「売上」を英語で言うと? & 英語で売上報告をしてみよう!

売上は会社を経営するのに、とても重要な経営指標となります。ビジネスシーンにおいては、上司への売上報告や社内外の会議、プレゼンなどの際に、売上について報告したり議論したりする機会もあるでしょう。

英語で売上を報告するには、単語やフレーズを覚えるだけでなく、売上報告する時のコツなどを身につけておくことも大事です。最初は少し難しく感じるかもしれませんが、この記事で会話例やフレーズを確認しながら、基本的なことを覚えていきましょう!

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「売上」とその他の会社のパフォーマンス用語

以下の単語はどれも、会社の売上や利益などを説明する時に欠かせない重要な単語です。日常業務で使うものを中心に覚えるようにしましょう。

【「売上」に関連する単語】
Sales / Gross sales
売上Revenues
収益Net sales
純売上

Profit
利益

Income
収入、所得

Net income
純利益

Fiscal year
事業年度

Figure
数字

Loss
損失

Deficit
赤字

Quarter
四半期

Before taxes
税引き前

After taxes
税引き後

まぎらわしいビジネスの経営用語!意味をそれぞれ理解しよう

ビジネスシーンでは「売上」や「利益」「収益」など、日本語でも紛らわしい経営用語がたくさん出てきます。それぞれの言葉の意味をしっかりと区別して理解することで、会社全体の経営状況などを把握することができるでしょう。ここでは、それらの経営用語について説明します。

income graph

「売上高」「利益」「純利益」を英語で説明してみよう

「売上高」や「利益」など、仕事をしているとよく耳にしますよね。ですが、これらの違いをはっきりと区別できていないまま、何となくで理解している人も多いのではないでしょうか?ここでは、主に覚えておきたい「売上高」「利益」「純利益」の違いを英語で説明します。

Sales / Gross sales
Sales, or gross sales, refer to the total amount of money received by a company’s core business, such as through selling its products or providing its services.
売上高(売上)は、企業が販売する商品または、提供するサービスなど、その企業が本業とする事業によって得たお金の総額を指します。
Net sales = Gross sales – returns and sales allowances
純売上 = 売上 – [返金額や値引き額]
Net Sales
Net sales is total sales minus returns and sales allowances, so it’s basically the total amount of money the company finally received from its customers. Retailers would typically report net sales.
純売上は、売上から返金額や値引き額を引いた数字です。つまり企業が顧客から最終的に受け取った金額です。小売業の企業は一般的に純売上を計上します。
Gross sales + Income from sources other than the core business = Revenue
収益 = 売上 + 本業以外の収入
Revenues
Revenues refer to the total amount of money a company makes from all its activities including selling its products and services, investments, licensing, etc. So revenue should be higher than sales if all its business activities are going well.
収益とは、企業が本業とそれ以外(投資やライセンス契約など)全ての活動によって得たお金の総額を指します。このため、全ての経済活動がうまく行っていれば収益は売上より高くなるはずです。
Profit = general term for [sales – expenses]
利益 = [売上 – 費用]の総称
Profit
Profit is the amount of money that remains after deducting from sales the expenses of providing the goods or services. If costs exceed sales, the business goes in the red. Therefore, companies try to reduce the cost of providing products or to increase the unit price of products to maximize profits. Profit is a general term used to refer to a company’s income after deducting expenses, and does not specify what kind of income and expenses you are referring to.
利益とは、その商品やサービスを提供するのにかかったコストを売上から引いた残りの金額のことです。売上に対して、かかったコストが上回ってしまうと、“赤字”となります。このため、企業は提供するための費用を抑えるか、商品単価を高くして、利益をできるだけ多くするよう努めます。収入から費用を引いた額の総称であり、収入と費用の種類を特定しません。
Net income = Revenues – All expenses – All taxes
純利益 = 収益 – 費用 – 税
Net income
Net income is the figure obtained by subtracting all expenses and taxes such as corporate tax from the revenue earned by the company. In other words, it’s the bottom line of the company.
純利益とは、企業が得た収益から費用と法人税などを差し引いた金額です。つまり、企業の最終的なパフォーマンスということになります。

企業によって普段用いる用語が多少異なることがあるので、様々な企業の損益計算書を見比べて目を慣らしておくと正しく判別できるようになります。

【覚えておきたい単語・イディオム】
refer to〜(〜を指す)
deduct(控除する)
be in the red(赤字になる)
expenses(費用、支出)
subtract(差し引く)

売上の推移を報告する際に使う単語集

売上の推移 英語

売上報告の時に、「売上が上がった」「売上が下がった」「どの程度上がった(下がった)のか」「なぜ上がった(下がった)のか」などの表現を使うことが多いですね。知っている単語の数が足りないと、つい表現がワンパターンになってしまい、相手だけでなく自分自身も飽きてしまうでしょう。ここでは、売上を説明する時に使える便利な単語やフレーズを紹介します。

【売上を報告する時に使える単語・フレーズ】
increased, rose, went up
上がったdecreased, fell, went down
下がった

slightly, modestly, by just a little
少し

significantly, considerably, dramatically
大きく

moderately, somewhat
多少、ある程度

This was due to… 
原因としては…

〜 contributed to
〜が寄与した

As a result, … ; Consequently, …
結果として

〜was 〇〇% higher compared to last year
前年比〇〇% アップ

〜was 〇〇% lower compared to last year
前年比〜% ダウン

[例文1]
Perhaps thanks to the long weekend, sales increased somewhat.
連休の影響からか、売上が多少上がりました。
[例文2]
Sales this month were significantly lower compared to last year’s. This was probably due to the shift in consumption behavior of customers after the tax hike.
今月の売上は前年比の10%ダウンです。原因としては、消費税増税によるお客様の消費行動の変化が考えられます。
[例文3]
Subscription sales have been falling for the last 5 years and they no longer justify the costs. As a result, we decided to discontinue the service.
過去5年間でサブスクリプションの売上が下がっており、もはや運用コストに見合わなくなったため、サービスの提供を停止することにしました。
[例文4]
It seems like our marketing campaign contributed to the 15% increase in sales.
マーケティングのキャンペーンが売上の15%増に寄与したようです。
【覚えておきたい単語・イディオム】
consumption behavior(消費行動)
tax hike(増税)
justify the costs(コストに見合う)
discontinue(提供停止、廃止)

売上報告をしてみよう!売上に関する会話例

これまで売上報告に使用する単語やフレーズを紹介してきましたが、実際の会話例でどのように伝えるのかを見ていきましょう。ここからは、上司やクライアントなどに売上報告をする場面で、売上が「上がった」「下がった」「変わらない」のシーン別に実際に使える会話例を紹介します。

例文1:売上が上がったことを報告する

売上が上がる 英語

[例文]
This year, our sales were 30% higher compared to last year. We are on a roll, as both the number of units sold and profits increased, and two contracts have been sealed already for April.
(年度末の全体営業会議にて)今年度の売上は、昨年よりも30%上回りました。販売個数・利益共に増加し、また、4月にも契約が2件確定済みで、好調です。The outbreak of the pandemic forced many companies to shift to an online service, and our company was able to secure a considerable share of the increased market volume. We expect the number of inquires to decrease over time as the virus settles down, so we are now considering some countermeasures. We also need to take note that the operation costs have gone up significantly.
感染症の影響で多くの企業がオンラインのサービスへの切り替えを余儀なくされる中、我が社もこの拡大した市場で大きなシェアを獲得することができました。事態が落ち着いてくるにつれて問い合わせの数も減る見込みですので、現在対策を検案中です。また、運用コストが大きく増加してしまっている点も留意しなくてはなりません。Furthermore, as the workload per team member has been increasing, we would like to strengthen hiring and inside sales in order to handle more sales activities efficiently.
また、部員一人当たりの負担が増してきているので、採用とインサイドセールス方面での施策を強化し、営業活動を効率的に増やせるようにしていきたいと思っております。

売上報告をする時には、昨年と比べて売上がどのくらい上がったのかを報告します。数字を述べる際には「好調です」「不調です」などと解釈を添えると、聞き手に意図したメッセージが伝わりやすくなります。

また結果だけでなく、今後の目標や動向、どのような対策を取るかなどについても言及すると、過去・現在・未来と大まかな流れがつかみやすくなり、良い報告となるでしょう。

【そのほか売上が上がったことを伝えるフレーズ】
Sales were strong.
売上は好調でした。
Sales have increased steadily for the past ten years.
売上はここ10年間着実に伸びています。
Sales are expected to grow some 15%.
売上は約15%上がる見込みです。
【覚えておきたい単語・イディオム】
on a roll(好調)
secure(獲得する)
settle down(落ち着く、沈静化する)
countermeasure(対策)
workload(仕事量、仕事の負担)
strengthen(強化する)

例文2:売上が下がったことを報告する

売上が下がる 英語

Aさん: Sales of semiconductors in East Asia was 20% lower compared to last year.
半導体の東アジア地域での売上が昨年に比べて20%落ちてしまいました。Bさん: And what are we going to do about it?
で、どうやって回復するのですか?Aさん:Well, the primary cause is friction between China and the US. It’s expected that companies will decrease their spending on facilities further and there’s not much we can do about politics. But analysts expect demand to recover towards the end of the year. I think it’s best for us to focus on preparing for it.
主要因は中国とアメリカ間の摩擦です。各企業は設備投資をさらに控えるでしょうし、政治に関して我々にできることは特にありません。しかし年末にかけて需要は回復する予想なので、それに向けて準備するのが最善ではないでしょうか。

売上が落ちてしまった場合には数字を報告するだけでなく、「なぜ売上が落ちたのか」また「今後どのようなアクションが必要になるのか」などを自分なりに考えて報告するようにしましょう。大切なのは売上が落ちてしまったという事実を踏まえて、次にどのような行動を起こすかです。

【そのほか売上が落ちたことを伝えるフレーズ】
Sales are weak this year.
今年は売上が落ちています。
Overall, sales slipped 9% year on year.
売上は前年を9%下回りました。
【覚えておきたい単語・イディオム】
friction(摩擦)

例文3:売上に変化がなかったことを報告する

売上が横ばい 英語

[例文]
According to a survey on sales of companies in Tokyo, 24% answered that their sales were unaffected by the virus. Our company has also been able to maintain sales at a level similar to last year’s over the past 3 months. On the other hand, C corporation has been struggling to raise sales although they were expected gains.
東京都にある企業の売上に関する調査によると、「感染症の売上への影響はなかった」と答えた企業は24%でした。我が社もこの3ヶ月間、売上を前年並みに保つことができています。一方、グループ会社のC社は売上を伸ばせる見込みでしたが、苦戦しているようです。

売上が横ばいの時、ポジティブな解釈ができる場合は maintain (保つ)と表現しますが、ほとんどの場合は we are struggling to raise sales などと、「がんばっているのだけど結果が出ない」というニュアンスで話します。

【そのほか売上が変わらなかったことを伝えるフレーズ】
Sales stayed at $16 million.
売上は1,600万ドルのまま推移しました。
Our sales have been leveling off.
売上が横ばいになってきました。
【覚えておきたい単語・イディオム】
be affected(影響される)
struggle to 〜(〜するのに苦戦する)

売上報告する時の3つのコツ

報告は仕事をする上で大事なスキルです。うまく情報を伝達するために、いくつか押さえておきたいコツがあります。報告の仕方を工夫することで、上司やクライアントから信頼を得ることにつながるでしょう。ここでは、3つのコツを見ていきます。

① だらだらと長く話さず、結果 -> 詳細 -> ネクストステップ の順で話す

売上などのパフォーマンスの報告をする時は、

  1. まず結果を簡潔に示し、
  2. なぜそのような結果になったのか詳細を所感と共に述べ、
  3. ネクストステップの順序で説明すると、上司が知りたい情報を順序立てて説明することができます。

② 根拠をしっかりと述べる

結果に対しての改善策を提案する時には、しっかりとした根拠が必要となります。ただ漠然と「こうすればいいだろう」と目標を設定しても、上司を納得させるに至らず、

Based on what? / What makes you think so?
何を根拠に?

などと詰め寄られるでしょう。

ビジネスシーンにおいて、意見を交換したり提案する時には具体的な理由や数字など、常に根拠が求められます。報告する前には、できる限り複数の観点と情報を集め、理論武装しておきましょう。

③ 自分の観点を意見として提示する

しっかりと自分の意見や考えを示すことも、仕事をする上では重要です。各国の企業がなるべく多様な人材を集めようとするのには、それぞれの立場の人間にしか持ち得ない観点があり、多くの観点を社員が持ち寄ることでより良い結果を導き出せるようになるからです。

最終的に自分の意見が採用されなかったとしても、思いつきで発言するというようなことをしていない限り、意思決定に貢献することができるのです。

【英語学習のTIPS】

ビジネス英語を学ぶ目的は、仕事で成果を出すためではないでしょうか。きれいな発音や、豊富な語彙を持っていたとしても、丁寧に、かつ効果的にコミュニケーションがとれなければ、周りの人を動かすことはできません。

「正しいはずの英語で伝えた!」と満足せずに、目の前の相手に意図したように伝わるよう工夫し続ける姿勢が大切です。こうしたブログなどネットから知識を得るのはほんの最初の一歩で、実際の会話で学んだことを試し、相手の反応を見ないことにはコミュニケーション力は上達しようがありません。

英語をはじめとする外国語を習得するには、実践経験を積むことがとにかく大事なんです。

まとめ

英語で売上報告をするとなると、つい売上に関する単語やフレーズばかりに注目しがちです。しかし、上司とコミュニケーションをきちんと取るためには、報告する時のポイントを押さえておくことがより大切です。

ただ結果を伝えるだけでなく、次にどのようなアクションが必要になるのか、自分の意見を交えながら報告するようにしましょう。こちらの記事で紹介したフレーズを何度も繰り返し使って練習し、ぜひ自分のものにしてくださいね。

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