「わからない」を英語で言うと?今日から使える例文付き!

自分が知らないことを仕事の同僚から聞かれたり、相手の説明が複雑で話が理解できないことってありますよね。そんな時は、「わからない」と正直に伝える必要があるでしょう。

「わからない」は簡単な表現ではありますが、伝え方によって相手が受ける印象が変わってきます。微妙なニュアンスを英語で伝えるのに苦労している人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、シチュエーション別にさまざまな「わからない」を表現するフレーズを、例文と共に紹介していきます。

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「わからない」を英語で言うと「I don’t know」?「I don’t understand」?

「わからない」の英語表現といえば、学生時代に「I don’t know」や「I don’t understand」を習った人も多いでしょう。間違ったフレーズではありませんし、わかったふりをするよりは、対応として誠実です。

とはいえ、「I don’t know.」は「知らないよ!」といった冷たいニュアンスで受け取られる場合もありますし、「I don’t understand」と伝えるだけでは、理解する気がないように取られる場合もあります。大事なのは、以下のいずれかを伝えようとする姿勢です:

▼ 何が原因でわからないのか伝える
▼ どのように話してもらえれば理解できるか伝える
▼ 具体的に話のどの部分がわからなかったか伝える

英語のネイティブスピーカーは英語を話す世界人口の2割程度。完璧に英語を話したり理解できる人の方が圧倒的に少ないのです。相手の言っていることが理解できないなんて、世界中で日常茶飯事!「わからない」時はみんなその都度工夫しているんです。

相手の言っていることがわからない時の効果的な対処法を身につけると、実際の英会話への対応力がグッとあがりますよ。

相手の言っていることを聞き取れずわからない時の表現方法

what did you say?

まずは、相手の言っていることが聞き取れなかった時に使う表現から紹介します。

「聞き取れない」「わからない」と一口にいっても、複数の原因が考えられます。例えば、周りの音がうるさくて話が聞き取れなかったり、相手が早口で何を言っているのかわからなかったり、自分が別のことに集中していて話が入ってこなかったり、などです。

Sorry, I couldn’t hear you.(すみません、聞こえませんでした)

Sorry, I couldn’t hear you.
すみません、聞こえませんでした。
[例文]
Aさん: By the way, I heard there’s a new person joining the marketing department.
そういえば、今度マーケティング部に新しい人が入るみたいですね。
Bさん: Sorry, I couldn’t hear you. What did you say, again?
すみません、聞こえませんでした。もう一度言ってもらえますか?

「I couldn’t hear you」は、「周囲の雑音がうるさくて聞き取れなかった」というニュアンスの表現です。以下も同様の意味です。

Sorry, I couldn’t quite hear you.
すみません、ちょっと聞こえませんでした。
Sorry, I couldn’t catch that.
すみません、聞き取れませんでした。
Sorry, what was that again?
すみません、今なんておっしゃいました?
Sorry, come again?
すみません、今なんて?
[例文]
Aさん: How’s that deal with Westride Inc. coming along?
今進めているウェストライド社との商談って今どんな感じですか?
Bさん: Sorry, I couldn’t catch that.
すみません、聞き取れませんでした。
Aさん: Oh, I asked how the deal with Westride was going.
ああ、ウェストライド社との商談がどうなっているのか聞いたのです。

Sorry, could you say that again slowly?(すみません、もう一度ゆっくり話してもらえますか?)

Sorry, could you say that again slowly?
すみません、ゆっくり話してもらえますか?
[例文]
Aさん: So Westride Inc. is now comparing our proposal with two or three others, and one of them seemed to have given a quotation yesterday. They informed us that their quote was 15% lower than ours. How should we explain the difference?
ウェストライド社は現在うちと2,3社を検討していて、そのうちの1社が昨日見積りを出したそうです。うちからの見積りに比べて15%安いそうです。差分をどう説明したらいいでしょう?
Bさん:Sorry, could you say that again slowly?
すみません、もう一度ゆっくり話してもらえますか?

緊張していたり焦ったりしていると、誰でも早口で話してしまうものです。上の例文では、Aさんが細かい情報を一気に説明してしまっているため、相手は的確に聞き取れませんでした。

早口が原因でわからなかったことを伝えなければ相手もどうしてあげれば伝わるのかわかりません。困りごとはしっかり伝えるようにしましょう。

【覚えておきたい単語・イディオム】
quotation/quote(見積り)
inform (知らせる)

I’m so sorry, I was focused on something else. (すみません、他のことに集中していました)

I’m so sorry, I was focused on something else.
申し訳ありません、他のことに集中していました。
[例文]
Aさん: Did you read the message from Jack? I find it really strange.
ジャックさんからのメッセージは見ましたか?ちょっと変ですよね。
Bさん: …What? I’m so sorry, I was focused on something else.
え?ああすみません。他のことに集中していました。

作業中に急に話しかけられた時は聞き取れなかったとしても仕方のないことです。このフレーズを使うことで、相手はもう一度最初から話してくれるはずです。

相手の発言の特定の箇所が聞き取れなかった時の表現方法

また、相手が言ったことの一部分が理解できなかった場合は、きちんとその旨を伝えましょう。最初から説明する手間が省けます。

Sorry, what did you say before/after 〇〇?
すみません、〇〇の前/後はなんとおっしゃいましたか?
[例文1]
Aさん: Misshel says we have two choices for our next filming location. Which do you think will be better, Mulberry Bridge or Central Park?
ミシェルさんによると次の撮影場所は二ヶ所候補があるそうです。ムルベリー橋とセントラルパーク、どちらがいいと思いますか?
Bさん: Sorry, what did you say before Central Park?
すみません、セントラルパークの前はなんとおっしゃいましたか?
Aさん: Mulberry Bridge.
ムルベリー橋です。

他にも、以下の会話例のように、聞き取れなかった箇所までを繰り返して語尾を伸ばすことで、相手に「ここまでは聞き取ったよ」と伝えることができます。

[例文2]
Aさん: So we’re going to have our next meeting on #$%@*.
ということで、次のミーティングは#$%@*です。
Bさん: Sorry, we are going to have a meeting on…?
すみません、次のミーティングは…?
Aさん: Oh, on the 15th.
ああ、15日です。
[例文3]
Aさん: The webinar will start at #$%@*..
ウェビナーの開始時間は#$%@*です。
Bさん: Sorry, the webinar will start at…?
すみません、開始時間は…?
Aさん: Oh, at 3:30.
ああ、15:30からです。

相手の言っている内容が理解できない時の表現方法

言っている内容がわからない

話は聞き取れているけど、相手の話が理解できない時もあるでしょう。例えば専門外の分野の会話や、説明が複雑な場面です。話の内容がわからないと感じた時は、下記のようなフレーズを使うと、話が理解できていないことを伝えられます。

I don’t get it.
意味がわかりません。
I don’t understand what you’re trying to say.
おっしゃろうとしていることがわかりません。
I’m not following you.
話についていけません。 / 話が理解できません。
I’m not sure if I’m following you.
おっしゃっている意味がちょっとわかりません。
I’m having trouble following you.
話についていけてないです。
Sorry, I don’t think I understand.
すみません、おっしゃっている意味がわかりません。
[例文1]
Aさん: There is just too much redundancy in our department, if you know what I mean.
うちの部署は無駄が多すぎます。何のことを言っているのかわかりますよね?
Bさん: I’m not sure if I’m following you. What do you mean?
おっしゃっている意味がちょっとわかりません。
[例文2]
Aさん: First off, you’ll need to open your Style Sheet and locate the header elements.
まずスタイルシートを開いてヘッダー関連のコードを見つけてください。
Bさん:Sorry, I don’t think I understand.
すみません、おっしゃっている意味がわかりません。

相手の話している内容が複雑だったり、難しくて理解できない時は「I don’t get it」や「I don’t understand」、もしくは「I don’t think I understand」などもう少しソフトな響きのフレーズを使います。上記の例文のように、話の途中でもすぐに「Sorry」と割り込むことが大事です。

答えがわからない時の表現方法

何かを聞かれた時に、適切に答えるのが難しいこともあるでしょう。例えば、自分の知っている範囲を超えた質問をされたり、答えるには調べる時間が必要となったりするケースです。相手の求める返答を持ち合わせていないときは、下記のような表現が役に立ちますよ。

I have no idea.
全くわかりません。
Aさん:Do you know where the flyers for the event are?
イベントに使うチラシってどこにあるか知っていますか?
Bさん:I have no idea.
全然わかりません。
I don’t know much about it.
それについてはよくわかりません。
Aさん: What’s our company’s policy on parental leaves?
うちの会社の子育て休暇に関する方針ってどんな感じですか?
Bさん: I don’t know much about it.
それについてはよくわかりません。
I don’t know why.
理由はわかりません。
Aさん: Jason looks really upset today.
ジェイソンさん、今日はすごく機嫌が悪そうですね。
Bさん: I don’t know why.
理由はわかりません。 / なぜでしょうね。
That’s a tough question.
難しい質問ですね。
I’ll have to check.
確認しなければなりません。
I’ll have to ask Paul about that.
ポールさんに聞かなければわからないです。
I’m afraid I don’t have the answer to that.
残念ながら、それについてはわかりかねます。
I don’t think I’m the best person to ask.
私に聞かれてもわかりません。
Can I get back to you later about that?
それについては後でお答えする形でもよろしいですか?

発表などの後の質疑応答で難しい質問を受けた場合、単純に「I don’t know」と言うと無愛想な印象を与えてしまうので、必ず「Can I get back to you later about that?」などと、わからないなりになんとか回答しようとする意思を示すのが一般的です。

答えがわからない場合 英語

[例文]
Aさん: I’ll be happy to answer any questions now. Any questions? Yes, the lady in the navy sweater.
ではご質問があればお答えしたいと思います。何かご質問はありますか?はい、では紺色のセーターの方。
Bさん: Umm… you said your site has over 25,000 paintings on sale. How much does the oldest painting cost right now?
えー、さきほど御社のサイトには25,000点以上の絵画が販売されているとおっしゃっていましたが、現在一番古い絵はおいくらですか?
Aさん: That’s a tough question. I’m afraid I don’t have an answer to that. I’ll have to check. Can I get back to you later about that?
難しい質問ですね。残念ながら、それについてはわかりかねます。確認しなければなりません。後でお答えする形でもよろしいですか?

単体では素っ気なく聞こえる「I don’t know」も、その後に何がわからないのかをつけ足すことで、より自然な表現になります。また、代わりに「I’m not sure」とするとより柔らかい印象になります。

I don’t know why he is in a bad mood.
なぜ機嫌が悪いのかわかりません。
I don’t know where the scissors are.
ハサミがどこにあるのかわかりません。
I’m not sure who is responsible for this task.
このタスクの責任者が誰かちょっとわかりません。
I’m not sure when she’s coming back.
いつお戻りになるかちょっとわかりません。
I’m not sure how we can finish this in time.
どうしたら期限内に終わらせられるかちょっとわかりません。

確信が持てなくてわからない時の表現方法

実際の会話では「わからないけど、たぶん~じゃないですか?」といった推測混じりで答える場面があります。そのような場合は、以下の言い回しを使ってみましょう。この後、会話例も紹介するので参考にしてみてくださいね。

I’m not sure, but maybe…
わかりませんが、もしかしたら…
Aさん: What’s causing this bug?
このバグは何が原因なんでしょうね?
Bさん: I’m not sure, but maybe it has something to do with the last update.
わかりませんが、もしかしたら最後のアップデートが関係しているのかもしれません。
I don’t know for sure, but maybe…
はっきりとはわかりませんが、もしかしたら…
Aさん:I haven’t seen John these days. What happened?
ここ最近、ジョンさん会社に来ていないけど、何かあったのですか?
Bさん:I don’t know for sure, but maybe he’s been taking a leave. I think he’s stress from work….
わからないですけど、もしかしたら休暇を取っているのかもしれません。仕事がキツイのかもしれないですね…。
I’m not 100% sure, but perhaps…
100%確信があるわけではありませんが、もしかしたら…
Aさん: Why do you think they’re not picking up?
なんで電話を取らないんだと思います?
Bさん: I’m not 100% sure, but perhaps today’s a holiday in Israel.
100%確信があるわけではありませんが、もしかしたら今日はイスラエルでは祝日なのかもしれませんね。

人によっては、はっきり「わからない」と伝えるのに、勇気が必要な人もいるかもしれません。せっかく質問してくれても、答えられないと申し訳ない気持ちになりますよね。しかし、英会話ではわからないことは「わからない」としっかり伝える方が、トラブルを引き起こしたり、相手を不快な気持ちにさせるのを回避できます。

もし、「わかりません」だけでは心もとない場合は、「I’m sorry」を頭につける伝え方や、「I’m not sure, but maybe~」で明言を避けるフレーズを活用して、自分なりに答えてみましょう。相手は「わからないなりに考えてくれた。」と思い、よりスムーズなコミュニケーションにつながりますよ。

「わからない」と伝えた後に行うこと

場面によっては、相手の言うことがわからなかった時は、「わからない」と伝えた後に、わかるように教えてもらうといいでしょう。次のようなフレーズを使います。

Could you walk me through it?
一通り教えてもらえませんか?
Aさん:Do you know how to use this software?
このソフトの使い方はわかりますか?
Bさん: I don’t know much. Could you walk me through it?
あまりよくわかりません。一通り教えてもらえませんか?

何かわからないことがあって、かつ知っておくべきだと判断した時は臆せず教えを請いましょう。

Could you explain that in layman terms?
簡単な言葉で説明してもらえませんか?
Aさん: You’ll need to access your server through SFTP or FTP.
SFTPもしくはFTPからサーバーにアクセスしてください。
Bさん: Sorry, can you explain that in layman terms?
すみません、簡単な言葉で説明してもらえませんか?

「layman」は「素人」のことで、「in layman terms」で「初心者にもわかる言葉で」といったニュアンスになります。

【英語学習のTIPS】

効果的に英語学習をするには、たとえ短時間でも頻繁に英語に触れ、それ以上に実際に話すことが大切です。せっかくここでフレーズを覚えたとしても、会話で使わなければ数日後には忘れてしまうのです。

使いたいと思ったフレーズは、単語帳などに書き込んだだけで満足などせずに、無意識に発話できるようになるまで使うことを心がけましょう。

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