これで安心!海外赴任の準備を失敗しないためのポイントや役立つフレーズを厳選して紹介

海外赴任をする際には、引越しの段取りや保険・銀行口座の見直しなどの手続きにくわえて、健康診断や予防接種などさまざまな準備が必要です。

本記事を参考に準備を進めて、不安のない海外赴任を迎えましょう。

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海外赴任の準備を失敗しないためのポイント

最初に、海外赴任の準備を失敗しないためのポイントをおさえましょう。

  • やるべきことを明確にする
  • 3ヶ月前には準備を始める

それぞれについて解説します。

やるべきことを明確にする

まずは、海外赴任に向けてやるべきことを明確にしましょう。具体的には、引越しの準備や予防接種などが挙げられます。

海外赴任に必要な準備は、すべて自分でやらないといけないわけではありません。必要な準備事項の中には、会社が手配をしてくれるものもあるからです。

たとえば、ビザの取得や引越し業者の手配などは会社が対応してくれる場合が多いです。

ムダな手間を減らすためにも、まずは海外赴任に向けて会社が対応してくれる事項を把握し、自分で準備すべきことは何かを確認しましょう。会社で海外赴任者向けの説明会があったら参加することをオススメします。

3ヶ月前には準備を始める

海外赴任が決まったら、赴任日の3ヶ月前には準備を始めましょう。

具体的な赴任時期や必要な手続きなどを確認し、渡航までの計画を立てる必要があります。公的書類の発行手続きなど、時間がかかるものを優先して対応するのがポイントです。

海外赴任の準備を失敗しないためにも、いつ頃から何を行うべきか以下を参考にしてください。

  • 3ヶ月前:パスポートやビザの発行など、時間がかかる公的機関での手続きを優先的に行う
  • 2ヶ月前:荷物の仕分けや保険・銀行口座の見直しなどを行い、身の回りを整理する
  • 1ヶ月前:電気やガスといったライフラインの解約など、日本を離れるための最終的な段取りをする

海外赴任に必要な準備を次の章から具体的に説明していくので、計画的に進めて失敗を防ぎましょう。

海外に赴任する前に確認しておきたい項目リスト

海外赴任の前に確認しておくべきことを紹介します。以下の7つが具体的な項目です。

  • 健康診断・予防接種を受ける
  • 引越しの段取りをする
  • 各種サービスを停止・解約する
  • 携帯電話・スマホの契約を見直す
  • 銀行口座を見直す
  • 保険を見直す
  • 国外転出届を出す

ひとつずつ見ていきましょう。

健康診断・予防接種を受ける

海外赴任をする際には、必ず事前に健康診断や予防接種を受けましょう。

6ヶ月以上海外で勤務する場合、事前の健康診断が法律によって義務付けられているからです。海外勤務者用の健康診断を受け付けている医療機関に予約を入れて、必ず受診しましょう。

また、赴任先の国によって推奨される予防接種があるので確認しましょう。たとえば、A型肝炎や麻しん・風しんなどの予防接種がアメリカなどの多くの国で推奨されています。

参考:厚生労働省検疫所

予防接種は、一種類の接種を数回受ける必要があったり、複数受ける場合には接種と接種の間隔を空ける必要があったりと、時間がかかることが予想されます。

海外赴任が決まったら、できるだけ早い段階、遅くとも赴任日の3ヶ月前には動き出すようにしましょう。

引越しの段取りをする

引越しの段取りもきちんと計画しておきましょう。

業者の手配は会社がおこなってくれる場合もありますが、自分で手配が必要な場合は大手引越し業者が提供している海外引越しサービスを申し込みましょう。

荷造りの際は、赴任先へ持っていくものを「船便輸送」「航空輸送」のどちらで送るかを考える必要があります。

  • 船便輸送:配送に1~2ヶ月ほど時間がかかるが、価格が安い
  • 航空輸送:数週間で配送されるが、価格が高い

赴任先で、しばらくの間なくていいものは船便輸送で送ることをオススメします。

一方で赴任先に持っていかないものは、実家や親戚の家、もしくは貸し倉庫に保管する方法が一般的です。

いずれにせよ荷物が多い分だけ手間や時間がかかります。必要最低限のものを残し、不要なものは処分しましょう。

各種サービスを停止・解約する

引越しの準備とあわせて、電気やガス、インターネットなどの停止・解約手続きも必要です。

契約先の会社に問い合わせ、部屋を引き払うまでに手続きを進めましょう。

なお、NHKを契約している場合は、解約にあたって書類の提出が必要です。

最低1ヶ月ほどは余裕をもって解約の手続きを進めましょう。

携帯電話・スマホの契約を見直す

携帯電話やスマホの契約の見直しも確認事項です。

契約を変えなくても「国際ローミング」を使えば海外で携帯電話を使用できますが、料金が高額になってしまいます。海外赴任の際には、赴任先で手に入れたSIMカードを使用して携帯電話を使うのが一般的です。

ただし、現在の契約を「解約」すると、今使っている電話番号やキャリアのメールアドレスが使えなくなってしまいます。

今の電話番号やメールアドレスを残しておきたい方は、契約の「停止」手続きを行いましょう。

また、日本で使用していた携帯端末を海外でも使いたい場合は、SIMロックの解除が必要です。ロック解除の方法や手数料を、使用している携帯電話会社のホームページ等で事前に確認しておきましょう。

SIMフリー端末の場合はそのような手続きは必要ありません。

銀行口座を見直す

銀行口座も忘れずに見直しましょう。

海外赴任者は、日本では「非居住者」となり住所がなくなるので、銀行口座を保有できず、送金などもできなくなります。

帰国したときに使用するつもりで口座を残していても、凍結されて使えなくなる場合があります。お金を預けたまま放置するのは避け、不要な口座は解約しておきましょう。

なお、大手の銀行では非居住者向けのサービスを提供しています。月間数百円の手数料がかかる場合がありますが、利用することで海外からでもお金の振込や振替、送金などができるようになります。

渡航前に手続きをしておきましょう。

また、海外赴任時の給与の振込形態は、会社によって異なるので注意しましょう。日本の口座と赴任先の、両方に入金される場合があります。

どのような振り込みの形になるのか前もって会社に確認して、必要であれば現地の銀行口座を早めに開設しましょう。手続きに必要なものの確認だけでも、渡航前に進めておくのが賢明です。

保険を見直す

海外赴任の前には、保険の見直しも必要です。

生命保険などは保険料の支払いを続けることで海外でも継続できる場合がありますが、海外渡航の届出が必要になります。

保険会社に問い合わせて手続きを進めましょう。

また、新たに海外赴任者用の保険にも加入しておくことをオススメします。各保険会社で、「駐在保険」「海外駐在員保険」といった名称で提供されています。

怪我や病気、携行品についてなどさまざまな補償がついており、海外赴任先でも安心して生活できるでしょう。

仕事に専念するためにも保険の見直しは必要事項です。

国外転出届を出す

1年以上海外に住む場合は、「国外転出届」を出す必要があります。

渡航の2週間前から手続きができるので、渡航日の数日前までには、居住している地域の役所で手続きを行いましょう。その際、身分証明書の提示が必要です。

国外転出届を出すことで住民票が除票され、住民税の負担がなくなります。

なお、国外転出届の提出以降は、住民票や印鑑証明書の取得ができなくなるので注意しましょう。

何が必要?海外赴任に向けて準備するべきもの

次は、海外赴任に向けて準備するべきものをまとめました。

渡航日までに以下のものを用意しておきましょう。

  • パスポート
  • ビザ
  • 航空券
  • クレジットカード
  • 赴任先の国の通貨

詳しく解説していきます。

パスポート

パスポートを持っていない場合は、申請をして取得しておきましょう。各都道府県のパスポート申請窓口で申請ができます。

【パスポートの取得に必要なもの】

  • 申請書
  • 戸籍謄本または戸籍抄本
  • 顔写真
  • 本人確認書類
  • 手数料

申請から受け取りまでに1週間程度時間がかかるので、渡航に間に合うように準備しましょう。パスポートがないと海外に行けないので、赴任が決まったらすぐに手続きを進めることをオススメします。

すでにパスポートを持っている方は、有効期間が切れていないか確認しましょう。もし有効期間が切れている場合は各都道府県のパスポート申請窓口で更新できます。

ビザ

海外赴任にはビザ(査証)の発行も必要です。

ビザとは、条件や目的に応じてその国への滞在を許可するものです。海外赴任の場合は「就労ビザ」を取得することになります。

ビザは会社が手配してくれる場合が多いですが、手続きに顔写真やパスポートなどの書類が必要になるので覚えておきましょう。

また、場合によっては大使館で面接を受けることになります。

ビザの手続きで自分のほうで準備が必要なことは何か、会社に確認しておきましょう。

航空券

赴任先に行くためには航空券も必要です。

会社が用意してくれる場合が多いですが、自分で用意する必要がある場合は早めに手配をしておきましょう。ANAやJALといった航空会社のホームページから予約ができます。

航空券が手元に届いたら、行き先や日時が合っているかを念のため確認しておくと安心です。

クレジットカード

渡航前に、赴任先で使うクレジットカードも用意しておきましょう。

赴任先の国やお店によっては、使えるカードのブランドの種類が少ない場合があります。複数のブランドのカードを発行しておくと、ひとつのブランドが使えなくても対処できるため安心です。

中でも、VisaやMastercardは世界的に普及率が高いのでひとつもっておくとよいでしょう。また、赴任先で怪我したときのためにも、海外旅行傷害保険がついたカードを作るのがオススメです。

ただし、日本で発行したカードを海外で使用した場合、手数料が支払いに上乗せされる場合があります。赴任先に慣れるまでは日本で発行したカードを使い、落ち着いたら現地のカードの発行も検討しましょう。

赴任先の国の通貨

赴任先の国で使える現金通貨も、数万円分は用意しておきましょう。

現地での銀行口座の開設に時間がかかったり、クレジットカードが使えない場合があったりするため、いくらか現金を持っておくと安心です。

大手の銀行や空港の外貨両替サービスを利用すれば、日本円を海外の通貨に変えられます。余裕をもって赴任先の通貨を準備しておきましょう。

ビジネスパーソン必見!海外赴任時に役立つ英語のフレーズ3選

海外赴任をする際は、現地でのコミュニケーションにも備えておくことが重要です。海外赴任で役立つ英語のフレーズを厳選して紹介するので、おさえておきましょう。

  • 挨拶・自己紹介をする場合
  • クライアントに連絡して日程調整を行う場合
  • タクシーで行き先を伝える場合

それぞれのケースで使えるフレーズを紹介します。

挨拶・自己紹介をする場合

初対面で挨拶をする際は以下のように話しましょう。

その際、海外では握手をするのが一般的です。

[例文]
Hi. I’m Taro Yamada from 〇〇 company. Nice to meet you.(初めまして。〇〇カンパニーの山田太郎です。お会いできて嬉しいです。) Please call me ××.(××と呼んでください。)

クライアントに連絡して日程調整を行う場合

クライアントのアポイントを取る際の表現は以下のとおりです。

目的を簡潔に示して、相手の予定を確認しましょう。

[例文]
I’m planning to visit you next month.I’ll visit you next month.(来月そちらにお伺いする予定です。)I would like to give a presentation on our new product.(新商品のプレゼンを行わせていただきたく存じます。)Could you inform me when it is suitable for you? When are you available?(ご都合がよい日時はございますか?)It will be my pleasure to meet you on the 22nd of next month.We are looking forward to seeing you on the 22nd of next month.(来月22日にお目にかかれますことを楽しみにしております。)

タクシーで行き先を伝える場合

タクシーに乗って行き先を伝える場合は、以下のようなフレーズを使いましょう。

[例文]
Can you take me to 〇〇 Airport, please?(〇〇空港までお願いできますか?) Could you take me to the 〇〇 Building?(〇〇ビルまでお願いできますか?) I’m going to the ABC Hotel.(ABCホテルに行ってください。)

なお、海外では料金に加えてチップを渡すのが一般的です。料金の10~20%の金額を上乗せして渡し、運転手に「Keep the change.(おつりは結構です。)」と伝えましょう。

以上で紹介したフレーズを含め、海外で仕事をする際に役立つ英語のフレーズを以下の記事で紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。

参考記事:【これで安心!】海外出張で使える英会話フレーズ12選|初めての海外出張に備えよう

海外の赴任先13か国別の注意点

海外赴任をするにあたって注意しておきたいことを、赴任先の国ごとに分けて簡単に紹介します。自分の赴任先では何に注意したらよいか確認しておきましょう。

赴任先の国 注意点
アメリカ 地域によっては車が必須なので、車の所有や免許のことも考えておく
中国 地方によっては国際クレジットカードを使える店が少ない場合がある
タイ 必要な予防接種が比較的多いので確認しておく
マレーシア 水が飲用に適さないため、ミネラルウォーターや浄水器が必要
台湾 台風の直撃が多く、古い物件は雨漏りしやすい
シンガポール 医療費が高額になることがあるので、保険の適用範囲を確認しておく
イギリス ロンドンでは景観条例により洗濯物を外に干せないため、室内干しの方法を考えておく
インドネシア コンセントが日本と大きく異なるので、変圧器やアダプターを準備しておく
インド 空気汚染が深刻な地域が多いので、マスクや空気清浄機を用意しておく
カナダ 地域によっては冬場の気温が氷点下になるため、防寒具が必須
フィリピン 一年中暑いため、防寒着は基本的に不要
メキシコ 治安が悪くスリなどが多いため、貴重品は厳重に携帯する
ベトナム スマートフォンの窃盗被害が多いため、むやみに外で取り出さない

海外赴任前に英語の勉強をしておくのがオススメ

どの国に赴任するとしても、渡航前に英語の勉強をしておくのがオススメです。

英語は世界共通語であり、学んでおくことで多くの人とコミュニケーションをとりやすくなります。

「渡航して何かわからないことがあったときに周りの人に尋ねられる」「赴任先の同僚とコミュニケーションがとりやすく早く仲良くなれる」などが、事前に英語を学んでおくメリットです。

困ったことがあったときに早く対処するためにも、事前に最低限の英語を学んでおきましょう。

英語を効率よく学ぶなら、オンライン英会話サービスの活用がオススメです。Bizamatesを利用すれば、一流のトレーナーによるマンツーマンレッスンが受けられます。まずは気軽に無料体験レッスンを受講してみてください。

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また、さまざまなビジネス英語の勉強法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

>>社会人のためのビジネス英語勉強法【初心者レベルから徹底解説】

まとめ

海外赴任が決まったら、まずはやるべきことを明確にし、遅くとも渡航日の3ヶ月前には準備を始めましょう。

本記事で紹介した対応事項や必要な物を把握して、余裕をもって準備を進めてください。

また、海外赴任をするまでに英語を学んでおくのがオススメです。

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