英語の発音がよくなる4つのルールと具体的な勉強法

発音上達の近道は2つあります。

会話の中でネイティブが使っている発音のルールを知ることと、正しい勉強法を実践することです。

今回は、オンラインビジネス英会話のビズメイツで英語教材プログラムを開発している日系カナダ人のHika Itoが英語の発音がよくなるコツと勉強法を解説します。

インプットとアウトプット両方のやり方がわかるので、効率よく発音上達が狙えますよ。

「英語耳」になりたい人も必見です!

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ネイティブのような発音とはどこの国の発音?

英語を発音する女性


「ネイティブのような発音になりたい!」と思っている人は、実は「アメリカ人のような発音になりたい!」となんとなく思ってはいませんか?

なぜならアメリカ文化が日本に深く浸透しており、映画などの影響により、「グローバル=アメリカ文化」と思いこんでいる人は多いからです。

ネイティブ英語といっても67ヵ国もあり、国が違えば、ネイティブ同士でも発音やアクセントが違うため言葉が通じないことがよくあります。

そして「アメリカ人のような発音ができれば世界中で英語が通じる」と思っている人もいると思いますが、東南アジアに行くと、「どこの国の英語がわかりにくいですか?」という質問をすると「アメリカ人」と回答するアジア人が多いのです。

ですから、アメリカ人の発音であっても、英語が通じにくいケースは珍しくありません。

つまり、グローバルでビジネスを行うと、英語を話す人の中で、ネイティブスピーカーは6人に1人しかいません。ほとんどがノンネイティブです。

確かにアメリカ人のような発音で、英語を話すことができればカッコいいかもしれませんが、世界中の人と話せるようになるには必ずしもネイティブのような発音は必要ではありません。

ネイティブのような発音よりも、いろんな国の英語を聞くこと

世界地図

英語を学ぶ理由が「いろんな国の人とコミュニケーションができるようになること」であれば、ネイティブのような発音を身につける必要はありません。それよりも、グローバルな耳を身につけることが重要です。

グローバルな耳とは、ネイティブを含め、シンガポール英語、アラブ英語、インド英語、中国英語などいろんな英語を聞き取れるようになることです。

カナダ人なのに英語が聞き取れなかった体験

私の体験ですが、数十年前にカナダから日本に英会話スクールの教師としてやってきた時に、同僚にオーストラリア人とニュージーランド人がいました。

レッスンの合間に彼らと談笑をしましたが、カナダ人のネイティブスピーカーの私が、彼らの英語をほとんど理解できないことに強いショックを受けた経験があります。私はネイティブスピーカーですが、当時は経験不足で、グローバルな耳をもっておらず彼らの言葉が理解できなかったのです。

この体験からも、ネイティブであるということよりも、いろんな国の英語が理解できるグローバルな耳を持つことの方が大切であることがわかると思います。

英語学習でグローバルな耳を育てる

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日本の英会話スクールの生徒には「この教師は聞き取りづらいから、レッスンを受けたくない」という教師を選り好みする傾向がありますが、これはもったいないことです。

なぜなら、英会話スクールでも、気に入った教師とだけレッスンを重ねて、英語のレベルを上げた人が海外に行って、他の外国人の英語をほとんど聞き取ることができなかったというケースは実際によくあるからです。

こうならないためにも、英会話スクールでは下記のようにレッスンを受けると良いでしょう。

・男性教師でも女性教師でもレッスンを受ける
・若い教師でも若くない教師でもレッスンを受ける
・ネイティブもノンネイティブもレッスンを受ける
・いろんな国の教師のレッスンを受ける

このように、女性や男性、年齢や国など様々な人と話すことで、グローバルな耳を育てることができるのです。

ここまでは、発音やアクセントがネイティブであることは重要ではないことを解説しましたが、とはいえ発音やアクセントを良くしたいと考えている方のために、意識するだけで変わる、発音を良くする4つのルールを解説いたします。

意識するだけで変わる!英語の発音の4つのルールとは?

英語の発音で意識するべきポイントは以下の4点です。

  • 単語と単語をくっつけて発音する
  • 発音しない
  • 発音を変える
  • 大事な単語を強く発音する

発音やアクセントを勉強する場合は、それだけを集中して学ぶ必要はありません。そして発音やアクセントを勉強する人は、単語単位で学習しがちですが、実は単語単位ではなく、文章やフレーズの単位で発音やアクセント勉強した方が効果的です。

なぜなら発音にはいくつかのルールがあり、それらは単語単位ではなく、文章単位のルールだからです。本日はその中でも、最もよく使われる4つの英語の発音のルールを解説いたします。

ルール① 単語と単語をくっつけて発音する。

英語では“Linking sounds“とも言われて、単語と単語をくっつけて発音することがよくあります。例えば以下のような英語です。

実際の英語:I have an appointment at 3pm.
発音では:I havanappointment at 3pm.

実際の英語:What time did you make a reservation?
発音では:Whatime did you makea reservation?

英語にはこのようなものがあります。一語一語をはっきり発音するのではなく、くっつけて発音することがあることを意識すれば、発音は良くなります。

ルール② 発音しない

英語では“Dropped sounds”といい、 英語の文章の中には、あまり発音しない音が存在します。例えば “I will see you at the shop.”という文章では、sho・・までいくと、”shop”なのはわかりきっているので、“p”を強く言う必要はないので、この場青“p”はあまり発音しますせん。

例文(黄色は発音をあまりしない部分を指します)

実際の英語:I bought this bag on the Internet.
発音では:I bought this bag on the Internet.

実際の英語:Over twenty people came to the party.
発音では:Over twenty people came to the party.

ルール③ 発音を変える

英語では“Changed sounds”といい文章の中では、単語の発音を変えるケースがあります。その理由は変えた方が言いやすいからです。具体的例を下記にあげます。

例文(下の黄色い部分が発音が変わった部分を指します)

実際の英語:What are you talking about?
発音では:Whacha talking about?

実際の英語:What did you do on the weekend?
発音では:Whajya do on the weekend?

ルール④ 大事な単語を強く発音する

英語の発音のコツは、文章の中で重要な意味を持つ単語を強く発音することです。例えば以下の例文をみてください。

例文

Why are you always late for our meetings?

でもこの文章、実は下記の赤字だけでも、意味が相手に通じます。

Why are you always late for our meetings?

ですから、文章の中で、重要な意味をもつ単語を強く発音することは、正しい発音なのです。

本日紹介したこの4つのルールを普段から意識して、英語を聞けば、あなたの発音は改善することができます。このように発音を良くするためには、単語の単位ではなく、文章やフレーズの単位で意識することが大切なのです。

発音記号を活用するのも手

発音記号とは?

発音記号


発音記号とは、その文字の読み方を表す記号のことで、発音記号を知っているということは、喉、舌、唇の動かし方がわかるということです。

よって、実際に音を聞いたり、口元を見たりせずとも、正確な発音が再現できます。

日本語にはない発音を区別するために、発音記号を活用することはとても有効です。

母音と子音をあわせると40個以上あると言われる発音記号ですが、そのほとんどはアルファベットの音と関連しているので、覚えるのにそこまで苦労しないはずです。

発音記号を覚えるメリット

発音記号がわかれば、喉や舌、唇の正しい動かし方がわかり、正しく単語を発音できるようになります。

実際に音声を聞いたり、口元を見たりしなくても単語が読めるので効率的に学習できますね。

さらには、リスニング力が上がるとも言われています。

自分が発音できる単語は、脳が音として認識するので、聞いた時に音を判別できるようになるからです。

発音記号を理解することで、英語学習の効率化、リスニング力の向上、発音の上達などが期待できます。

その結果、英語でのコミュニケーション力をアップさせたり、リスニング問題で点を取れたりと、メリットが大きいです。

発音が難しい! よく間違えられる発音

母音

英語の母音


日本語には5つしか母音がないのに対し、英語には合計15個も母音があります。

今回は、以下の3つの母音を紹介します。

  • [a]でも[e]でもない[æ]
  • 二重母音の[ou]
  • あいまい母音[ə]

 

[a]でも[e]でもない[æ]

[æ]は、「map」「 hat」「 Japan」などの単語に入っている母音です。

日本人は「ア」と発音しがちですが、英語では「ア」と「エ」の中間の音です。

「ア」と「エ」を同時に発音する感じを意識してみましょう。

日本語の「ア」で発音してしまうと、全く別の意味で伝わることがあるので注意が必要です。

例えば、[æ]の音で発音すべき「bag」を、「バッグ」と日本語の「ア」で発音すると、「bug(虫)」と聞こえてしまいます。

文脈でわかることもあるかもしれませんが、相手を混乱させないためにも正しい発音は重要ですね。

 

二重母音の[ou]

「note」「road」「 know」などの単語に入っている母音です。 

「オー」の最後に「ウ」をつける発音です。

この時の「ウ」は、日本語の「ウ」とよりも最後に唇をさらに丸める感じを意識すると上手に聞こえます。

 

あいまい母音[ə]

「cup」「fun」「much」などの単語に含まれる母音です。

強調せずに発音することから、あいまい母音と呼ばれたりします。

音は、日本語の「ア」と似ていますがちょっと違って、「ア」と「ウ」の間の音が正しいです。

発音のコツは、口を大きく開けすぎず力を抜いて短く発音すること。

英語で最も使われる母音なので、練習する価値はありますね。

子音

英語の子音は実に22種類もあります。

今回は、以下の3つの子音を紹介します。

  • 日本人には難しい[r]と[l]
  • 「ス」となりがちな[θ]
  • 単純な「ジェイ」ではない[J]

 

日本人には難しい[r]と[l]

「発音が似ていて聞き取れない!」と、たびたび例に出される[r]と[l]ですが、自分が発音できるようになれば、簡単に聞き取れるようになりますよ。

[l]のほうが簡単なので、先に説明します。

[l]は、「like」「live」「library」などの単語に入っている子音です。

発音は、日本語の「ラリルレロ」と同じく、舌を強く前歯の後ろに押し当てて発音します。

[r]は、「rice」「rabbit」「rain」などの単語に含まれる子音です。

日本語にはない音なので、発音が難しいとされています。

発音のポイントは、口の奥で舌を巻き、舌を上あごに付けないことです。

日本語の「ウ」の口から始めると、うまく発音できますよ。

 

「ス」となりがちな[θ]

[θ]は、「think」「three」「theater」などの単語に入っている子音です。

「th」の綴りのある単語に使われるので、「th」の発音と言われます。

日本語の「サシスセソ」の発音になりがちですが、英語では音の出し方が違うので注意が必要です。

発音のコツは、舌を上下の歯の間に挟み、その間から空気を押し出すようにします。

よく似た音に「s」があります。

「th」が上の歯と舌の間から空気を出すのに対し、「s」は、歯の間から空気を出します。

ちょうど子どもに「シー(静かにして)」とするような感じです。

例えば、似た音の単語に「think(思う)」と「sink(沈む)」がありますが、発音記号を理解して発音しないと全く違う意味になってしまうので注意が必要です。

 

単純な「ジェイ」ではない[J]

[J]は、「you」「cute」「year」などの単語に含まれている子音です。

ローマ字の「ジェイ」で表す発音記号ですが、音は「ユ」と「イ」の間のような感じです。

発音のコツは、唇を横に引いたまま「いやっ」と声を出す感じです。

[J]の音は、次に続く母音の「ウ」の音に繋がるので、「渡り音」と呼ばれます。

例えば、「you」は「ィユゥー」、「cute」は「キィユゥート」といった風です。

発音を練習するための具体的な方法

英語学習する女性


発音練習の具体的なおすすめ方法は、以下の4つです。

  • フォニックスを覚える
  • 無料のサイトを利用する
  • 目指したいアクセントにたくさん触れる
  • ネイティブのような発音で英会話講師に話してもらう

フォニックスを覚える

フォニックスとは、アルファベットの音のことです。

日本語の「あいうえお」に相当するもので、英語圏の子どもたちはみな学校で勉強します。

日本語と違うのは、音と名称が異なる点です。

「あ」が音も名称も「あ」なのに対し、「A」の名称は「エィ」ですが、音は「アッ」です。

フォニックスを知っていれば、初めて見る英単語でも検討をつけて読むことができます。

発音を良くするための無料のサイトを紹介!

発音も、継続的に学んで意識しないと忘れてしまします。

そこで、私たちはビズメイツチャンネルというサイトで動画教材を無料で提供しています。

毎回、発音をテーマにしているわけではありませんが、フレーズのテーマがあるときは、必ず、発音の仕方を丁寧にとりあげています。

ビズメイツチャンネルは週3回更新しているので、発音を良くするための教材をわざわざ買わなくても、スマートフォンで通勤時間に学習することができます。お金もかかりません。

目指したいアクセントにたくさん触れる

「イギリス英語」や「オーストラリア英語」など、目指したい英語があるのであれば、そのアクセントにたくさん触れることが先決です。

ビズメイツには、アメリカ英語の講師や、イギリス英語の講師も在籍しているので探してみてくださいね。

最近では、発音練習用のアプリもあるので、手軽に発音矯正ができます。

アメリカ英語、イギリス英語を選択できるアプリや、自分の発音を点数化してくれるアプリなど種類も豊富なので、自分の目的に合ったものが見つかるはずです。

アプリ学習でインプットした発音は、実際の会話の中でアウトプットしてこそ身に付きます。

英会話をアウトプットの場所として活用していきましょう。

ネイティブのような発音で英会話講師に話してもらう

ある程度英語を学習して話せるようになっても、いざコミュニケーションをとろうとすると相手の言っていることが聞き取れない、何度も「sorry?」と聞き返されるといったことがあります。

これは、英語の「リエゾン」に慣れていないことが1つの原因です。

「リエゾン」とは、英語を話すときに現れる音の連結や脱落、同化です。

発音できない音は聞き取れないと言いましたが、これが文章単位で起こるのがリエゾンです。

リエゾンをマスターするには講師との練習が欠かせません。

ネイティブのナチュラルな話し方で講師にレッスンをしてもらいましょう。

英語の発音についてよくある疑問

最後に、英語の発音についてよく受ける疑問にお答えします。

  • 英語の聞き流しは、発音練習に効果的?
  • どのくらいの期間練習すると、発音が上達しますか?
  • イントネーション(抑揚)は大事ですか?

順にみていきましょう。

英語の聞き流しは、発音練習に効果的?

聞き流す英語の最低80%が理解できるのであれば効果的です。

わからない単語や文法が20%以上含まれている英文を何回聞いても聞き取れるようにはなりません。

聞き流しをする際は上記の点に留意し、自分のレベルに合った英文を選ぶのが大切です。

どのくらいの期間練習すると、発音が上達しますか?

1ヶ月練習すれば、十分発音が良くなります。

イントネーションやアクセントの知識を得るのに一週間、発音記号を見て無意識に音が出せるようになるまで1ヶ月かかります。

土台ができた上で、音読やシャドウイングをしていくと英語が伸びるスピードが格段に違うことを実感できるはずです。

ネイティブの発音を目指す人は、1年間は継続して勉強しましょう。

イントネーション(抑揚)は大事ですか?

コミュニケーションにおいて非常に大事です。

イントネーションは、自分の感情を相手に伝えるための大事な要素です。

イントネーションを意識せず、淡々と話してしまうと、相手に機嫌の悪い印象を与えることもあるので注意しましょう。

意識するだけで上達できる部分なので、日頃から英語話者のイントネーションをよく聞いて、真似るのが上達への近道です。

オンライン英会話は発音を学ぶのに向いている

発音の上達方法について解説してきましたが、筆者としては、コミュニケーションにおいて発音はそれほど重要でないと考えます。

それよりも、今日のグローバル社会では、いろいろな国の英語が聞き取れるようグローバルな耳を育てることの方が大切だと考えるからです。

そのためには、いろんなバックグラウンドを持った人と男女・年齢を問わず話す習慣を持つことが重要です。

ビズメイツでは、アメリカの文化やスペインの文化、そして中華圏の文化まで多様な文化を持つフィリピン人を多く採用しています。

グローバルな英語力をつけたい方のお役に立てるはずです。

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