉強するなら、ビジネスに特化した「オンライン英会話のビズメイツ」を試してみてください。講師は全員ビジネス経験があり、あなたと同じ業種の講師もプロフィールから探すことができます。早朝5時から深夜1時までレッスンを提供しており、利便性も高いサービスとなっております。興味があれば下記公式サイトの無料体験レッスンより申し込むことができます。
シャドーイング学習に使える教材やアプリ
シャドーイング学習に使える教材やアプリは以下の通りです。
- 音声付きの書籍
- 音声学習ができるアプリやサービス
- YouTubeチャンネル
順番に見ていきましょう。
音声付きの書籍で学ぶ
音声付きの書籍の例は以下の通りです。
- 決定版 英語シャドーイング[超入門]【CD付】
- 音読で攻略TOEIC L&Rテストでる文80
- 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7
- 英検2級リスニング問題120
シャドーイング専門のものを探さなくても、資格試験用で充分に対応できます。
書籍の音源は聞き取りやすく、レベルも資格試験用であれば自分に合ったものが選びやすいでしょう。
音声学習ができるアプリやサービスを活用
スマホアプリなら無料で音声学習ができるものもあり、持ち運びも便利です。
有名なアプリは以下の通りです。
- TED
- バイリンガルニュース
- VOA
アプリも自分のレベルに合わせて選べます。
上級者はVOAやTEDに挑戦してみましょう。
YouTubeチャンネルも無料教材として使える!
YouTubeチャンネルなら無料でシャドーイング学習ができます。
たとえば、以下のようなチャンネルがあります。
-
- Kendra’s Language School
- English Coach Chad
- BBC Learning English
- Bizmates Channel
- ビジネス英語コーチHika
Bizmates Channelでは、ビジネスでも使える表現が学べます。
内容も面白くビジネスでも使える表現ばかりで、登場人物になりきってシャドーイングをすれば、楽しく学習を進められます。
またビズメイツの取締役を務める伊藤日加のチャンネル、「ビジネス英語コーチHika」もビジネスで使える英語表現を紹介しています。
今すぐに、シャドーイングを実践したいという方は、以下のYouTubeを見ながらシャドーイングを試してみてください。ビジネスのミーティングで利用できるフレーズを厳選している動画ですので、仕事のために英語を学ぶ方であれば、すぐに利用できる教材となりますので、YouTube上でブックマークしてご活用ください。
◆YouTube動画でシャドーイング
日本語を交えながらビジネス英語を紹介してくれるチャンネルは数少ないので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者向けシャドーイングのやり方まとめ
シャドーイングは、リスニング力とスピーキング力を同時に向上させる非常に有効な学習方法です。
書籍・アプリ・YouTubeなどさまざまな学習ツールがありますが、教材を選ぶ際は「自分の今のレベルより少し上」と思えるくらいのレベルのものを選ぶのがポイントです。また、自分の興味のあるジャンルや仕事に関連した内容を選ぶと、より継続しやすくなります。
教材が決まったら、正しい手順でシャドーイングを始めましょう。まず音声をしっかり聴き、そのまま真似して音読することが重要です。ただ声に出すだけでなく、英語特有のイントネーション・アクセント・リエゾンまで忠実に真似ることで、かなり多くのことが自然と身につくでしょう。
そして、シャドーイングで自信がついたら、英会話を実践してみましょう。ビジネス英語を学ぶのなら、ビジネスに特化した英会話スクールの「ビズメイツ」を試してみてください。ビズメイツの講師は全員がビジネス経験があり、あなたと同じ仕事を経験した講師もきっと見つかるはずです。
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