英語学習法
2026.05.29
まず66日間は続ける!英会話を「独学で身に付ける3つのポイント」
英語を独学で身に付けたいのなら、英語学習を始める前に「正しい勉強方法」や「上達させるためのノウハウ」を調べてから、独学に臨みたいと考えるのではないでしょうか?
現在の世の中には多くの英語教材があり、独学で英語を身に付けやすくなりました。しかし、独学の多くの人は途中で挫折をしてしまうのが現状です。理由は様々ですが、多くは下記のような挫折パターンが見受けられます。
「仕事が忙しくなった」
「毎日1時間も勉強していたらしんどくなった」
本日は英語を独学で習得するための3つのポイントを紹介いたします。
◆独学で英語を習得するための3つのポイント
ポイント① 英会話の勉強を習慣化するために「最初の66日間」は意識的に毎日学習する
ポイント② 興味があることで英語学習を行う
ポイント③ インプットだけでなく、アウトプットする機会を設けること
この3つのポイントは、単なる学習法だけではなく、どのようにモチベーションをあげ、習慣化するかということも第二言語習得の観点から証明されており、必ず独学で英語をマスターする人の助けとなるはずです。
本日はオンラインビジネス英会話のビズメイツで英語教材プログラムを開発している日系カナダ人のHika Itoが、英語の独学について解説いたします。
英会話を「独学」で身に付けるための3つのポイント
ここでは、独学で英語を話せるようになるための学習のポイントを3つご紹介します。
ポイント① 英会話の勉強を習慣化するために「最初の66日間」は意識的に毎日学習する
英会話を独学で身に着けるには、英語の勉強を習慣化することが最も重要です。
英会話を「なんとなく続けよう」と思っているだけでは、習慣にはなりません。習慣化には、意識的な努力が必要な期間があるからです。
ロンドン大学のフィリッパ・ラリー博士らの研究(2010年)によると、新しい行動が「自動的にできる習慣」として定着するまでには、平均66日間※かかることが明らかになっています。実際には個人差はあるものの、66日間、つまり2~3月間を意識的に学ぶ期間と設定することで、その後は習慣化されて、まるで毎日の歯磨きのように、英語の勉強を習慣化することができます。
※引用先:“How are habits formed: Modelling habit formation in the real world”
毎日、同じ状況・同じタイミングでの勉強のルーティンを繰り返すことで、脳は「この時間になったら英語をやる」という回路を自動的に形成するのです。
そのため、よくあるのが最初こそやる気があったものの、段々とモチベーションが下がって学習の頻度が減り、そのまま挫折してしまうケースです。まずは、毎日短時間でも良いので英語を学習する時間・英語に触れる時間を確保することから始めてください。
ポイント② 興味があることで英語学習を行う
英会話の上達に必要なのは、教材の質よりも「続けられるかどうか」です。そして続けるために最も重要なのが、学ぶ内容への興味です。
SLA(第二言語習得)理論の第一人者、スティーブン・クラッシェンは「情意フィルター仮説(Affective Filter Hypothesis)※」を提唱しています。これは、学習者の感情状態やモチベーションが、言語習得の効率に直接影響を与えるという理論です。
※Krashen, S. D. (1982). Principles and Practice in Second Language Acquisition. Oxford: Pergamon Press.
クラッシェンによれば、人間の脳には「情意フィルター」と呼ばれる心理的な壁が存在します。不安やストレス、退屈を感じているときはこのフィルターが高くなり、英語のインプットが脳に吸収されにくくなります。
反対に、楽しい・面白いと感じているときはフィルターが低くなり、同じ学習時間でも吸収量が大きく変わるのです。
つまり、興味のないテキストや退屈な教材を義務感でこなす勉強より、好きなテーマの英語のYouTube動画・ポッドキャスト・教材を使った学習のほうが、脳への定着率が高いということになります。
好きなスポーツ、料理、音楽、テーマは何でも構いません。「英語を勉強している」という感覚よりも、「興味のある内容を英語で楽しんでいる」という状態こそが、上達への最短ルートとなるのです。
もし、そのような趣味が思い浮かばないという方は、ご自身の仕事の内容で英語を学んでみてください。仕事の内容であれば、自分と関係が深く、興味を持って英語を勉強することができるからです。そして、インターネットを使えば自分の仕事で使う言葉を翻訳して、GoogleやYouTubeで検索すると無数のコンテンツが出てきて、それを教材にすることができます。
さらに、生成AIにそれらのコンテンツを読み込ませて「このURLをもとに英語初心者の私向けのテキスト(あるいは教材)を作って」とプロンプトを打てば、あなた専用の英語教材を作ることができるでしょう。
ポイント③ インプットだけでなく、アウトプットする機会を設けること
英語学習において、リスニングやリーディングなどの「インプット」は重要です。しかし、それだけでは英会話の上達には限界があります。実際に話す・書くという「アウトプット」の機会を意識的に設けることが、英語の上達には絶対に欠かすことができません。
この考え方を裏付けるのが、カナダの言語学者メリル・スウェインが1985年に提唱した「アウトプット仮説(Output Hypothesis)※」です。スウェインは、学習者が実際に言語をアウトプットする経験そのものが習得を促進すると主張しました。
※参考文献:Swain, M.(1985)”Communicative competence: Some roles of comprehensible input and comprehensible output in its development.” In Gass, S. & Madden, C. (Eds.), Input in Second Language Acquisition, pp. 235-253. Newbury House.
スウェインによれば、アウトプットには3つの重要な役割があります。
1つ目は「気づき機能」
自分が話そうとしたとき、はじめて「この表現、英語でどう言うんだろう」という気づきが生まれます。
2つ目は「仮説検証機能」
実際に話してみることで、自分の英語が通じるかどうかを試し、フィードバックを得られます。
3つ目は「言語の自動化機能」
繰り返しアウトプットすることで、表現が体に染みつき、瞬時に言葉が出てくるようになります。
つまり、どれだけ英語を聞いて・読んでいても、実際に口に出す練習をしなければ、会話力は身につきにくいのです。独学の場合は、独り言英語、日記を英語で書く、ChatGPTなどの生成AIに英語で話しかけるなど、日常の中にアウトプットの場を積極的に取り入れていきましょう。
英会話の独学で実施すべき「インプット学習」の3つのコツ
英会話を独学で伸ばすうえで、インプット学習は土台となる重要なステップです。ただし、やみくもに英語を聞いたり読んだりするだけでは効率が上がりません。以下のコツを意識することで、インプットの質を大きく高められます。
コツ① まず「2,800語」の習得を目標にする
どれだけ発音やリスニングを練習しても、語彙が不足していると英語は聞き取れません。では、日常英会話に必要な単語数はどのくらいでしょうか。
明治学院大学のチャールズ・ブラウン博士らが2013年に発表した研究「New General Service List(NGSL)※」によると、英語の一般的なテキストを92%以上カバーするために必要な単語数は約2,800語とされています。2800語のリストはこちらのページからダウンロードできます「The New General Service List (NGSL)」。
このリストは2億7,300万語に及ぶケンブリッジ英語コーパスをもとに作成されており、第二言語学習者が最優先で習得すべき高頻度語が厳選されています。まずはこの2,800語を、フレーズごとに覚えることを目標にしましょう。
※:The ListS:New General Service List 1.01 (NGSL): Celebrating 60 years of Vocabulary Learning:
コツ② 「理解できるレベル+1」の教材を選ぶ(自分にレベルより少し高い教材)
インプットの教材選びには、クラッシェンの「インプット仮説(i+1)」が参考になります。今の自分のレベル(i)より少しだけ難しい教材(i+1)を選ぶことで、脳が最も効率よく言語を吸収できます。簡単すぎる教材では成長が止まり、難しすぎる素材では理解できずに挫折します。「8割くらいわかる」コンテンツが、独学のインプットには最適な目安です。
※Krashen, S. D. (1985). The Input Hypothesis: Issues and Implications. London: Longman. ISBN: 0582553814
コツ③ 同じ教材を繰り返し聞く
1回聞いて次へ進む「多量インプット」より、同じ教材を何度も聞く「精聴」のほうが定着率は高まります。その精聴をさらに効果的にする手法がシャドーイングです。シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら即座に復唱するトレーニングで、第二言語習得においてリスニングとスピーキングの両方を同時に鍛えられる学習法です。
シャドーイングのやり方
- 音声を聞く
- 即座に復唱する
- わからなければスクリプトで確認する
- 正しく復唱できるまで①〜③を繰り返す
実践するには音声とスクリプトの両方が必要です。多くの教材に手を広げるより、同じ教材を繰り返すほうが定着効果は高くなります。
教材選びも重要なポイントです。映画や洋楽はスラングや文法的に不自然な表現が多いため、学習教材としては避けたほうが無難です。自分の趣味や仕事に関連したテーマのポッドキャストや教材を選ぶと、ポイント②で触れた「情意フィルター」も下がり、継続しやすくなります。
ただし、シャドーイングは効果が高い反面、単調になりがちです。「毎日15分だけ必ずやる」と決めて取り組む、強い意志と習慣化がセットで必要になります。
英会話の独学で実施すべき「アウトプット学習」のコツ
インプットで土台を作ったら、次に重要なのが実際に口に出す「アウトプット」の習慣です。先に触れたスウェインの「アウトプット仮説」では、アウトプットには「気づき機能」「仮説検証機能」「言語の自動化機能」の3つの役割があるとされており、話す・書くという行為そのものが英語習得を加速させます。では独学でどのようにアウトプットの機会を作ればよいのか、具体的なコツを紹介します。
コツ① 英語で独り言を言う習慣をつける
アウトプット練習の最もハードルが低い方法が「独り言英語」です。会話相手がいなくても、日常のあらゆる場面で英語を口に出す練習ができます。朝起きたとき・食事中・通勤中など、自分の行動や目に見えるものを英語で実況するだけで十分です。
最初は「I’m having coffee.」「It’s a bit cold today.」など短い一言からで構いません。続けることで「英語で考える癖」がつき、実際の会話でも言葉が瞬時に出てくるようになります。
下記のYouTubeで、独り言に最適な英語を紹介しておりますので、ブックマークしておきましょう。
◆独り言英会話のYouTube動画
コツ② 英語日記を書く
ライティングもアウトプットの重要な柱です。毎日3〜5文でいいので、英語で日記を書く習慣をつけましょう。書くという行為は、スウェインが指摘した「仮説検証機能」を自然に働かせます。「この表現、合っているだろうか」と考えながら書くことで、文法や語彙の定着が格段に深まります。英語日記を継続させるコツは以下の通りです。
◆英語の日記を継続させるコツ
・無理のない文章量・ペースで続ける
・1日のどの時間で日記を書くか決める
・周りの人に宣言する
・アプリを活用する
・第三者に見てもらう
・事前に日記のテーマを決めておく
英語の日記の書き方などは、詳しくは下記の記事をご覧ください。
過去記事:英語日記による4つの学習効果と2つのメリット|書き方のポイント・例文も紹介!
コツ③ オンライン英会話で「実戦」の場を作る
独り言や日記で練習した表現が、実際のコミュニケーションで通じるかを試す場が必要です。そのために最も手軽なのがオンライン英会話です。レッスンでは受け身にならず、自分から話題を提供したり質問したりすることを意識しましょう。「Let’s do a free conversation.」の一言で、より実践的な会話練習ができます。
そのアウトプットの「実戦の場」として、特におすすめしたいのがビズメイツです。
一般的なオンライン英会話との最大の違いは、講師全員がビジネス経験者という点です。日常会話の練習にとどまらず、実際のビジネスシーンで通用する表現・マナー・グローバルマインドまで身につけられるカリキュラムが整っています。教材は30段階のレベル別に細分化されているため、クラッシェンの「i+1」の考え方と同様に、今の自分のレベルより少しだけ上の内容で継続的に学ぶことができます。
また、レッスンは毎日早朝5時から深夜1時まで対応しており、忙しい社会人でも隙間時間に受講しやすい環境が整っています。まずは無料体験レッスンで、自分のレベル診断と実際のレッスンを体験してみてください。
英会話の「独学でやってはいけない!」3つのNG勉強法
ここまで、独学するためのステップや学習方法について解説してきましたが、日本人が英語学習で行いがちな3つの悪い習慣について解説します。
NG① 英語を日本語に翻訳して覚えようとする
日本人の多くの方は、中学・高校での英語学習が「テストのため」の学習を重視していたために、英語を日本語で考えたり、あるいは英語を日本語に翻訳したりする習慣が身についてしまっています。
英語を習得するには、日本語を介せず直接英語で考える習慣を身に付ける必要があります。
英語が全くの初心者であれば、最初は日本語で解説されている英語のテキストが必要かと思いますので、仕方ありません。
しかし、英語の基礎を学び終えたのなら、独学で使う教材はなるべく日本語が表記されていないもの、できれば英語だけのものを利用すべきです。
NG② 文法を覚えることを重視してしまう
英語学習の際に、下記のように文法を気にするのは非常によくありません。
「このreadyは形容詞だよな?形容詞だから・・・」
先にも解説したとおり、日本人は学校での英語教育の影響から文法的に間違いがない英語、つまり恥ずかしくない英語表現にこだわる方が非常に多い傾向があります。
その考え方はテストには役立つかもしれませんが、コミュニケーションには役に立ちません。
文法ばかり重要視した英語学習だと、英語でのコミュニケーションの際、他人の考えを理解し、自分の考えを伝えるという、本来コミュニケーションで重視すべきことを見失ってしまうからです。
NG③ 実際に英会話をする機会がない
英会話を独学で学ぶ際、実際に会話をする機会がないと英会話力がなかなか向上しません。
単語を覚えたり、シャドーイングをしたりすることも重要ですが、実際に会話する機会を設けることも大切です。
インプットや一人でのアウトプットに慣れてきたら、英会話カフェやオンライン英会話などを活用して、実際に英会話をする機会を設けてみましょう。
学んだことを会話で実践することで、自信を持って英会話ができるようになります。
英会話を独学で身に付けるには強い意思が必要!まずは66日間は休まず毎日勉強しましょう!
ここまで、英会話を独学で上達させるためのポイントとコツをお伝えしてきました。最後に、最も大切なことをお伝えします。
どれだけ良い教材があっても、どれだけ優れた学習法を知っていても、続けなければ意味がありません。
ロンドン大学のフィリッパ・ラリー博士の研究が示すように、新しい行動が習慣として定着するまでには平均66日間かかります。最初の66日間は、意識的に「やると決めたからやる」という強い意思が必要です。しかしその期間を乗り越えた先には、英語学習が歯磨きと同じように「やらないと落ち着かない」日常に変わっていきます。
インプットだけでも、アウトプットだけでも不十分です。クラッシェンのインプット仮説・情意フィルター仮説、そしてスウェインのアウトプット仮説が示すように、好きなことを題材にインプットし、実際に口に出してアウトプットするというサイクルを毎日回し続けることが、英会話上達の道となります。
完璧にやろうとしなくて大丈夫です。1日15分のシャドーイング、短い英語の独り言、気づいたことをメモする英語日記など小さな積み重ねで構いません。まず66日間、やり切ることだけを目標にしてみてください。その先に、あなたが目指す英会話力は必ずついてきます。
そして独学を「オンライン英会話」と組み合わせるとさらに効果的です
独学での学習習慣が身についてきたら、ぜひ並行して取り入れてほしいのがオンライン英会話です。
独学は自分のペースで進められる反面、アウトプットの機会がどうしても限られてしまいます。スウェインのアウトプット仮説が示す「仮説検証機能」、つまり、「自分の英語が実際に通じるかどうかを試す場」は、独学だけではなかなか得られません。
ビズメイツなら、独学で積み上げたインプットをそのまま実戦で試すことができます。講師は全員ビジネス経験者で、「この表現は自然か」「この場面ではどう言えばいいか」といった実践的なフィードバックをリアルタイムで受けられます。独学では気づけなかった自分の課題が、レッスンを通じてはっきり見えてくるはずです。
66日間の習慣化を目指すうえでも、毎日のビズメイツのオンラインレッスンがルーティンの軸になることで継続しやすくなります。早朝5時から深夜1時まで受講できるので、忙しい方でも自分のライフスタイルに合わせて無理なく続けられます。
まずは無料体験レッスンで、自分のレベルと課題を確認するところから始めてみましょう。
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