感情を動かす英語のプレゼンテーションスライドの作成手順7つ|魅力的な資料を作ろう

「はじめて英語でプレゼンテーションを行うことになったけど、英語のスライドはどうやって作ったらいいの」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

ビジネスの現場で使う以上、なるべく魅力的な英語のスライドを作り、多くの聴き手の心を動かしたいですよね。

とはいえ、慣れない英語でプレゼンテーション資料を作るのですから、デザインやテキストで困る場合もでてくると思います。

そこで本記事では、英語のプレゼンテーションスライドの作り方や、スライドを魅力的にみせるポイントを解説します。

英語のスライドだからこそ、気をつけたいポイントもお伝えしますので、詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください 。

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英語のプレゼンテーションでスライドが重要である理由

英語でプレゼンテーションを行う場合、わかりやすいスライドが非常に重要です。

なぜなら、わかりやすいスライドがあれば、言葉の代わりに情報を相手に的確に伝えてくれるからです

スピーチに慣れていないと、準備万端に練習したつもりでも、伝えたい情報がうまく伝えられず、もどかしい場面も何度かでてくるかもしれません。

そのようなときプレゼンテーションスライドがあれば、言葉ではなく、イラストやグラフなど視覚的に情報を伝えられます。

英語に自信のない方や、プレゼンテーションに慣れていない方ほど、わかりやすいスライド作りが大切です。

英語のプレゼンテーションスライドを作成する7つの手順

英語のプレゼンテーションを作る場合であっても、日本語のスライドと同様に「PowerPoint」や「Google スライド」を活用します。

ここでは英語のプレゼンテーション資料を作成する工程を解説します。

  • プレゼンテーションの目的とゴールを決める
  • ターゲットを明確にする
  • デザインコンセプトを設計する
  • 全体の構成を作成する
  • デザインを作成する
  • テキストを入力する

順番に見ていきましょう。

プレゼンテーションの目的とゴールを決める

プレゼンテーションを行うには、必ず目的があるはずです。

たとえば次のとおりです。

  • 自社の商品を理解してもらい、購買意欲を掻き立てる
  • ビジネスの将来性を訴え、投資家の融資を誘う
  • 新しいツールの説明をして、クライアントに導入を検討してもらう

上記のように目的を決めて、プレゼンテーション終了後に、聴き手にとってもらうゴールを明確にします。

行動してほしいゴールの具体例は以下が挙げられます。

  • 商品を購入してもらう。または注文を受け取る
  • 融資の申し出や、具体的な融資額を提示してもらう
  • ツール導入の契約を結ぶ

プレゼンテーションを成功させるためには、上記のように聴き手にとってもらいたい、最終的なゴールを決めておくことが非常に重要です。

目的やゴールが明確でないと、スライドやコンセプトがずれてしまい、よい結果につながりにくくなります。

ターゲットを明確にする

プレゼンテーションでは、情報を伝えたいターゲットを明確にしましょう。

英語でプレゼンテーションを行うならば、ターゲットは外国人が多いはずです。

海外の方がターゲットの場合は、特性や趣味・嗜好は日本人と異なるので、スライドを作る前に「誰が聴き手になるのか」をリサーチして分析しておきます。

たとえばイスラム教の方が出席される場合、女性は肌の露出を抑えないといけません。使用する画像の女性も、肌を覆った衣服のものを選ぶなど注意が必要です。

プレゼンテーションの内容も、その国がセンシティブであることには触れないようにします。そのためにも、ターゲット分析が必要です。

デザインコンセプトを設計する

ターゲットを明確にした上で、スライドのデザインとコンセプトを設計しましょう。デザインに一貫性をもたせて、統一感を出します。

デザインやコンセプトの好みや、刺さりやすい配色は人それぞれです。

日本人は比較的落ち着いた色を選びがちですが、派手な色を好む外国人の方もいます。

そのため海外のトレンドや、最近開催された外国のプレゼンテーションなどを参考にして、デザインコンセプトを設計するのもよいでしょう。

世界中のプレゼンテーションは、「TED(幅広い分野の専門家による講演会を主催している米国の非営利団体)」のサイトから見られます。
スライドを使ってプレゼンテーションしている動画例

>>https://www.ted.com/talks/shawn_achor_the_happy_secret_to_better_work

外国人がどのようなスライドでプレゼンテーションをしているのか、ぜひ参考にしてください。

もちろんプレゼンテーションの目的やターゲットによって、デザインコンセプトは異なります。その点を明確にしたうえで、コンセプトを決めることが重要です。

全体の構成を作成する

デザインの方向性が決まったら、スライド全体の構成を作成しましょう。

構成は大きく3種類に大別できます。

  • 導入
  • 本論
  • 結論

その後に質疑応答を行うのが基本の流れです。

一枚目は聴き手の興味を惹きつけるために表示しておくスライドです。

プレゼンテーションの題名と一緒に、「自分の名前」「会社・部署名」「連絡先」を入れておくと多くの方の目に触れて、連絡をもらえる可能性が高くなります。

また海外のビジネスパーソンには、最初の導入で結論を伝えることが重要です。

導入ではアジェンダ(目次)を伝えますが、アジェンダの項目に結論をしっかり記載しておくことで、聴き手は何をするためにこのプレゼンテーションを聴くのかがわかります。

アジェンダの例は以下のとおりです。

New product ABC presentation
15/July/2022 09:00-11:00

  1. Greeting from ◯◯ company Mr. △△ 9:00-9:15
  2. Introduce 〇〇 company 9:15-9:45
    Company policy, performance etc.
  3. Launch our new product 9:45-10:30
    Introduce product, performance, feature etc.
  4. Q&A 10:30-10:45
  5. Individual discussion time 10:45-
    Request, question, quotation etc.

上記の例文を日本語にした場合、次のようになります。

新商品ABCのプレゼンテーション

2022年7月15日 09:00-11:00

  1. 〇〇社△△よりご挨拶 9:00-9:15
  2. 〇〇会社の紹介 9:15-9:45
    理念や業績など
  3. 新商品の発表 9:45-10:30
    紹介や性能、特徴など
  4. 質疑応答 10:30-10:45
  5. 個別相談会 10:45-
    リクエストや質問、見積もりなど

この場合、最後に個々に話し合いをして商談をしましょうと入れています。

どの章でどのような流れの情報を伝えるのかをイメージし、聴きやすい構成を作りましょう。

デザインを作成する

構成が決まったらデザインを作成します。

デザインは、基本的にテキストを入れる前に作ります。これは先にテキストを入れてしまうと、思った通りのデザインにならないからです。

パワーポイントやGoogleスライドには、デフォルトで無料のテンプレートが用意されています。デザインに詳しくない方は、テンプレートを活用してみるといいでしょう。

また外国人好みのデザインで作成したい場合、海外サイトからダウンロードするのもオススメです。

無料でダウンロードできるサイト:https://slidesgo.com/

プレゼンテーションのスライドデザインを作る際は、一枚一枚統一感をもたせながら丁寧にデザインを作成することが重要です。英語のフォントや章の内容によって、描くべきデザインのイメージは異なります。普段使っている日本語のデザインとは、雰囲気が変わることに注意してください。

テキストを入力する

テキストを入力しましょう。

フォントはすべてのスライドで同じものを使ったほうが、読みやすくなります。英語のプレゼンテーションのスライドで人気のフォント3つをご紹介します。

  • Verdana
  • Lato
  • Gerogia

英語の場合、タイトルをすべて大文字にして強調できます。

ただしすべての文を大文字にすると、文章が読みづらくなるので、文中で強調したいポイントは、サイズを大きくしたり色を分けるなどするといいでしょう。

またテキストだけでは単調になりやすく、興味を引くことができません。

箇条書きでまとめたり、囲み枠を使うなど工夫が必要です。

1ページに多くのテキストを詰め込みすぎると、大切なポイントがわかりづらくなります。

伝えたい内容がパッとみてわかるよう、テキストはできるだけ少なくして、短いシンプルな文でアピールしてください。

導線を設計する

プレゼンテーションを作る予定ならば、必ず読み手にしてほしい行動があるはずです。

目的とゴールに向けて、プレゼンテーションの流れを導線で設定します。

  1. 導入スライド:聴き手に興味を持ってもらう
  2. 本論:聴き手に納得してもらう
  3. 結論:営業のクロージング

動線の最後はどのような行動に促したいか、プレゼンテーションのゴールが入ります。

英語のプレゼンテーションスライドを魅力的にみせるポイント5選

成功するプレゼンテーションのスライドの作り方には、いくつかのコツがあります。

とくに気をつけたいコツ5つは以下のとおりです。

  • プレゼンテーションの導入で相手の好奇心を掻き立てる
  • OneスライドOneメッセージでスライドを作る
  • パッと見てわかりやすいプレゼンテーションの目次を作る
  • スライドに詳細を記載しないようにする
  • 相手が聞き取りやすいようゆっくり内容を伝える

スライドをうまく使って、聴き手をぐっと引きつけるための話すテクニックは、以下のページで紹介しています。

参考記事:初めての英語のプレゼンで聴衆をグッと惹きつける!6つのテクニック

それでは気をつけたいコツをひとつずつ見ていきましょう。

プレゼンテーションの導入で相手の好奇心を掻き立てる

何事も最初が肝心です。人の印象が初対面であった時に決まるように、プレゼンテーションも冒頭で印象が決まります。

最後まで聞いてもらうには、導入でいかに興味を持ってもらうかが重要です。

スライドでは一般的に自分の名前や会社名、連絡先を記載しますが、もう少し詳細なプロフィールを追加してもいいでしょう。

ビジネスにおいて信頼はとても大切です。

発表者の背景や、今回のプレゼンを行うに至った背景も解説すると、どのような人物なのかがみえて、聴き手は興味を持ってくれやすくなります。

OneスライドOneメッセージでスライドを作る

プレゼンテーションのスライドは、1スライドでひとつのメッセージを伝えることが鉄則とされています。これは日本語でも英語でも同じです。

ひとつのスライドで情報量が多すぎると、相手を困惑させてしまうからです。

1タイトルの中に複数の情報がある場合は、サブタイトルでスライドをわけるといいでしょう。

英語のスライドには、「7x7ルール」と呼ばれるものがあります。

7x7ルールとは:1スライドはタイトルを除き7行以内、1行に7ワード以内にしましょうというルール

情報量が多くなりすぎないように注意して、ひとつの情報を7x7ルールの中に収めると、見やすいスライドが作れます。

パッと見てわかりやすいプレゼンテーションの目次を作る

目次は相手にプレゼンテーションの全体像と流れを示すために重要な要素です。

目次の資料を作り印刷して、各椅子の上に置いておくのもいいでしょう。

プレゼンテーションの冒頭で、「いつ」「どの話をするのか」がわかることで、聴き手も集中しやすくなります。

また時間配分を目次に記しておくと、会議が中断されたり、長引いたりしないための予防になります。

目次で「なんのためのプレゼンテーションなのか」「最後になにができるのか」を明確にしておくことで、発言内容を意識しながら聴いてもらえます。

プレゼンテーションの終わりで、相手に行動してほしいなら、最初に全体像を説明しましょう。

スライドに詳細を記載しないようにする

テキスト情報ばかり並んでいるスライドは、専門的に見えますが、わかりやすいとは言えません。

は「これをすべて読むのか」と、逆にまったく読まない人もいるでしょう。

単調なテキストだけの文章は、読み飛ばしされてしまいます。

とくにプレゼンテーションは音声も聴かないといけないので、すべての文を読めません。

スライドには必要最低限の情報だけを記載し、あとは口頭の説明をしっかり聴いてもらうのが重要です。詳細はスピーチ用の原稿に記載しておきましょう。

相手が聞き取りやすいようゆっくり内容を伝える

慣れない英語のプレゼンテーションは、緊張して早口になりやすいです。

ネイティブ英語でも、早口では相手に聞き取りにくい印象を与えてしまいます。ましてノンネイティブの英語で早口では、何を言っているのかまったく理解してもらえない可能性があります。

せっかくわかりやすいスライドを作成しても、その説明がうまくできないとプレゼンテーションで聴き手の心は動かせません。

相手が聞き取りやすいように、ゆっくり内容を伝えることが重要です。

まとめ

魅力的な英語のプレゼンテーションのスライドとは、重要なポイントをシンプルに伝えることです。

スライドで視覚的に情報を提供すれば、英語がパーフェクトでなくても大切な内容は理解してもらえます。

ただしプレゼンテーションの主役は発表者です。発表者のスピーチがつまらなければ聴き手は最後まで興味をもってくれません。

スライドを作成したら、何度もスピーチの練習をしましょう。

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