ビジネスシーンで使える「検討する」の英語表現!使い方のポイントも紹介

ビジネスシーンでは相手から提案される場面が頻繁にありますが、すぐに返答できず検討することが多いでしょう。「検討する」は、その場で決断できない、またもう少し時間をかけて考えたいという際などに使うことができます。

こちらの記事では、「検討する」の英語の使い方や、覚えておくと便利な定型文、「検討する」と言われたときの対応の仕方などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください

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「検討する」のニュアンスは色々ある

「検討する」と一言でいっても、そこに含まれる意味合いはさまざまです。相手の提案に対して「前向きに検討する」と言う意味合いで使われることもあれば、特に前向きでもないが「とりあえず考えてみる」と言ったニュアンスでも使われます。また、特に日本では、その場で断るのを避けるために「検討する」といった表現を用い、後で失礼のないように断るケースが見られます。

海外では日本文化でよく行われる「『検討します』を遠回しに断るために使う」とは限らないので、相手に誤解を与えないように異文化に配慮できればベストですね。

「検討する」を英語で表現すると?

ここでは、「検討する」の英語表現を見ていきましょう。

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I’ll consider it.(検討します)

I'll consider it 意味

I’ll consider it
検討します
[例文]
We’ll consider it internally and get back to you.
社内で検討して、またご連絡させて頂きます。

Considerとは、「よく考える」「熟考する」と言った意味を持つ単語です。こちらはビジネスシーンだけでなく、日常会話でもよく使われます。「I’ll consider it 」は相手から何か提案をされた場合に、それについてよく考えたいという気持ちを伝える便利なフレーズです。「consider」には「真剣に考えて返答する」と言うニュアンスがあるため、初めから断るつもりであれば、なるべく使うのを避けたほうが良いでしょう。

そして「consider」を使うことで、真剣に考えていることが相手に伝わりやすくなります。より前向きに検討していることを伝えたい場合には、「I’ll seriously consider it(真剣に検討します)」、具体的に話を飲もうと考えている場合は「I’m seriously consider-ing it」を使いましょう。

反対に、断る場合には「We’ve decided to work with another company(他社に決めました)」や、「I’m going to have to decline your offer(提案をお断りしなければなりません)」などとはっきり伝えることも大切です。

また、「consider」をメールなどフォーマルな場面で改まった言い方をしたい場合は、名詞の「consideration」を使った表現に「「I’ll take that into consideration」があります。

[例文1]
We’ll take this proposal back with us and consider it internally.
今回の提案を一旦持ち帰らせて頂き、社内で検討いたします。
[例文2]
A: I think we need an intern or two to help us with some tasks.
作業を手伝ってもらうためにインターン生が一人、二人必要だと思います。
B: Let’s consider it.
検討してみましょう。
[例文3]
A: A few of our competitors have started to shift towards providing their services online. Shouldn’t we as well?
競合がオンラインでのサービス提供に切り替え始めています。我々もそうすべきでは?
B: I’ll take that into consideration.
よく検討します。
【覚えておきたい単語・イディオム】
consideration(検討)
internally(社内で)

I’ll think about it(検討します、考えておきます)

I’ll think about it.
検討します、考えておきます
[例文1]
Aさん: Are you free this weekend? I’m planning to go out for dinner with my colleagues. Would you like to come with us? Steven is coming too, though.
今週末は空いていますか?同僚数名とご飯に行こうかと考えているのですが、来られますか?スティーブンさんも来ますけど…
Bさん: I’ll think about it
考えておきます。

I’ll think about itはconsiderに比べると軽い印象があるので、「ちょっと検討してみます」といったニュアンスで使うことができます。相手に過度の期待を与えずに使える便利なフレーズです。本気で考える場合には「I’ll think over it」と言います。

[例文2]
Aさん: I’m moving to a new apartment next month. Could you help me? I’ll buy you lunch.
来月引っ越しなんだけど、手伝ってくれないかな?お昼をごちそうするから。
Bさん: I might be busy next month. Let me think about it.
来月は仕事が忙しいかもしれないから、ちょっと考えさせて。
[例文3]
Could I have a couple of days to think about it?
検討するお時間を2日ほど頂けますか?
【覚えておきたい単語・イディオム】
buy you lunch(お昼をおごる)

I’ll look into it(検討します)

I’ll look into it
検討します
[例文1]
We’ll look into the cost and risk involved and get back to you.
費用やリスクなどを検討し、またご連絡します。

熟語の「look into」には「詳しく調べる」という意味があります。何かを決断したり行動を起こしたりする前に「さらに詳しく調べて検討する」と言うニュアンスがあり、ビジネスシーンはもちろん日常会話でも使えるフレーズです。

[例文2]
A: A customer commented that some parts of the explanation in the video we uploaded last year may have been inappropriate.
昨年公開した動画内での説明が一部不適切ではないか、とお客様からご意見がありました。なんとお答えしたら良いかご助言いただけますか?
B: Let me look into it.
検討します。
[例文3]
Could I have some time to look into it?
もう少し検討したいので、少々お時間頂けますか?
【覚えておきたい単語・イディオム】
inappropriate(不適切)

そのまま使える!定型文の「検討する」

ここでは、定型文として使える「検討する」のフレーズについて解説します。覚えておくと便利なので、積極的にアウトプットして使い慣れていきましょう!

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Let me sleep on it.(考えさせて)

I'll look into it 意味

Let me sleep on it.
考えさせて
[例文1]
A: These are the candidates for the copy for our next ad campaign. Which one should we go with?
こちらが次の広告キャンペーンのキャッチコピー候補になります。どれにいたしましょう?
B: Let me sleep on it.
1日考えさせてください。

「sleep on it」は直訳すると「それについて一晩考える」と言う意味合いになります。ビジネスシーンにおいても重要な決定をするときにはじっくりと検討する必要があり、その場で即断するのはなかなか難しいですよね。そのような時に「とりあえず一晩考えたい」「返答までに猶予がほしい」時に使えるフレーズとなります。

また、「Let me +(動詞の原形)」は、「私に〜させてください」というフレーズです。「Let me sleep on it」はよく使われる定型文なので、そのまま使いましょう。数日返事を待ってほしい場合には、「Let me sleep on it for a few days(2〜3日考えさせてください)」と言うことも可能です。

[例文2]
I’ll have to sleep on it.
今日は決められません。
[例文3]
Try sleeping on it. Let’s hear your idea next Monday.
しばらく考えてみてください。月曜日にまた意見を聞きましょう。

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Thank you for your consideration(ご検討の程よろしくお願い致します)

Thank you for your consideration.
ご検討の程よろしくお願い致します。
[例文1]
Thank you for your consideration. I look forward to discussing this further with you.
ご検討の程よろしくお願い致します。また本件についてお打ち合わせできれば幸いです。

「Thank you for 〜」はとても良く使われるフレーズで、「〜をありがとうございます」という意味になります。「consideration(検討)」と組み合わせることで、「ご検討の程よろしくお願い致します」という意味合いで使うことができます。また、検討してもらった方が「ご検討いただきありがとうございます」とお礼を述べる際にも同様に使える役立つフレーズです。

また、「Thank you for your consideration.」は主にメールの文末に結びの表現として使われます。よりフォーマルな言い方をしたいのであれば、「appreciate(感謝する」を使うことをおすすめします。

[例文2]
I understand you are very busy. I appreciate your consideration regarding this matter.
お忙しいところ申し訳ございませんが、今回の件についてご検討のほどよろしくお願い致します。
【覚えておきたい単語・イディオム】
regarding(〜について)

It’s under review(検討中です)

It’s under review.
検討中です。
[例文]
A: What’s the status with the proposal for getting new equipment?
機材導入の件はどうなっていますか?
B: It’s under review. We’ll hear back from Helen in 2 or 3 days.
ヘレンさんから2〜3日中に連絡があるはずです。

「under」には「〜の下に」という意味があるのはご存じだと思いますが、他にも継続している状態や何らかのプロセスが進行している状況を表すこともできます。「review」は「審査」や「評価」などの意味を持つ単語で、「under review」には「検討中である」と言う進行形のニュアンスになります。

【覚えておきたい単語・イディオム】
equipment(機材)

「検討する」と言われたときにはどう対応すれば良い?

取引先などから「検討させてください」と言われた場合、主な対応として4つのポイントが挙げられます。遠回しに断られている可能性もあるので、相互の認識に食い違いがないように、以下のポイントを確認しておきましょう。また、その際に使えるフレーズを、例文を使ってご紹介します。

何に対して「検討している」のか聞いてみる

先方が「検討したい」と言った場合、こちらの提案に対して何らかの懸念点や不安要素などがある場合があります。どんな点が気になっているのかをヒアリングしてその場で解決できれば、前向きな回答をもらえる可能性も高くなるでしょう。良い返事をもらうためにも、できるだけ相手が抱えている不安要素を払拭しておけるといいですね。

[例文]
Aさん: So, we’ll consider it within our team and get back to you next week.
それでは、チーム内で検討して、来週にはご返答させて頂きます。
Bさん: Thank you. Are there any concerns about the proposal at this moment?
承知しました。今回のご提案に関して、現段階で何かご不安な点や懸念点などございますか?
Aさん: Not in particular, but we’ll need to see what other companies will pro-pose.
特にないのですが、他社の提案を見てから検討したいと思います。
【覚えておきたいイディオム・表現】
concern(懸念点)

検討してもらいたいことを明確にする

相手から「検討します」と言われたら、どんなポイントをいつまでに検討してもらいたいのかを相手に伝えましょう。忙しいビジネスパーソンは、同時に複数の案件を抱えていることがほとんどです。検討する内容がはっきりしないと、他の案件に埋もれてしまう可能性があります。

[例文]
Aさん:As for the new articles, could you think about the targeted customers by our next meeting?
新規の記事制作にあたって、ターゲット層について次の打ち合わせまでにご検討いただけますでしょうか?
Bさん: Sure. I’ll discuss it with our sales staff by next time.
了解です。では次回までに営業部と相談します。
【覚えておきたいイディオム・表現】
as for〜(〜に関して)

いつまでに返答がほしいのか伝える

相手から「検討します」と言われても、もしかしたら遠回しに断られている可能性もあります。いくら待っても返事をもらえないことがあるので、いつまでに返答がほしいのか期限を決めて伝えておきましょう。こちらから「○日までに」「来週いっぱいまでに」など希望の期限を伝えることで、お互いにとって無駄な期待や待ち時間を省けるかもしれません。

[例文]
Aさん: OK, let use consider your offer and we’ll get back to you when we have a decision.
ではご提案について検討させていただきます。決まり次第またご連絡します。
Bさん: Thank you. Would it be possible to let us know by the end of the month?
承知しました。月末までにお返事頂けますと幸いです。
【覚えておきたいイディオム・表現】
(期限を指定する際につかう)
within〜(〜中に)
by(〜までに)

何も音沙汰がない場合は状況を伺ってみる

「検討する」といわれた後、何日待っても先方から何の回答も得られない場合は、思い切ってこちらから連絡を取ってみましょう。もしかしたらとても忙しく、返答を忘れている可能性があります。催促する場合は、提案の翌日などすぐにではなく、目安として4日〜1週間後くらいがおすすめです。

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[例文]
Aさん: Regarding the temporary staffing service I proposed the other day; have you had a chance to think over it?
先日ご提案させて頂いた人材派遣のサービスについてですが、その後ご検討頂けましたでしょうか?
Bさん: Thank you for calling. We’re in the process of getting approval. We should be able to let you know the result in 2 or 3 days.
ご連絡ありがとうございます。現在稟議を通しております。2,3日中に結果をご連絡できると思います。
【覚えておきたいイディオム・表現】
temporary staffing service(人材派遣サービス)
approval(承認)

まずは定型文を繰り返し使ってみよう

「検討する」は交渉の場面などでよく使われるフレーズです。その場で即断即決できない内容であれば、社内に持ち帰って上司やチームと検討する必要があります。ただし、使用するフレーズや使い方によって若干ニュアンスが異なるため、検討度合いがどれくらいなのかを理解して使うようにしましょう。

定型のフレーズはそのまま覚えて、まずは繰り返し使ってみることが大切です。何度も会話の中で使っているうちに、自然と使いこなせるようになりますよ!

また、この記事では、「検討する」を英語でどう表現するかご紹介しましたが、それを知るだけでは英語を「話せる」ようにはなりません。

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