英語の資格を取るメリットと勉強法!目的別に取るべき資格もまとめました

英語の資格を持っていると、留学や受験、就職、転職など、あらゆる場面で役に立ちます。

ただいろいろありすぎて、どれを取得しておくべきかわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、目的別に取得しておくべき英語の資格やスコアを解説します。

具体的な勉強法や、資格取得に関するよくある質問についてもまとめました。

一つ頭に置いておいていただきたいのが、資格を取得したからといって英語を使ったコミュニケーション力が上がるわけではないことです。

ただ、英語の資格の中には試験にコミュニケーション能力が求められることもあります。

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参考記事:オンライン英会話を毎日受けた成功事例と3つのコツとは?

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英語の資格の種類【一覧で比較】

英語の資格の種類【一覧で比較】

主な英語の資格は以下の通りです。

資格名 受験をオススメする人 基本情報
TOEIC(トーイック) 学生、社会人 リスニング力とリーディング力を測る「L&R TEST」と、スピーキング力とライティング力を測る「S&W TEST」がある
英検(実用英語技能検定) 中学初級~大学上級 ・レベルは5級~1級までの7段階

・3級以上は、英語の4技能すべてを測れる

TOEFL(トーフル) 海外留学を希望する人、大学院へ編入する人 国際基準の英語資格
IELTS(アイエルツ) 海外留学を希望する人、大学院へ編入する人 ・海外留学や海外移住に必要な英語力を測る資格

・4技能の測定が可能。欧州ではTOEICよりも認知度が高い

Versant 海外赴任する社会人 リスニングとスピーキングのテストで、日常会話の英語力、コミュニケーション能力を測るテスト
全国通訳案内士試験 通訳案内士(ガイド)になりたい人 ・英検1級程度の難関国家試験の1つ

・英語だけでなく、日本の歴史や地理、文化、政治、経済、さらには国際時事なども出題される

国連英検 国際公務員を目指す人、国連など海外の国際機関で働きたい人 国連に関する問題や国際問題が英語で出題される
日商ビジネス英語 貿易事務や英語が必要な事務職に就きたい人 契約書の作成や市況レポートに基づく状況分析、プレゼンの方法などが出題される
ビジネス通訳検定 企業内通訳者やフリーランス通訳者として働きたい人 試験の成績に応じて4級から1級まで判定される
ほんやく検定 ・翻訳家になりたい人

・仕事で翻訳業務のある人

1級から5級まであり、2級以上に合格すると、主催団体に翻訳家として登録できる

参考記事:本当の英語力を測るには英語研修の目的に合わせた効果測定方法を見つけよう 

受験者の多い英語資格

日本で受験者の多い資格をまとめました。

資格試験名 年間受験者数
TOEIC 約170万人
英検 約370万人
TOEFL 約8万人(目安)
IELTS 約3万人(目安)

二大英語資格、TOEICと英検の受験者数は桁外れに多いですね。

出典:

2020年度 TOEIC Program総受験者数は約169万人|プレスリリース一覧

受験の状況 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

TOEIC

TOEICは、一般財団法人「国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)」が実施する、英語を母語としない人を対象にした英語資格です。

・受験者の特徴と受験者数

就職・転職活動や、社会人のキャリアアップ、海外赴任などさまざまな場面で英語力の目安を測るために採用されており、毎年約270万人ほどが受験しています。

数ある英語資格試験の中でも、もっとも受験者が多い試験となっています。

・試験内容と試験頻度

リスニング力とリーディング力を測る「L&R TEST」は年に10回実施。

スピーキング力とライティング力を測る「S&W TEST」は年に24回実施されています。

試験内容は、ビジネスに関するものが多く出題されます。

ビジネスシーンで英語力をアピールしたい就活生や社会人にオススメです。

・スコア

TOEICは合格不合格ではなく、10点~990満点のスコアで結果が出ます。

シーン別で評価されるスコア基準は以下の通りです。

スコア 能力レベル
730点〜 どんな状況でも適切にコミュニケーションできる素地あり
470点〜 限定された範囲で、ビジネスコミュニケーションができる
220点〜 日常会話で最低限のコミュニケーションができる

参考:【公式】PROFICIENCY SCALE

英検

英検の正式名称は、「実用英語技能検定」です。

公益財団法人 日本英語検定協会が主催し、文部科学省が後援しています。

・受験者の特徴と受験者数

小学生から社会人まで年間約250万人が受験する、国内最大級の英語資格試験です。

・試験内容と試験頻度

試験内容は、日常生活からアカデミック、ビジネスまでさまざまな分野に渡り、級によって英語力を測定できるように作られています。

4級と5級は、リスニングとリーディングのみの試験。

3級以上は、スピーキングとライティングも加わって4技能を測定します。

試験は年3回実施されます。

・等級

英検の級は5級~1級まで7つの級があります。

受験者は自分のレベルに合った級に申し込めます。

各級のレベルは以下の通りです。

英検の級 レベル
1級 大学上級程度
準1級 大学中級程度
2級 高校卒業程度
準2級 高校中級程度
3級 中学卒業程度
4級 中学中級程度
5級 中学初級程度

大学入試で外部検定試験を利用するには、2級以上が1つの目安になっています。

英語を使う職場への就職にあたっても、2級以上を求められることが多いです。

目的別のオススメ英語資格

英語の資格は、種類によって留学や就職に有利なものがあります。

各資格を取得する目的は以下の通りです。

資格名 主な目的
TOEIC 大学受験、就職
英検 大学受験
TOEFL アメリカやカナダの大学に入学するため
IELTS イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの大学に入学するため
Versant 就職
全国通訳案内士試験 通訳・翻訳家になるため
国連英検 国連職員になるため・国際関係の仕事に就くため
日商ビジネス英語 貿易関係や英語が必要な事務職に就くため
ほんやく検定 通訳・翻訳のレベルを測るため

自分の目的に合った資格取得を目指しましょう。

海外留学するための資格

海外留学や研修のため、英語力を証明する必要のある方にオススメの資格が「TOEFL」や「IELTS」です。

・「TOEFL」

TOEFLは非英語圏の出身者のみを対象とした試験で、アメリカやカナダの大学に進学する際の、英語力を判定する基準になります。

参考:TOEFL公式サイト | TOEFLテスト日本事務局 (toefl-ibt.jp)

・「IELTS」

IELTSはTOEFLのイギリス圏版で、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの大学に入学する際に必要になります。

参考:IELTS 公式サイト|英検協会 (eiken.or.jp)

どちらも多くの機関が認定している世界で通用する資格です。

就職・転職などのキャリアアップのための資格

ここでは、就職・転職などに役立つ資格を紹介します。

・「TOEIC」

TOEICで高いスコアを保持していれば、国内で就職活動をする際に役立ちます。

入社後も昇進・昇格の要件に600点~700点以上の取得を定めている企業は多いです。

有名な企業で言えば、楽天では入社時までにTOEIC800点を取得する必要があります。(2022年1月時点)

参考:【公式】テスト申込|TOEIC Listening & Reading Test|【公式】TOEIC Program|IIBC (iibc-global.org)

・「英検」

英検も就職の際に英語力をアピールできる資格です。

国内の就職では2級以上、英語を使った職種への就職、海外就職を希望する場合は1級以上を持っていると有利です。

参考:英検(実用英語技能検定)|公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)

・「Linguaskill Business(旧ブラッツ)」

Linguaskill Business(旧ブラッツ)は海外企業、外資系企業、大手企業に就職を考えている方にオススメです。

ビジネス英語のレベルを測定するための試験で、EUを中心として広く世界に普及しています。

海外の会社では、就職、転職などの際にLinguaskill Business(旧ブラッツ)のスコアを重視するところも増えており、日本国内の大手企業でも導入が進んでいます。

国内でLinguaskill Business(旧ブラッツ)をすでに導入している企業の例は以下の通りです。

  • 三井物産
  • 日光ケミカルズ株式会社
  • グローバル インスティチュート オブ ランゲージ株式会社

参考:Linguaskill Business| 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)

※2022年1月現在

・「日商ビジネス英語検定試験」

貿易関連の会社や外資系企業など、日常業務で英語を使う企業に就職または転職をお考えの方にオススメなのが、日商ビジネス英語検定試験、通称「日商英検」です。

就職や転職活動では、2級以上がアピールの目安になります。

参考:日商ビジネス英語 | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp)

・「国連英検」

国連など海外の国際機関で働きたい人、外交官になりたい人は取っておきたい資格です。

合わせて6段階の級があり、国連関係の時事問題や国際情勢に関する問題が出題されます。

参考:国連英検 : 日本国際連合協会主催 国際連合公用語英語検定試験 (kokureneiken.jp)

専門性に特化した資格

翻訳家や通訳者など専門性に特化した仕事の場合、総合的な英語力を測るTOEICなどより、専門的な資格を取得した方が就職の際にアピールできます。

資格名 職種 公式サイト
ビジネス通訳検定 ビジネスの場で活躍する通訳者 TOBIS ビジネス通訳検定 (cais.or.jp)
翻訳専門職資格 翻訳 一般社団法人 日本翻訳協会(JTA) (jta-net.or.jp)
ほんやく検定 翻訳 翻訳検定 ほんやく検定 申込受付 : 日本翻訳連盟 (jtf.jp)

それぞれ実用レベルでアピールできる級を目指していきましょう。

英語の資格があることのメリット

英語の資格があることのメリット

英語の資格を持っているメリットは以下の通りです。

  • 英語を体系的に勉強できる
  • 英語力があることの証明になる
  • 昇給や転職などのキャリアアップにつながる

順番に見ていきましょう。

英語を体系的に勉強できる

英語学習は、やみくもに始めても続きません。

資格試験の勉強であれば、目標や期限が決まっていることで、学習を継続しやすく体系的に英語を学んでいけます。

英語力があることの証明になる

資格を持っていることで、就職や転職の際に有利になります。

級やスコアを提示すれば、わかりやすく英語力を示せます。

企業によっては、求人の募集要項の条件にTOEICの点数を出しているところも多いです。

よいスコアを持っていれば就職先の選択肢も広がります。

昇給や転職などのキャリアアップにつながる

TOEICの点数を昇格条件にしている企業、業種の例は、以下の通りです。

企業/業種 昇進・昇格の要件
コニカミノルタホールディングス 課長への昇進は600点、役員への昇進には730点が必要
日本IBM 課長職相当への昇格は600点、次長職相当の昇進は730点が必要
トレンドマイクロ 課長昇格へは600点、部長昇格へは730点、役員昇格へは800点が必要
建設・土木 係長・主任への昇進・昇格には650点が必要
化学・薬品 昇進・昇格には600点が必要
食品 係長・主任、課長への昇進・昇格には600点が必要

※2021年8月時点

多くの会社が英語力を昇格条件に加えていることは、それだけ現場で英語が求められていることを意味します。

資格を取るだけでなく、実践で使える英語力を磨かなければいずれは取り残されていってしまいます。

英語の資格は英語力を示す目安でしかありません。

そのため「英会話を身につける過程で結果的に英語資格も取れる」というのが理想です。

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以下の記事では、英会話力とTOEICのスコアを同時に上げる学習法について初心者にもわかりやすく解説しているので、参考にしてみてくださいね。

参考記事:ビジネス英語を習得すればTOEICのスコアは自然に上がる!両立のための勉強法を解説

自分の英語力の成長がわかりやすい

試験を受けて級に合格したり、スコアが上がれば、わかりやすく成長を実感できます。

成長を実感できれば、モチベーションを高く維持しやすいので、学習を継続しやすくなるでしょう。

英語学習において1番大切なのは継続です。

継続という点で見ても、資格試験の勉強はオススメです。

参考記事:忙しい社会人のための3ステップの英語勉強法と使えるツール5選【継続のコツも解説】 

英語の資格を勉強することのデメリット

英語の資格を勉強することのデメリット

ここからは、英語の資格勉強をするデメリットを挙げていきます。

  • 資格と使える英語力は必ずしも一致しない
  • 日常のコミュニケーションに使える表現は学べない
  • 海外ではあまり評価されない資格もある

ひとつずつ見ていきましょう。

資格と使える英語力は必ずしも一致しない

TOEICに関してよく言われることでもありますが、TOEICのスコアが高くても英語が話せない人はたくさんいます。

それは、TOEICの勉強はTOEIC試験の対策であって、英語を話すための英語学習ではないからです。

もちろんTOEICで高得点を取るには、一定の英語力・英語の知識は必要になります。

ですが、英語力とは関係のないTOEIC攻略のテクニックやコツを磨くことで、ある程度スコアを伸ばせてしまうのも事実です。

また、英語の知識がいくら豊富でも実際に英語を話す経験がなければ、それは使える英語とは言えません。

もしあなたが英語を使ってビジネスで活躍したいのであれば、TOEICの得点よりも実践で使える英語を磨くべきです。

日常のコミュニケーションに使える表現は学べない

資格によって試験内容は異なりますが、仕事や私生活で実際に使える表現が学べる英語の資格はあまりありません。

とくに英語の会話・スピーキング力は、実際に英語で話す経験を積むことでしか鍛えられません。

資格を取得することで英語が使えるようになると考えている方は、勉強の方向性を少し考え直したほうがよいでしょう。

まずは資格取得で何を得たいのか、目的をしっかり整理することが大切です。

海外ではあまり評価されない資格もある

日本で英語力を示すのに有効なTOEICや英検は、世界的には知名度が低い資格です。

そのため、海外の企業に就職したい場合や海外の学校に進学したい場合には有効ではありません。

海外の学校や企業に英語力を証明する必要があるなら、TOEFLやIELTS、Linguaskill Business(旧ブラッツ)を取得する必要があります。

時間をかけて資格を取得しても、評価されなければムダになってしまいます。

資格の勉強を始める前に、本当に自分に必要な資格であるか見極めることが必要です。

英語で活躍したいなら、まずはビジネス英語を習得すべき

英語を使って活躍したいのであれば、まずはビジネス英語を優先的に学ぶのが効率的です。

英語初心者の方の中には「ビジネス英語は難しい」と思っている方も多いですが、ビジネス英語は対策すべきシーンが限られるため、実は日常英会話よりも習得しやすいのです。

また、はじめにビジネス英会話を学ぶことで、少しの対策でTOEICやLinguaskill Business(旧ブラッツ)でも高得点が取れるようになります。

使えるビジネス英語を学びたい方は、ぜひビジネス英語特化のオンライン英会話「Bizmates」をご活用ください。

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勉強する資格を選ぶ際のポイント

勉強する資格を選ぶ際のポイント

勉強する資格を選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  • 英語を勉強する目的を考える
  • 資格の難易度を考慮する
  • 資格取得にあたり必要な能力を考慮する

順番に見ていきましょう。

英語を勉強する目的を考える

目的によって取るべき資格は違います。

受験、就職、転職など英語を勉強する目的を明確にしておきましょう。

たとえば就職や転職ならTOEIC、留学ならTOEFLやIELTSが必要になることが多いですよね。

効率よく試験勉強するためにも目的に応じて、最適な勉強法を探しましょう。

資格の難易度を考慮する

資格の勉強は、自分のレベルに合ったところからスタートしましょう。

簡単すぎたり難しすぎたりすると、試験のための勉強時間、受験料がムダになってしまうことがあります。

資格取得にあたり必要な能力を考慮する

たとえば、TOEICには「L&R」と「S&W」があります。

「L&R」ではリーディング力とリスニング力が測られ、「S&W」ではスピーキング力とライティング力が測られます。

他にも、翻訳家を目指すなら英訳を中心に勉強する必要がありますよね。

自分が取得したい資格に必要な英語力は、4技能のうちのどれなのかを把握しておきましょう。

英語の資格の勉強方法

英語の資格の勉強方法

英語の資格の勉強方法は以下の通りです。

  • まずは基礎を身につける
  • 参考書などで勉強する
  • オンライン英会話を活用して学習する

順番に見ていきましょう。

まずは基礎を身につける

英語初心者であれば、まずは中学レベルの英単語や文法など英語の基礎をザっと復習しましょう。

英語の基礎を理解しておくことで、ひとつのフレーズを暗記した際に、文法ルールにもとづいて応用できるようになります。

また、英語の発音ルールであるフォニックスやリエゾンなどを知らない場合は、基礎的な発音ルールも学んでおくと便利です。

基本的な発音ルールを理解しておくことで、リスニング力やスピーキング力を効果的に伸ばせます。

英語初心者向けの勉強法を詳しく知りたい方は、初心者向けに勉強方法を解説した下記記事も参考にしてみてください。

参考記事:初心者向け英語勉強法をタイプ別に解説!学習効果を高めるコツも紹介

参考書などで勉強する

独学の場合は、自分の受験する資格試験の参考書で勉強するのがオススメです。

まずは、受験日から逆算して学習計画を立てましょう。

途中で挫折しないように、自分のレベルに合った参考書を選ぶことと、学習を習慣化することが重要です。

学習を習慣化させるには、同じ時間、同じ場所で学習するようにしましょう。

忙しい社会人であれば、比較的ほかの予定が入りにくい早朝がオススメです。

参考記事:英語の独学を継続するコツと効果的な勉強法3選

オンライン英会話を活用して学習する

グローバル社会では、英語の4技能すべてが重要視されています。

ペーパーのテストでよい点を取ることよりも、実用的な英語力が求められているのです。

ただ、独学でスピーキング力やリスニング力を鍛えていくのは大変ですよね。

効率よく力をつけていきたい方は、オンライン英会話を利用して実践練習を積むのがオススメです。

参考記事:オンライン英会話を毎日受けた成功事例と3つのコツとは?

英語の資格に関するよくある質問

英語の資格に関するよくある質問

英語の資格に関するよくある質問は以下の通りです。

  • 英語の資格勉強は独学でも大丈夫?
  • 社会人が英語の資格を勉強してもメリットはある?
  • 英語の資格を取得するまでにどれくらいの期間が必要?
  • ライティング力が求められる英語資格は?
  • 世界で通用する英語資格は?
  • イギリス英語に特化した資格はある?
  • 最終的に目指すべき最高峰の英語資格は?
  • 主婦が英語の資格を取るなら何がオススメ?
  • 仕事で使える英語力が身につく資格は?
  • 英語の資格を履歴書に書く際の注意点は?

順番に見ていきましょう。

英語の資格勉強は独学でも大丈夫? 

独学でも不可能とは言いませんが、オンライン英会話などを利用して、誰かにフィードバックしてもらった方が効率よく英語が身につきます。

とくにスピーキングやライティングなどのアウトプットは、独学では間違えたまま覚えてしまうこともあるので、誰かに添削してもらったり指摘してもらう方がよいでしょう。

具体的に何から勉強を始めればよいかわからない方は、下記記事も参考にしてみてください。

参考記事:英語の勉強は結局何をすればいいの? 具体的な勉強法を解説!

社会人が英語の資格を勉強してもメリットはある? 

社会人が英語の資格を取得すれば、転職や昇進に役立つことが多いです。

また、海外赴任や昇給の条件になっていることもあるので、キャリアアップを目指す人には大きなメリットがあります。

これから英語を学ぼうとする方でも、資格取得を目標に学んでいけば、体系的に英語を学べて、将来役に立つ可能性もあるのでオススメです。

英語の資格を取得するまでにどれくらいの期間が必要? 

ここでは、TOEICのスコアを上げるためにどれくらいの時間が必要かの目安を解説します。

オックスフォード大学が発表している資料によると、TOEICのスコアを上げるために必要な時間は以下の通りです。

参考:TOEIC Asia.indd (oup.com)

1番低い左上のスコアを例に、表の見方を解説します。

現在のスコアが250点の人が、350点に到達するまでに必要な勉強時間は200時間とあります。

100点スコアを上げるのに200時間必要というわけです。

目標点まで、どれくらいの勉強時間が必要か確認してみましょう。

ライティング力が求められる英語資格は?

ライティング力が測れる英語資格には下記の資格があります。

  • 英検(3級~1級)
  • TOEIC Speaking & Writing Tests
  • 日商ビジネス英語検定
  • 国連英検
  • TEP TEST
  • TOEFL
  • IELTS

もっとも有名な「英検(3級~1級)」と「TOEIC Speaking & Writing Tests」では、下記のような問題が出題されます。

≪英検のライティング問題≫

英検では3級から1級の筆記試験で英作文の問題がそれぞれ1問出題されます。

3級のライティング問題では、「どの季節が好きですか?」「どこに買い物に行くのが好きですか?」など自分に身近なトピックで25語~35語の英作文をします。

一方、1級のライティング問題では「現代社会において個人のプライバシーは守られていると思いますか?」「今日の世界でグローバル化は肯定的に働いていますか?賛成か反対で答えなさい。」など現代社会や世界について200語から240語の英作文を行ないます。

≪TOEIC Speaking & Writing Testsのライティング問題≫

TOEIC Speaking & Writing Testsは、スピーキング試験20分+ライティング試験60分で構成されています。

ライティング試験はビジネスシーンを想定した問題8問です。

  • 写真の説明(5問)
  • Eメールの返信(2問)
  • オピニオンエッセイ(1問)

オピニオンエッセイの例としては「仕事をみつける方法はさまざまです。もっともよいと思う方法とその理由を答えなさい(解答時間30分)」などが出題されます。

「ライティング力も試される資格に挑戦したい」「ライティングの勉強をしたい」という方は、ライティングの勉強法を解説した下記記事も参考にしてみてください。

参考記事:英語のライティングは独学できる! 5つの勉強法とオススメのアプリも紹介

世界で通用する英語資格は?

日本で馴染みのある英語資格といえば、英検やTOEICを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

ですが、実は英検やTOEICは世界で通用する資格ではありません。

英検やTOEICが英語力の証明として使えるのは、日本国内の大学や会社のみです。

一方、日本ではやや馴染みの少ないTOEFLやIELTSは、世界に通用する資格です。

海外の大学や大学院に進みたい場合は、TOEFLやIELTSを受験してスコアを示す必要があります。

この2つの資格には、TOEFLがアメリカ発祥の資格、IELTSがイギリス発祥の資格であるという違いがあります。

以前は、アメリカの大学に行くならTOEFL、イギリスの大学に行くならIELTSと言われていました。

ですが、最近はアメリカでもIELTS、イギリスでもTOEFLスコアを認めている学校も多くなってきています。

TOEFLやIELTSはリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測定するため、幅広い分野の対策が必要です。

イギリス英語に特化した資格はある?

イギリス英語に特化した資格には、IELTSやケンブリッジ英検などがあります。

IELTSは、英語圏への留学・就労・移住・大学への進学するための英語力を測定するイギリス英語の試験です。

現在はイギリスだけでなく、アメリカ・カナダ・オーストラリアなど世界140ヶ国10,000以上の機関で認定され、年間350万人以上の受験者数がいます。

IELTSはリスニング・筆記試験・面接が行なわれるため、4技能の総合的な対策が必要です。

ケンブリッジ英検は、イギリスの名門ケンブリッジ大学が開発した100年以上の歴史を持つイギリス英語の試験です。

読む・聞く・書く・話すの4技能を測定する試験で、実生活で使えるコミュニケーション力を測定できる試験として評価されています。

受験者は年間500万人以上、世界25,000以上の大学や企業で認定されています。

IELTSとケンブリッジ英検の違いは、IELTSが1~9のスコアで評価されるのに対し、ケンブリッジ英検は試験に5つのレベルが設けられており、結果が合否で判定される点です。

また、資格の有効期限もIELTSが2年間であるのに対し、ケンブリッジ英検は生涯有効とされています。

最終的に目指すべき最高峰の英語資格は?

最高峰の英語資格としては、

  • 英検1級
  • TOEIC L&R 990点(満点)
  • 全国通訳案内士(英語)
  • 国連英検特A級
  • 工業英検1級

などが挙げられます。

英検1級では10,000~15,000語程度の語彙力と社会的な話題の理解力や回答力が求められます。

TOEIC L&Rで990点を取るには6,000~8,000語程度の語彙力と情報処理能力・集中力が必要です。

TOEIC L&Rはリスニングとリーディングの2技能を測定するテストであり、ある程度のスコアであればテクニックで乗り越えられることもありますが、満点となると話は異なります。

全国通訳案内士は、語学系の資格で唯一の国家資格です。

観光地を有償で案内でき、一般的には通訳ガイドとも呼ばれます。

試験は語学・日本歴史・日本地理・一般常識・通訳案内の5科目で構成されており、英語だけでなく歴史・地理・通訳の幅広い知識が必要です。

国連英検特A級と工業英検1級は、最初に挙げた3つよりもさらに難易度が高い英語資格です。

国連英検特A級は国連や国内外の時事問題に対する深い理解と高い英語力が求められます。

工業英検1級は報告書、仕様書、マニュアル、論文などの翻訳に特化した試験です。

受験者は英語上級者ばかりのはずですが、それでも合格率2~5%の最難関の英語資格です。

主婦が英語の資格を取るなら何がオススメ?

主婦のスキルアップや再就職のためにオススメの資格は、英検やTOEICです。

英検は、5級から1級まで幅広いレベルの試験があるため、自分にあったレベルから勉強を始められます。

また、TOEICを取得していると今後再就職しようと思った場合に有利にはたらきます。

ただし、本当に使える英語を学びたいのであれば、オンライン英会話などを活用して英語力と「英語を話すマインド」を合わせて鍛えるのがオススメです。

仕事で使える英語力が身につく資格は?

仕事で使える英語力が身につく資格は、現状では「ない」と言えるでしょう。

本当に使える英語を身につけたいのであれば、資格試験の勉強をするのではなく、実際に英語を話すことが大切です。

身近に英語を話せる環境がない方は、オンライン英会話を活用するのがオススメです。

オンライン英会話で、実際に自分が英語を使う場面を想定しながら練習することで、より実践的な英語力を磨けます。

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英語の資格を履歴書に書く際の注意点は?

英語の資格を履歴書に書く際は、下記の点に注意しましょう。

  • 正式名称を書くこと
  • 一般的に知られている資格に絞って記載すること

履歴書に英語資格を書く場合は、正式名称を書きます。

英検であれば「実用英語技能検定〇級」と正しく表記すべきです。

また、たくさんの英語資格をもっている場合でも、希望の業務に関連する2~3個の資格を選んで記載するようにしましょう。

その場合、専門的な職業でない限りは一般的に知られている認知度の高い資格を優先するとよいでしょう。

英語の資格取得は目的を定めることが大事

英語の資格取得は目的を定めることが大事

英語の資格を取得すれば、受験、就職、転職の際などに役立ちます。

とくに大手企業や外資系企業では、就職や昇級にTOEICのスコアなどを要件としているところも増えているので、資格を取っておくことは有益でしょう。

ですが、資格を持っているからといって英語を話せるようになるわけではありません。

話せるようになるには、話す練習が必要です。

ビジネス英語が必要だという人は、資格の勉強をしながらも、オンライン英会話を利用して継続してアウトプットする時間を作りましょう。

そうすれば、リスニング力とスピーキング力が上がっていくはずです。

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