英語の精読で得られる学習効果とは?正しいやり方を4ステップで解説

文章中の単語や文法を理解しながら、じっくり読んでいくのが「精読」です。

精読はリーディング力はもちろん、ライティングやスピーキング力の向上にも役立ちます。

仕事で英文書を扱う方や海外とメールでやり取りをする方、他国のニュース情報を把握したい方にオススメのリーディング学習法です。

本記事では、精読の手順をわかりやすく4つのステップで解説しています。

精読をする時の注意点や、役立つ教材についてもまとめましたので是非参考にしてください。

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英語の精読とは? 

グループ学習

ここでは、精読の意味や、混同されやすい「多読」や「速読」との違いについて解説していきます。

順番に見ていきましょう。

精読の意味

精読とは、文章を一文ずつ丁寧に読んでいくことです。

わからない単語があれば意味を調べ、使われている文法も丁寧に理解していきます。

また、文章中の主語や動詞を特定したり、修飾関係にある語をチェックしたりと、文構造を分析することで英文を理解していきます。

英文を分析し終えたら、何度も同じ文章を読み返すことで、語彙や文法を定着させましょう。

精読の同義語には「熟読」があり、対義語としては「多読」が挙げられます。

精読と多読の違い

文章を丁寧に分析しながら読む精読に対し、辞書などを使わず、とにかく多くの文章を読むことを「多読」といいます。

精読と多読は、まったく逆のリーディング学習です。

精読で得られる主な学習効果は以下の通りです。

  • 語彙の強化
  • 英文構造の理解
  • 文法知識の習得

多読で得られる学習効果は以下の通りです。

  • 英語を英語のまま理解する力がつく
  • 英語を読むスピードが上がる
  • 英語のネイティブ感覚が身につく

精読は、英文を理解するために行う基礎トレーニング。

多読は、基礎知識がある上で量をこなし、英文に慣れるトレーニングといった感じです。

どちらもリーディング力を向上させる勉強法ですが、多読は、ある程度の語彙力や文法力が必要なので、精読でトレーニングを積んだ後に始めるのが効果的です。

精読と速読の違い

英文をじっくり読む精読に対し、文章を素早く読み、大意を把握する読み方が速読です。

精読は、語彙力や文法の理解をコツコツと積み、最終的に文章を読めるようにするのがゴール。

速読は、文章のおおまかな内容を掴んだり、英語を前から順番に理解していく多読に、速さを加えて読めるようになるのがゴールです。

多読と同じく速読も、精読で語彙力や文法力をつけた後でないと学習効果は低いです。

精読→多読→速読という順番で学習すれば、効率よくリーディング力を鍛えていけるでしょう。

英語学習で精読することのメリット

イギリス人

英語学習で精読することのメリットは以下の通りです。

  • 正確な語彙や文法を身につけられる
  • 英文の構造を正しく理解できる
  • 英文を読むスピードを上げられる
  • ライティング力を向上できる

順番に見ていきましょう。

正確な語彙や文法を身につけられる

文章を読んでスッと意味が入ってこなかったり、じっくり読んでも意味がわからない場合、その原因を探って読めるようにしていくのが精読です。

文章が読めない原因は、語彙力が足りていないか、文法の知識不足、もしくはその両方です。

単語がわからないのであれば、辞書で調べましょう。

単語はわかるけど意味がわからない場合は、使われている文法が理解できていないので、スクリプトを見て予測を立てて調べたり、誰かに聞いて解決していきましょう。

文章を分析して意味を自分なりに解釈したら、スクリプトを見てあっているか確認します。

けっこう大変な作業ですが、精読を継続すれば、着実に語彙力や文法知識が増えていきますよ。

参考記事:英語の語彙力がアップする勉強法6選! 学習に役立つ教材も紹介 | 英語で暮らしと仕事が楽しくなるビズメイツブログ Bizmates Blog

英文の構造を正しく理解できる

精読では、文章中の主語や動詞、目的語、修飾関係などを把握しながら読んでいきます。

文章中の単語の働きを分析するクセがつけば、初めて見る文章でも、文の構造を正確に理解できるようになります。

精読を継続していけば、徐々に英文の構造をとらえるのに慣れてくるので、初めて見る文章でもラクに読めるようになってくるでしょう。

英文を読むスピードを上げられる

精読を継続していけば、初めて読む英文でも徐々にスピーディーに読めるようになってきます。

精読を通して、語彙力や文法力、文の構造をとらえる力など様々な英語力が鍛えられたり、接続詞などから文章の展開を予測したりできるようになります。

たとえば、「although(~だけれども)」から始まる文章であれば、「文の前半と後半が逆説的になっているだろう」と展開を予測できますよね。

精読で語彙力や文法力を鍛えれば、こうした予測が立てやすくなります。

また、精読のあとに音読することで、さらに英文を読むスピードが上がります。

最終的には、英文を見た時に日本語を介さず、英語を英語の語順のまま理解できるようになることがゴールです。

ライティング力を向上できる

精読によって語彙力や文法知識がついていけば、ライティング力の向上にも役立ちます。

精読を続けることで、正しい文の構造がインプットされるからです。

ビジネスパーソンであれば、仕事で英文メールや企画書を書く時に精読で得たことが役立ちますね。

また、TOEICなどの資格試験でライティングが必要な方や、海外のニュース記事をスラスラ読みたい方などにとっても、精読は効果的な学習法です。

精読は、リーディング力の向上だけでなく、正確な英文を書くための土台となってくれるのです。

精読はどうやる? やり方の手順

方法

精読の正しい手順は以下の通りです。

  1. ざっと読み、分からない部分を特定
  2. 分からない語彙を調べる
  3. 品詞分解して文構造を把握する
  4. 音声を聞きながら音読する

順番に見ていきましょう。

ざっと読み、分からない部分を特定

英文を一読し、読解があいまいな箇所に線を引くなどしてチェックしていきます。

チェックを入れる箇所の例は以下の通りです。

  • 意味の分からない単語
  • 何を指しているかわからない指示語
  • 主語や動詞などの文構造がわからない部分
  • 単語はわかるのに文の意味が分からない文章

先に不明点をチェックしていくことで、効率よく精読していけます。

逆に、一読して意味がスッとわかった文章に関しては、精読の必要はありませんので、次に進みましょう。

無駄な時間を省くためにも、まずは、わからない部分を特定するのがコツですね。

分からない語彙を調べる

次に、意味が推測できない単語の意味を調べていきます。

1つの単語でも色々な意味や品詞を持つものもあるので、文脈に合うものを探すようにしましょう。

単語の意味をチェックした後、もう一度文章を読んでみて、意味が理解できたら、その英文が読めなかった原因は語彙力不足だったということです。

原因がわかれば分析を終了し、次の文章へ進みましょう。

ちなみに、調べた単語の意味は、別の欄に書いておくなど、文章中に書き込まないのがオススメです。

2回目読んだときに意味を覚えているかテストするためです。

また、わからなかった単語を別冊にまとめて、オリジナルの単語帳を作れば、いつでも復習ができて便利ですよ。

品詞分解して文構造を把握する

すべての英単語は、文中での位置や働きによって、以下8つの品詞のどれかに分類されます。

  • 名詞
  • 代名詞
  • 動詞
  • 形容詞
  • 副詞
  • 接続詞
  • 前置詞
  • 間投詞

品詞を文の中に正しく配置することで、意味のある文章が成り立ちます。

品詞の理解は、文構造を理解する助けとなるので、正しく文章を読んだり、正しい文章を書いたりする助けになります。

ちなみに品詞の見分け方は、文中での位置、どの単語を修飾しているのか、またスペルの語尾などで判断可能です。

慣れもあるので、精読するたびに、「この単語の品詞は、なんだろう?」と意識してみてください。

音声を聞きながら音読する

精読をし終えて文章の内容を把握したら、次に文章を音読していきましょう。

音読することで、精読で得た語彙や文法の知識が、より定着しやすくなり、英語の処理が時短化されます。

具体的には、精読では語彙や文法を個々で理解することで、ゆっくり読めば意味が理解できる程度だったのが、音読を繰り返すことで、脳内で語彙や文法を同時に処理できるようになります。

音読をするときは、まず音声を聞いて、発音やイントネーション、アクセントをチェックしましょう。

音声を真似して発音したり、シャドーイング学習を加えれば、スピーキング力の向上も狙えますよ。

参考記事:英語の音読で4技能を強化! 具体的な学習方法や教材選びのコツも解説 | 英語で暮らしと仕事が楽しくなるビズメイツブログ Bizmates Blog

英語学習で精読をする際の注意点

新聞

英語学習で精読をする際の注意点は以下の通りです。

  • すぐに和訳や解説に手を出さない
  • 教材のレベルを自分のレベルより少し上にする
  • 最初は短めの文章を精読する

順番に見ていきましょう。

すぐに和訳や解説に手を出さない

わからないからといって、すぐに和訳や解説に頼ってしまうのは良くありません。

なぜ読めないのかを分析することで、単語や文法など自分の弱点がわかります。

また、最終的には、精読を通して身についた語彙力や文法力を使って、初めて見る文章でも読めるようになることがゴールです。

特に単語に関しては、膨大な数があるので、すべて覚えるのは不可能です。

英文を読むたびに、知らない単語に遭遇することでしょう。

そこで大事なのが推測する力です。

最初から答えを見てしまっては、知らない単語やストーリー全体を推測する力がつかないのでNGです。

教材のレベルを自分のレベルより少し上にする

精読の教材は、少し難しいと感じるぐらいがちょうどいいです。

具体的には、ざっと目を通したときに、半分くらい理解できないものが良いでしょう。

「半分も読めなくて大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、精読は読めない英文を読めるようになることが目標なので、大丈夫です。

難しすぎると続きませんし、簡単すぎては精読になりませんから、自分のレベルより少し上の教材を選びましょう。

ビズメイツでは、長めの文章を取り扱っている教材もあるので、西独の教材として使ってみても良いでしょう。

最初は短めの文章を精読する

基本的な語彙力や文法力がない場合、いきなり長文の精読に挑戦するのはハードルが高いです。

最初は、短めの文から始めると挫折しにくいですよ。

初級者向けのリーディングテキストから始めましょう。

文法の参考書や問題集に載っている例文、例文付きの単語帳なども活用できそうです。

自分なりに英文を分析したら、和訳を確認して、自分の解釈が合っていたか確認しましょう。

英語学習で精読をする際によくある質問

疑問

英語学習で精読をする際によくある質問は以下の通りです。

  • 精読学習に取り掛かり始めるタイミングは?
  • 精読学習で有名な参考書・本は?
  • 精読学習はどれくらいやれば効果が出てくる?

順番に見ていきましょう。

精読学習に取り掛かり始めるタイミングは? 

社会人の場合、仕事で英文の文書やメールを読む必要が出てきたら精読を始めると良いでしょう。

資格試験の長文読解で高得点を狙いたい方や、洋書を読んでみたい方、海外のニュースをスラスラ読めるようになりたい方、多読をしてみたい方にも精読はオススメです。

精読を始めるには、最低でも中学卒業程度の単語力と文法力が必要です。

自信がないという方は、一度中学レベルの問題集で復習してから、自分に合ったレベルの教材で精読にとりかかる方が効率よく学習していけますよ。

精読学習で有名な参考書・本は? 

精読で有名な参考書や本は以下の通りです。

  • 精読の極意
  • 英文精読トレーニング
  • ビジュアル英文解釈
  • 思考力をみがく 英文精読講義
  • 英語の読み方 ニュース、SNSから小説まで

自分のレベルに合っているもので、正しい精読の手順を踏めば、必ずリーディング力はつきます。

精読学習はどれくらいやれば効果が出てくる? 

勉強時間などにもよりますが、効果が出るまでには、おおよそ3ヶ月ほどかかります。

継続できれば必ずリーディング力はついていきます。

途中で挫折しないように、習慣づけて学習できるといいですね。

ちなみに、習慣化のコツは、同じ時間、同じ場所で行うことです。

忙しい社会人であれば、比較的予定の入りにくい早朝がオススメです。

精読でリーディング力を鍛えよう

仕事で英文書を読む機会がある方、リーディング試験で高得点をとりたい方、英語のニュースをスラスラ読めるようになりたい方などにオススメなのが、精読です。

英語の精読を継続すれば、正確にスピーディーに英文が読めるようになります。

単語力や文法力、文構造を理解する力がつくからです。

また、精読で文構造を理解することで、アウトプットの正確性も上がると言われていますから、ライティング力やスピーキング力を伸ばしたい方にも役立ちます。

精読をするときは、自分のレベルより少し上だと感じる教材を選ぶのがコツ。

すぐに和訳に頼らず、理解できない箇所にチェックをつけ、分析していきましょう。

精読で得た学習効果を実感したい方は、アウトプットする時間を作ることが重要です。オンライン英会話で実際に英語を話してみてください。

ビズメイツでは、ビジネスシーンに特化したプログラムを多数準備しています。

Eメールライティングやプレゼン、会議など、特定の英語スキルを短期間で伸ばせるプログラムもあるので、自分の目的に合ったものが見つかるはずです。

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