「社員」は英語でEmployee?Staff?明確な使い分けはあるの?

英語で「社員」を表現する時、employee(エンプロイー)が使われることもあれば、staff(スタッフ)と表現することもあります。
しかし「employeeとstaffの違いがわからない」という方もいるのではないでしょうか。

今回は「社員」や「働く人」を意味する英語表現について解説します。

使い分けのポイントをマスターして、正しく使えるようになりましょう。

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「社員」「働く人」は英語で何という?

「社員」や「働く人」の英語表現を5つの表現について、それぞれのニュアンスを確認してみましょう。

  • 雇われている社員・従業員「employee」
  • 仕事をする人・労働者・自営業者「worker」
  • 会社の社員・部署の職員などまとまりを表す「staff / staff members」
  • 管理職を含む社員全体を指し示す「personnel」
  • 対外的に自社の社員のことを伝える「team」

雇われている社員・従業員「employee」

Employee
社員・従業員

Employeeには雇われている「社員」という意味があり、日本語では「従業員」とも訳せます。雇い主のもとで仕事に従事し、対価として賃金を得ている人のことです。契約書など公式の書類などにも使用される単語です。

[例文1]
How many employees are there in your company?
御社の従業員は何人いらっしゃいますか?
[例文2]
We will gather all our employees and explain the company’s new policies.
従業員を集めて、会社の新しい方針を説明します。
[例文3]
It’s too big a responsibility for an employee to burden.
従業員に負わせるには荷が重過ぎます。

ちなみに:「employee」の反対は「employer」

[例文1]
His employer evaluates him highly.
雇用主は彼のことを非常に評価している。
[例文2]
Our employer has agreed to raise our pay.
雇用主が賃上げの要求に応じました。
[例文3]
Her employer fired her the other day.
先日雇用主が彼女を解雇しました。

仕事をする人・労働者・自営業者「worker」

worker
労働者

workerには「働く人」「労働者」「仕事をする人」という意味があります。そのため、仕事をしている人ではありますが、必ずしも雇われて仕事をしている人を指すのではありません。自営業者もworkerにあたります。

[例文1]
The workers are furious about not getting paid what they deserve.
労働者は十分な賃金をもらえていないことに憤慨している。
[例文2]
He’s a very diligent worker.
彼は本当によく働く人です。
[例文3]
There is a serious lack of workers in elderly care.
介護の職場では労働者不足が深刻化しています。

会社の社員・部署の職員などまとまりを表す「staff / staff members」

staff / staff members
社員・職員

staffは社員全体を指し示す言葉で「会社の社員」「同部署の職員」というようなまとまりをあらわす時に使います。そのため「a staff」という表現はしません。スタッフのうちのひとりを表現する時は「staff member」もしくは「a member of the staff」となります。

また、staffで全社員を意味する時は、管理職以下の社員を指すのが一般的です。

[例文1]
The staff’s schedule is finalized at 6 p.m. every day.
従業員のシフトは18:00に確定します。
[例文2]
Our editing staff is overworked, so we have requested additional staffing.
編集部員が仕事量の割に不足しているので、早く人材を増やしてもらうよう要望を出しています。
[例文3]
There is only one staff member in that branch. There’s not much they can do.
その営業所にはひとりしか職員がいないため、できることが限られてしまっています。

管理職を含む社員全体を指し示す「personnel」

personnel
社員

personnelはstaffと同じように、ひとまとまりの社員を意味します。Staffの場合は管理職以下の全社員を指しますが、personnelは管理職も含むのが特徴です。

personnelは「人事の」という意味で使われることもありますので、文脈で判断しましょう。

[例文1]
300 personnel are stationed at the Los Angeles office.
ロス・アンゼルス現法には300名の社員が配置されています。
[例文2]
Personnel wellness has become an important issue in the private sector.
社員の健康は民間企業の間で重要な課題として捉えられています。
[例文3]
Companies are responsible for maintaining the safety of their personnel.
会社には勤務中の職員の安全を守る義務があります。
[例文4]
50% of our management personnel are women.
我が社では管理職の50%が女性です。

対外的に自社の社員のことを伝える「team」

team
社員

取引先やクライアントなど、対外的に自社の社員のことを伝える場合は、Teamという表現を使う場合があります。

「社員」よりも「一緒に働いている仲間」という意味合いが強い単語です。

[例文1]
Our team will be happy to help you.
弊社社員が喜んでサポートいたします。
[例文2]
Please let me introduce our team.
よろしければ弊社の社員を紹介させてください。
[例文3]
Our team is a highly motivated group of people.
弊社の社員はやる気にあふれています。

雇用別の社員の英語表現

同じ社員であっても、雇用形態が異なれば英語での表現が変わってきます。

雇用別の「社員」の英語表現は契約書など重要書類に出てくることも多いので、把握しておきましょう。

  • full-time employee / worker / staff(フルタイム)
  • permanent employee(正社員)
  • temporary employee / worker / staff(派遣社員)
  • contract employee / worker / staff(契約社員)
  • part-time employee / worker / staff(パート社員)

full-time employee / worker / staff(フルタイム)

full-time employee / worker / staff
フルタイム

日本語で正規の勤務時間帯で働く人のことを「フルタイム」と呼ぶことがありますが、英語でもfull-timeと表現します。

表現したい内容によって、full-timeの後に「employee」「worker」「staff」を付け加えましょう。Full-timerのみで正社員を示すこともあります。

[例文1]
I’m looking for a workplace where I can work full-time.
正社員として働ける環境を探しています。
[例文2]
Could you tell me the working conditions of full-timers?
正社員の雇用条件を教えていただけますか?
[例文3]
I heard I would be rehired as a full-time employee if I show results in my first half-year.
半年間成績を出せば正社員に登用してもらえるそうです。

permanent employee(正社員)

permanent employee 
正社員

永久の・永続的なという意味をもつpermanentとemployeeを組み合わせると「正社員」という意味になります。

「full-time employee / worker / staff」や「full-timer」とまったく同じ意味なので、同じように使用しても問題ありません。

[例文1]
I will be hired as a permanent employee.
正社員として採用されることが決まりました。
[例文2]
The general meeting will be exclusive to permanent employees as we will be sharing some confidential information.
機密情報も共有されるため、この全体会議は正社員のみ参加とさせていただきます。
[例文3]
Not everyone wants to work as a permanent employee.
必ずしも誰もが正社員を希望しているわけではありません。

temporary employee(派遣社員)

temporary employee
派遣社員

temporaryには一時的なという意味があり、temporary employee(worker/staff)で「派遣社員」となります。

temporaryの意味から「臨時社員」と訳すこともあるので、覚えておきましょう。

[例文1]
I’ve worked at several companies as a temporary employee.
派遣社員として幾つかの会社で就業してきました。
[例文2]
We hired a temporary employee, but she quit.
せっかく臨時社員を採用したのに、すぐに辞めてしまいました。
[例文3]
We are expecting a new temporary employee next week. Could you arrange a desk and a laptop for him?
来週から新しい派遣社員が来ますので、デスクやPCの手配をお願いします。

contract employee(契約社員)

contract employee
契約社員

contractには契約という意味があり、employee(worker/staff)を付け加えると「契約社員」という意味になります。

ちなみに、Contractorは大概「下請け業者」を指しますが、「契約社員」を意味することもあります。

[例文1]
There are more people choosing to work as contract workers.
契約社員という働き方を選ぶ人が増えています。
[例文2]
I am going to work as a contract employee at my next workplace.
次の職場では契約社員として働くことになりました。
[例文3]
Unlike temporary staff, contractors sign an employment contract with us directly.
契約社員は派遣社員と違って、会社と直接雇用契約を結びます。

part-time employee / worker / staff(パート社員)

part-time employee, part-timer
パート社員

part-timeには「非常勤の」という意味があり、part-time employee(worker/staff)で「パート社員」という意味になります。

また、アルバイトとして働いている人をあらわす表現も同じです。

パートやアルバイトという仕事そのものを表現する時は、part-time jobとなります。

[例文1]
I’ve been working as a part-timer since my child was born.
子どもができてからパート社員として働いています。

[例文2]
We hire many part-time employees at our company.
弊社ではパート社員の採用も積極的に行なっています。
[例文3]
I was rehired as a full-timer after working part-time.
パート社員として2年働いたのち、正社員として雇用されました。

社員の役職・肩書き・略称をあらわす英語表現

社員の役職・肩書き・略称をあらわす英語表現を紹介します。

取引先での自己紹介のときなどに必要なので、主要なものだけでも覚えておきましょう。

社員の役職・肩書きをあらわす英語表現

  • 取締役会長(会長):Chairperson / Chairman
  • 代表取締役社長(社長):President
  • 取締役副社長(副社長):Vice President
  • 専務  :Senior Managing Director
  • 常務:Managing Director
  • 顧問:Senior Advisor / Executive Advisor
  • 本部長:General Manager
  • 部長:Director
  • 課長:Manager
  • 係長:Leader
  • 主任:Chief / Head
  • 新卒:New graduate

社員の略称をあらわす英語表現

  • 最高経営責任者:CEO(Chief Executive Officer)
  • 最高執行役員:COO(Chief Operating Officer)
  • 最高技術責任者:CTO(Chief Technology Officer)
  • 最高財務責任者:CFO(Chief Financial Officer)
  • 最高マーケティング責任者:CMO(Chief Marketing Officer)
  • 最高情報責任者:CIO(Chief Information Officer)
  • 最高総務責任者:CLO(Chief Legal Officer)

「社員」にまつわる英語表現

よく使う表現はセットで覚えておくと、すぐに実践で使いやすいです。

ここでは、「〇〇社員」など「社員」にまつわる英語表現を紹介します。

新入社員 / new employee

[例文]
Thirty new employees have joined us this year.
今年は30人の新入社員が入社しました。

社員一同 / the entire team, the whole team

[例文]
Please let me thank you on behalf of the entire team.
社員一同、心よりお礼申し上げます。

社員番号 / employee ID

[例文]
Please let the receptionist know your employee ID when you arrive at the training venue.
研修会場に着いたら、受付で社員番号を伝えてください。

社員名簿 / company roster, company directory 

[例文]
The company roster is full of personal information. Please handle with care.
個人情報なので、社員名簿の取り扱いには十分注意してください。

社員教育 / staff training

[例文]
We aim to develop excellent personnel through strengthening staff training.
社員教育に力を入れて、優秀な人材を育てたいと考えている。

社員研修 / employee training, staff training

[例文]
We conduct staff training periodically to improve employee motivation.
定期的に社員研修を行って社員のモチベーション向上を図っています。

社員総会 / general meeting

[例文]
Could you tell me how to take minutes for the general meeting?
社員総会の議事録の書き方を教えてください。

社員食堂 / company cafeteria, canteen

[例文]
This whole floor is our canteen.
このフロア全体が社員食堂になっています。

社員割引 / employee discount

[例文]
I could purchase it for 30% off using my employee discount.
社員割引を使えば30%オフで購入できます。

【英語学習のTIPS】英語学習は学び方から学ぶことが大切

英語学習を挫折してしまう人の多くは、英語の身につけ方を学んでいないことが原因です。

たとえば「英単語や文法を完ぺきに理解しているのに、英語を話せるようにならない」など、せっかく学習した英語が身になっていないと諦めていませんか?

それは英語を話す力がないのではなく、身につけた知識を活かすための学び方ができていないことが原因なのです。

とくに独学で学ぶ人は、目標設定や何に時間を費やすかが明確になっていないことが多く、消費した時間に比例する英語力が身に付いていないことがあります。

英語力を上げるためには、文法や単語が完璧でない状態でも、とにかく会話をしてみることが大切です。会話をすると相手の反応が伺え、自分の英語が通じているか確かめられます。

間違うことは悪いことではありません。トライアンドエラーを繰り返しながら、正しい英語を学んでいきましょう。

また、基礎的な会話ができるようになってきたら、自分が英語を学ぶ目的に立ちかえることが大変重要です。

「英語で日常会話ができるようになりたい」「英語力をつけて転職を優位に進めたい」「英語での会議で発言できるようになりたい」といった学習目的であれば、たとえば語彙を増やすことや発音を矯正することが必ずしも目的達成に結びつくわけではありません。

英語学習がうまくいかないと悩んでいる人は、今の学び方が本当に自分の学習目的に合っているか、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。

こちらの動画では成功する英語学習のコツを紹介しています。英語の学び方でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

また、ビズメイツでは英語初心者から上級者まで、「シンプル・丁寧・効果的」な英語を使ってきちんと仕事ができるようになるカリキュラムを用意しています。

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「社員」「働く人」の英語表現まとめ

「社員」という英語表現は、場面によって使う英単語が異なります。

誤った使い方でも理解してもらえる可能性はありますが、ビジネスでは正しい英語表現を使いたいですよね。

とくに、正式な書類や重要なメールでは、正しく伝えられることが求められます。

この記事を参考にして正しい表現を覚えておきましょう!

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