「〜していただけますか」「〜してください」を英語で言うと?9つのフレーズと例文集

ビジネスシーンでも日常会話でも「〜していただけますか」「〜してください」とお願いする機会は多いですよね。

英語でも同じように依頼をする表現がありますが、お願いする内容や相手との関係性によって、適切な言い方を使い分けることが大切です。さまざまな表現方法を知っておくことで、英会話の幅が広がり、より自然なコミュニケーションにつながります。

本記事では、「〜していただけますか」を表す英語表現を、丁寧さや使う場面別にご紹介します。

・「〜していただけますか」を表現するフレーズ
Please〜
Can you …?
Will you…?
Could you…?
Would you…?

・より丁寧な「〜していただけますか」の表現
Would you mind ~ing?
I was wondering if you could….
Would it be possible to〜?
I would be grateful if you could….

オンラインビジネス英会話のビズメイツで英語教材プログラムを開発している、カナダ生まれの日系二世のHika Itoが、ビジネスシーンで相手にお願いする際の英語表現を例文とあわせて解説します。

「〜していただけますか」を表現するフレーズ

具体的な英語表現のニュアンスや違いを紹介する前に、「〜していただけますか」を意味する基本的なフレーズを紹介します。

これらの表現は学校で習う表現ですので、知っている人も多いでしょう。

・Please〜.
・Can you 〜?
・Will you 〜?
・Could you 〜?
・Would you 〜?

英語でお願いをするなら、Please〜をつけた表現が一番簡単ではありますが、「〜してください」という指示のニュアンスになってしまいます。丁寧な表現を意識したいなら、Pleaseよりもほかの4つの表現(・Can you /Will you /Could you/Would you )のほうが丁寧です。

Can you / Could you とWill you / Would youの違いは、前者は対応が可能かどうかを聞いているのに対し、後者は相手の意思を確かめているという点です。

◆対応可能かどうか?聞いている表現

・Can you 〜?
・Could you 〜?

◆相手の意思を確かめる表現

・Will you 〜?
・Would you 〜?

また、過去形のCould you / Would youの方がCan / Willよりも改まった印象になります。

それでは、それぞれの使い方を詳しく解説していきます。

Please〜 で「〜していただけますか」を表現する

Please〜
〜してください。 / 〜していただけますか。

Please〜?は「〜していただけますか」よりも、「〜してください」というニュアンスになり、指示や命令を丁寧に衣を着せる目的の英語表現です。主にメールなどで使われます。口頭で使うこともできますが、 イントネーションによっては上から指示している、または相手と距離があることを示すような冷たい印象になりがちなので、使う際は注意が必要です。

[例文1]
A: If I get a call when I’m away, please pick it up.
私がいない間に電話がかかってきたら代わりに出ていただけますか。
B: Sure, no problem.
わかりました。大丈夫ですよ。
[例文2]
A: Thank you for coming all the way here. Please come in.
お待ちしておりました。どうぞお入りください。
B: Thank you.
ありがとうございます。失礼します。
[例文3]
A: Please finalize the plan within today.
今日中に企画案の確認をしていただけますか。
B: I understand. Will do ASAP.
かしこまりました。できるだけ早く確認します。
[例文4]
A: If you have any questions, please feel free to contact us.
ご質問などありましたら、お気軽にご連絡ください。
B: Thank you very much. We certainly will.
ありがとうございます。よろしくお願い致します。
[例文5]
A: The manager would like to speak to you.
鈴木さん、マネージャーが話したいそうです。
B: I see. Please excuse me for a moment.
かしこまりました。(話していた人に対して)すみません、少々お待ちいただけますか。

特にイントネーションに自信がないうちは、メールでの使用から慣らしていくのがおすすめです。

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Can you …?で「〜していただけますか」を表現する

Can you〜?
〜してもらえますか? / 〜していただけますか?

Can you〜?は、依頼にしたことを相手が「できるかどうかを尋ねる」時に使います。「できるならお願いしたい」というニュアンスを含んでいます。「〜していただけますか?」というよりは、「〜してもらえますか?」という意味が近いです。

文中、もしくは文末に pleaseをつけてより丁寧な印象にすることが可能です。

[例文1]
A: Can you walk me through the new system?
このシステムの使い方を教えてもらえますか?
B: I’d love to, but I’m not that familiar with it either.
私もあまり詳しくないんです。
[例文2]
A: Sorry for the short notice, but can we have a quick meeting?
すみません、軽くミーティングしたいのですが、今ちょっとお時間ありますか?
B: No problem. Can you give me 5 minutes, please?
わかりました。あと5分だけ待っていただけますか。
[例文3]
A: Can you give me the address of the shop you were talking about the other day?
この間教えてくれたお店の場所を教えてもらえますか?
B: Sure. Let me send it now.
いいですよ!お店のホームページのURLも送っておきますね!
[例文4]
A: Can you please send me a copy of the materials from the last meeting?
前回の会議の資料を送ってもらえますか?
B: Of course! I’ll email them to you.
いいですよ。探すので少し待ってくださいね!
[例文5]
A: Can you email the client the delivery date?
クライアントに納期についてのメールを送っていただけますか。
B: Right away!
わかりました。すぐに送っておきます!

pleaseを文末に添えるだけで印象が柔らかくなるので、依頼する相手や場面に応じて使い分けてみましょう。

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Will you…?で「〜していただけますか」を表現する

Will you 〜?
してもらえますか? / していただけますか?

相手に依頼を受けてくれる意思があるかどうかを確かめる表現です。たとえば、ある作業を何回も経験している部下に再び依頼する時などの状況に使われます。依頼していることをできるかどうか聞いているCan you〜?とは厳密には意味が異なりますが、ほとんどの人は違いを意識して使ってはいません。

またCan you〜?同様、「〜してもらえますか?」と少しカジュアルな表現になります。

[例文1]
A: I need help prepping the meeting room. Will you help me?
会議室を準備するのを手伝ってもらえますか?
B: Sure I will.
もちろん!
[例文2]
A: Will you excuse us for a minute?
少しお時間いただけますか?
B: Of course. Take your time.
はい、ごゆっくり。
[例文3]
A: Will you get something at the convenient store for me too?
コンビニで私の分も何か買ってきていただけますか?
B: Sure, I’ll get you a packed lunch or something.
いいですよ!何かお弁当を買ってきます。
[例文4]
A: I have to attend an emergency meeting so I can’t join the sales team meeting today. Will you cover for me?
明日急に打合せが入ったので、代わりに営業会議に出てもらえる?
B: I see. No worries! Just send me the meeting materials if there are any.
いいですよ!会議の資料などあれば共有してください。
[例文5]
A: Will you introduce me to your client next time you visit them? I’ll come along.
次回の打ち合わせに同席するので、クライアントに紹介してもらえますか?
B: Absolutely. I’m meeting them again next Thursday. Will that work?
わかりました!次回の打合せは来週の木曜日ですが、来られますか?

Can you〜?と混同されがちですが、「意思を確認する」ニュアンスを意識して使うと、より自然な英語らしい表現になります。

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Could you…?で「〜していただけますか」を表現する

Could you〜?

Can you〜?を改まった印象にした表現です。さらに文中や文末に〜, please?をつけて、より丁寧なニュアンスにできます。

[例文1]
A: Could you come to my desk tomorrow morning?
明日の朝、私のデスクまで来ていただけますか?
B: Sure. I’ll be there by 10 AM .
はい、では10時までには伺います。
[例文2]
A: Could you please give us the estimate by tomorrow?
明日までに見積もりをいただけますか?
B: Noted on this.
かしこまりました。
[例文3]
A: Could you sweeten the deal a bit?
大量注文すれば値引きは可能ですか?
B: Let me talk to my supervisor.
そちらにつきましては、一度上の者と相談させてください。
[例文4]
A: Could you please sign your name here?
こちらにご署名をいただけますか?
B: Sure. Right here?
はい。ここですか?
[例文5]
A: I just sent you a file . Could you please check?
先ほど資料をお送りしました。確認していただけますか?
B: Got it! Let me have a look, and I will get back to you.
かしこまりました。内容を確認してまたご連絡いたします。

Can you〜?より一段階丁寧な表現なので、上司やクライアントへの依頼はCould you〜?を基本にするとビジネスシーンで安心です。

Would you…?で「〜していただけますか」を表現する

Would you…?
日本語訳

Will you〜?を改まった印象にした表現です。Could you〜?と同じように文中、もしくは文末に〜, pleaseをつけるとより丁寧な表現になります。

[例文1]
A: Would you please tell us some of your strengths?
あなたの強みを教えていただけますか?
B: One of my strengths is resilience.
私の強みは何事も諦めないことです。
[例文2]
A: Would you please suggest another design?
別のデザインもご提案いただけますか?
B: Certainly. We will get back to you in 3 or 4 days.
承知しました。3〜4日ほどお時間をいただければと思います。
[例文3]
A: Would you tell me the WiFi password?
WiFiのパスワードを教えていただけますか?
B: Sure. It’s written on that wall.
はい、あちらの壁面に記載してあります。
[例文4]
A: Would you make enough copies for everyone, please?
全員分のコピーを用意していただけますか?
B: No problem. How many people will be at the meeting?
承知しました。会議には何名参加するのでしょう?
[例文5]
A: Would you translate this document into English when you have time?
お時間あるときにこの資料を英語に翻訳していただけますか?
B: Sure, I’ll work on it today.
かしこまりました。今日取り掛かります。

Will you〜?の改まった版として、特に初対面や目上の方への依頼でよく使われます。Could you〜?と合わせて覚えておきたい表現です。

このように英語には微妙にニュアンスの異なるフレーズが数多く存在するため、難しく感じる方もいるかもしれません。しかし、そういったフレーズは実際に誰かに使ってみて、合っているか確認したり指摘してもらったりすることで、より早く習得できます。

周りに英語を話せる環境がない、という方は、気軽に始められるオンライン英会話を試してみてはいかがでしょうか。ビズメイツでは初回無料でレッスンを体験できるので、英語を話す機会として、ぜひ一度試してみてください。下記のURLより申し込むことができます。

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より丁寧な「〜していただけますか」の表現

ここまで「〜していただけますか」の基本的な表現を紹介しましたが、より丁寧に伝えられる表現もあります。

Would you mind ~ing?で「〜していただけますか」を表現する

Would you mind ~ing?
〜していただけますか?

お願いする時に相手の迷惑にならないか、少し下手に出ながら丁寧に依頼できる表現です。

この表現を使う時に注意したいのが、もし相手にWould you mind ~ing?で何か依頼された時の答え方です。「いいですよ」と答える時はNoと答えます。Yesと答えると断っていることになるので慣れが必要です。

[例文1]
A: Would you mind checking my proposal?
この提案書をチェックしていただけますか?
B: Not at all. I’ll go through it later today.
もちろんです。午後に目を通しておきます。
[例文2]
A: Would you mind checking your email after this meeting? I’ve sent you the data you requested.
この会議の後、 メールをご確認いただけますか?ご依頼のデータをお送りしました。
B: Not at all. Will do.
承知しました。
[例文3]
A: Would you mind giving me access to your Google Drive folder?
グーグルドライブのアクセス権限を与えていただけますか?
B: Actually, yes. I don’t think I’m supposed to share it with anyone outside the company.
ちょっと難しいですね。社外の方に共有してはいけない決まりになっているんです。

I was wondering if you could…. で「〜していただけますか」を表現する

I was wondering if you could…
〜していただけますか? / 〜していただきたいのですが…

「相手に依頼したいけどダイレクトにお願いするのはちょっと…」という時に使える丁寧で控えめな表現です。遠慮しがちな印象で依頼できるので、覚えておきたい表現です。

[例文1]
A: I was wondering if you could lend me your pocket WiFi tomorrow.
明日ポケットWiFiを貸していただきたいのですが…
B: No problem. I’ll put it on your desk later.
いいですよ。ご自由にお使いください。
[例文2]
A: I was wondering if you could talk to our manager about my heavy workload.
上司に私の業務量について話していただきたいのですが…
B: Of course. Could you give me more details?
もちろんです。詳しく教えていただけますか?
[例文3]
A: I’m really having trouble planning my project. I was wondering if you could give me some advice.
プロジェクトの企画が本当に難しくて…少しアドバイスをいただけますか?
B: Sure. I’ll be free after 1 PM.
はい、午後1時以降なら空いてますよ。

Would it be possible to〜?

Would it be possible to〜?
〜していただけますか? / 〜していただくことは可能でしょうか?

こちらも遠回しに依頼ができる表現です。特に、難しそうなことが可能かどうか打診する時につかいます。

[例文1]
A: Would it be possible to have the invoice ready by the 15th?
15日までに請求書をご用意いただくことは可能でしょうか?
B: Yes, we should be able to send it to you tomorrow.
承知いたしました。明日にはお送りできます。
[例文2]
A: Would it be possible to have the contract signed and returned by mail?
こちらの契約書にサインの上、返送していただくことは可能でしょうか?
B: Yes, I’ll read through it and send it back to you.
かしこまりました。内容を確認して、返送いたします。
[例文3]
A: Would it be possible to ship the parcel this week?
今週中に荷物を発送していただくことは可能でしょうか?
B: Yes, we should be able to ship it in a day or two.
はい、今日明日に発送できるはずです。

I would be grateful if you could…. で「〜していただけますか」を表現する

I would be grateful if you could 〜.
〜していただけますか? / 〜していただけると幸いです。

かなり丁寧に依頼できますが、口頭で使うと大袈裟な印象を与えます。基本的にメールなどの文書でのみ使うようにしましょう。

[例文1]
I would be grateful if you could give us an update on progress at the end of the month.
月末に進捗をご連絡いただけますと幸いです。
[例文2]
I would be grateful if you could push back our meeting to next week.
会議を延期させていただけますと幸いです。
[例文3]
I know it’s been hectic these days, but I would be grateful if we could discuss the contract face-to-face.
お忙しいことと存じますが、契約について対面で議論させていただけますと幸いです。

上級者編!依頼に一言添える英語表現

それでは、ここまでは「〜していただけますか」と依頼する際の英語表現をご紹介してきましたが、ここからは上級者編として、依頼に一言添えることでより丁寧な印象になる表現を紹介します。

英語では依頼の言い方だけでなく、その後に一言添えることで、相手への配慮や感謝の気持ちを伝えることができます。
こうした表現を加えることで、より自然でプロフェッショナルなコミュニケーションになります。

I’d really appreciate it.(そうしていただけると大変助かります)

[例文]
Could you send me the file today? I’d really appreciate it.
今日そのファイルを送っていただけますか。そうしていただけると大変助かります。

依頼のあとに添えることで、相手への感謝や配慮を伝えることができます。ビジネスメールや会話でもよく使われる表現です。

That would be very helpful.(そうしていただけると助かります)

[例文]
Could you review this document? That would be very helpful.
この資料をご確認いただけますか。そうしていただけると助かります。

依頼をやわらかく伝える表現としてよく使われます。シンプルですが、丁寧でビジネスシーンでも使いやすいフレーズです。

when you have a moment(お時間のあるときに)

[例文]
Could you check this report when you have a moment?
お時間のあるときに、このレポートをご確認いただけますか。

相手の状況に配慮しながら依頼する表現です。急ぎではない依頼を伝えるときに便利です。

at your convenience(ご都合のよいときに)

[例文]
Could you send the information at your convenience?
ご都合のよいときに情報を送っていただけますか。

ビジネスメールでもよく使われる丁寧な表現です。相手のスケジュールを尊重した依頼のニュアンスになります。

言語学から考える「丁寧な言葉」の役割とは「相手への敬意」

ここまでさまざまな依頼表現を紹介してきましたが、「なぜ間接的な言い方が丁寧なのか」を言語学的に理解しておくと、フレーズを丸暗記するだけでなく、初めて出会う状況でも応用できるようになります。言語学者のブラウンとレビンソンの論文から以下を引用します。

「依頼という行為は、本質的に相手の自由を侵害する行為(Face Threatening Act)である。だからこそ、言語は相手への敬意を示すために間接性というクッションを発達させた。

引用先:Brown & Levinson, Politeness: Some Universals in Language Usage (Cambridge University Press, 1987)

言語学者のブラウンとレビンソンは、人はだれでも「邪魔されたくない」「自分のペースで動きたい」という欲求(ネガティブ・フェイス)を持っていると論じました。「〜してください」という直接的な命令は、この欲求を正面から脅かします。だからこそ英語では、Could you〜? のように「できますか?」と可能性を問う形にすることで、相手に断る余地を残し、負担を言語的に和らげているのです。

ビジネスの場では、フレーズの丁寧さだけでなく、「相手にどれだけ配慮を示せているか」が信頼関係の構築につながります。今回紹介した表現を使いこなすことは、単なる英語力の向上だけでなく、相手を尊重するコミュニケーション力を磨くことでもあります。

まとめ:実践で「丁寧な依頼」の英語を身につけよう

ビジネスシーンでは、単にお願いを伝えるだけでなく、相手への配慮や敬意を言葉で示すことが重要です。今回ご紹介した9つのフレーズを状況や相手との関係性に応じて使い分けることで、英語でのビジネスコミュニケーションがより自然でスムーズになります。

ただ、こうした表現は知っているだけでは本番でとっさに出てきません。実際の会話の中で繰り返し使ってみることが、習得への一番の近道です。

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